サチコ伝説 その1

嫁ぎ先で出会った、強烈過ぎる義理祖母のエピソードを書いていきます。
義理祖母=サチコ、です。

うちの主人は長男で、妹が3人います。それぞれ結婚していて、子どももいます。年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなど長期のお休みのときは、旦那さん&子ども連れで1週間くらい帰省してきます。さらに主人のいとこ一家まで来たりするので、子どもだらけで義理実家はさながら幼稚園です。

いつかの夏休み、みんなの滞在中に子どもの1人がお誕生日を迎えました。それで、サチコがプレゼントに本を買ってやると言いました。ついでに、バースデーガールだけでなく、子ども達みんなにも買ってくれるとのことでした。そこで、みんなで本屋さんに行って、各自好きな本を選びました。そのとき、バースデーガールがほしい本が2冊あって、なかなか決まりませんでした。でも、みんな1冊ずつだからと、最終的にひとつに決めて、サチコに買ってもらいました。

夜はお誕生日パーティーをしました。ごはんを食べて、バースデーケーキのろうそくを吹き消して、プレゼントをあげました。そこで、事件は起きたのです!!!

昼間一緒に本屋さんに行った義理妹③のだんなさん(Nくん)が気を利かせて、バースデーガールが迷って買わなかった方の本をこっそり買っていて、サプライズでプレゼントしたんです。なんて粋なオトコ!!!もちろん、みんながNくんを褒めました。

が、そこでサチコが激怒して叫び出したのです。

「Nくんは1冊しか買ってない!私は子どもら全員分の8冊も買ったのに、なんであんたらそんなにNくんばっかり褒めて私には何にもないんだ!!」

一瞬で空気が凍りました。子ども達は戸惑ってるし、いいことしたはずのNくんは気まずそうだし、大人もどうしたらいいのかわからず。

もちろん、買ってもらったその場でサチコにはみんなでお礼を言いました。でもサチコにしてみれば、自分よりNくんがみんなから褒められて、持て囃されたのがおもしろくなかったんでしょうね。でもね、Nくん、あなたの孫の旦那さんですよ。張り合ってどうするんですかって話です。

あと、サチコは何事もお金で判断する傾向があります。高いものがいいもの、たくさん払った人が偉い、みたいな。なので、1冊のNくんと8冊の自分なら自分の方がチヤホヤされるべきと思っているのです。


ちなみに、本屋さんでお礼を言う時も、誰か1人でもそっぽ向いてたり、声が小さいと「気持ちがこもってない!口先だけだ!」「声が小さい!」と怒り出します。なのでいつも、サチコがお会計をしている間に義理妹1による指導の元、『おばあちゃんにお礼を言う練習』をします。「大きな声で、おばあちゃんの目を見て言おうね!」と言い聞かせて。まわりの人は、びっくりした目で見て行きます。

さらに、帰ったら即、買ってもらった本を全員読まねばなりません。「せっかく買ってやったのに読みもしないのか!」となります。そして、読んだら本棚なりバッグに片付けねばなりません。「せっかく買ってやったのに、ほったらかしにするなんて!」となります。

サチコの生態、なんとなくお分かりいただけたでしょうか?一事が万事、こんな感じです。

#義理祖母 #長男の嫁 #気苦労

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