02. 工務店選び その1|鎌倉の家づくりのはなし
今回、家づくりの日々をのこしておきたいと思った理由のひとつが、工務店の方々のはなしを書きたかったから。
鎌倉の材木座は、のんびりとした雰囲気や、
海が好きな人にはきっとたまらない町ですが、
海の近くである以上、気候条件とうまくつきあっていかないといけません。
鎌倉に引っ越してきたばかりの頃、美容師さんに教えてもらったのが
「湘南の3B(サビ・カビ・トンビ)」という言葉。
この3つに気をつけなさい、ということなのですが、
まず、夏は湿気が多いので、革の靴やカバンをはじめ、
革ものや、木のかごなども、とにかくカビが生えやすいです。
そして、きもちのいい海風のおかげで、
自転車はすぐにサビてしまいます。
(なので、外にとめるなら、雨除けカバーは必須です)
最後に、観光でも来たことのある人なら知っていると思いますが、
カラスよりもトンビが勢力のある地域。
ドーナツややきとりなど、食べ歩きをしていると、トンビの標的になってしまいます。私も何度か、トンビに狙われてる人を見たことがあります。
そんなわけで、鎌倉で家を建てるなら、
大手のハウスメーカーではなく、そういった地域の気候条件や地質のことにもくわしく、湘南にあった家づくりが得意な、地元の工務店にお願いしたいと思っていました。
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土地探しと並行して、工務店探しをはじめた私たち。
雑誌を見ながら好みの家の施工会社をチェックして、
鎌倉や逗子、茅ヶ崎など、いくつかの気になる工務店に足を運び、話を聞きに行きました。
家好きで、庭好きで、家づくりのことを年中考えているような夫のとなりで、「工務店ってなに?大工さん?」と聞いてしまうくらい、
じつは、家づくりのことを何も知らなかった私。
ですが、もともと好奇心は旺盛なので、知らない世界のはなしを聞くのはすごく興味深く、夫に連れられて工務店を訪れるたびに、それぞれの会社の家づくりのコンセプトやこだわりにいちいち感心してしまって、すっかり工務店めぐりが楽しくなってしまいました。
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そんななかで、私がとくに心を惹かれたハウスビルダーがふたつありました。
逗子のキリガヤと、
横浜のリモルデザイン。
じつは、家づくりの話をはじめた頃、
夫が真っ先に見つけてきたのが逗子の老舗の工務店、キリガヤでした。
雑誌SHONAN TIMEに載っていたキリガヤの社長邸宅に惚れ込んだのです。
「この家、すごいかっこいい!」と夫が目を輝かせていたのを覚えています。
それで、まだ土地も見つかっていないうちから、話を聞きに行くことに。
まだ3か月にもならない小さな赤ちゃんを連れて、キリガヤに初めてお邪魔したのは2019年の秋でした。その頃から、とても気さくな営業マンの川添さんにお世話になっています。
無垢の木をいかした家づくりにこだわるキリガヤ。
木のあたたかみを感じながらも、広々とした抜けのある空間がきもちいいキリガヤのオフィスで、「SE構法」という建て方をはじめて知りました。
「SE構法」とは、従来の在来工法とは異なる技術で、柱や壁の数を減らし、広々とした空間をつくりながらも、強度な耐震性を保てる構法です。
家づくりのこだわりで、私たちのいちばん理想としているのが、
ヨーロッパの家のような、開放感のある広々としたLDKの家。
「SE構法」だったら、それが実現できる!と思ったのです。
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キリガヤさんはとっても素敵な工務店で、
私も夫もすっかり心を奪われていましたが、ちょっと背伸びする価格帯ということもあり、比較対象として、他にSE構法の家づくりをしている会社を探すことに。
SE構法を使った注文住宅は、「SE構法登録工務店」という資格をもった工務店しか建てられないそうで、それだけで、かなり限られてきます。
湘南地域で実績のある会社の中から、施工例をみて、自分たちの好みに近い家づくりをしているところとして、
見つけたのが、横浜のリモルデザインでした。
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