04. 理想の家|鎌倉の家づくりのはなし
夫婦で家づくりの話をしはじめてから1年半。
ようやく土地が見つかり、さっそく検討中の二社、逗子のキリガヤと横浜のリモルデザインに連絡をして、家づくりの第一歩となる、ヒアリングをしていただきました。
初めましての打ち合わせはすでに昨年すんでいたので、今回は私たちの希望する家について、ヒアリングシートをもとに、すこし時間をかけてお話しました。
私たちの場合は、夫の中で、かなり具体的な家のイメージができていたので、そこに私からのリクエスト(主にキッチンまわりなど)をまとめるかたちで、工務店に伝えました。
家づくりが楽しくて仕方ない夫は、手描きイラストで間取り図まで描いて持参しました。笑
私たちの理想は、例えば、こんな感じです。
夢は大きく!ということで、
最終的には予算とにらめっこして、削ることになるかもしれませんが、まずは、お互いのわがままをとことんあげてみることにしました。
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キリガヤの打ち合わせでは、営業の川添さんの他に、私たちと年代が近そうな社内の設計士の行枝さんという方がいらっしゃり、その方が私たちを担当してくれることになりました。
じつは、行枝さんは昔の同僚によく似ていて、話をする前から、なんとなく、いい人そうだなと安心感を抱いていました。
家そのものの話だけでなく、土地の広さ、用途地域や斜線制限など、家を建てるときには、気にしなければならないルールがいくつもあります。初めて知る言葉の多さに半分くらいちんぷんかんぷんで、必死にあたまを回転させていましたが、それもまた家づくりのおもしろさだなと思います。
その日、すごく印象的だったのが、設計の行枝さんから、「今まで見た景色の中で、好きだった場所はどんなところですか?」という質問をされたことです。
私がまっさきに思い浮かべたのは、大学生の頃に留学先のフランスで訪れた、南仏の田舎町にある友人の実家の光景でした。
夏休みの1週間を過ごさせてもらったその家は、南仏らしいオレンジ色の一軒家で、だだっ広い敷地には芝生の庭とプール、それにアプリコットの木がたくさん植っていて、瑞々しく熟した甘ずっぱいアプリコットを毎日もいでプールで食べるという、ただそれだけの日々が、ものすごくしあわせな記憶と結びついています。
他にも、夫と旅したフランスのバスク地方もとても好きだったし、オランダのアムステルダムや、カナダのモントリオール、ポルトガルのリスボン、日本なら北海道でみた田園風景や、金沢や京都など、旅行好きなので、あげればキリがありません。
でも、とても抽象的なようで、その人が心地いいと思う空間を共有するのには、なかなかいい質問だなと感心してしまいました。
私のふんわりとした話でも、ちゃんと伝わったような気がして嬉しかったです。
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幸いなのは、見つかった土地があまりやっかいな制約もない用途地域だったので、家づくりを純粋に楽しめそうだということ。二社ともに「いい場所を見つけましたね」と言ってもらえて、夫もホクホクでした。
どんな家を提案してくれるのか、今からとっても待ち遠しいです。
つづく ⇢
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