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諦めない

歳を取ったのかもしれない。

少し前までは、きっと、怖いものなんて何もなかった。今よりもずっと、何も考えずに行動できていたと思う。“歳を取るとできなくなることがいっぱいあるから、若いうちにしておけ”と言う言葉をよく聞くけれど、歳なんて関係ない、そう思っていた。実際に私は世界を旅している間に、一人旅していた60歳以上の女性に2人会ったし、自転車でアフリカを横断している定年後の男性や、ご夫婦で旅されている方にも会った。そんな方々を見ていて、心から歳なんて関係ない、と思っていたし、自身も歳関係なくなんでもできると思っていた。それが、よく考えたら、全然そうではなかった。

私は30代半ばを迎え、元気で何でもできるつもりでいた。しかし、実は結構体にガタが来ているのを感じているし(今年1度腰を痛めて生活するのさえ大変だった時期があった)、予定は1日3つ入ると考えてしまうようになっていた。昔は、時間さえあればいくらでも予定を詰め込んだし、考えることなんてほとんどなかった。ワクワクの気持ちだけで動けていたんだ。

…と言うことに、気付いてしまった。

ショックだった。あんなに元気だったのにな。と悲しみ半分、30代半ばにして気付けてよかった、と思えるポジティブな自分がいることに少しホッとした。気付いたら、意識を変えるだけ。今日来た誘いには、秒で「行きます!」と返事をしかけて癖で一瞬留まったけど、その後すぐに「行きます!」と言えたし、今までの留まりより全然マシだ。そうだそうだ、ワクワクに従って生きてきたんだった。よしよし、取り戻せ私。

“歳を取るとできなくなることがいっぱいある”という言葉の意味が今なら少しわかる。私の感覚としては、元気に自由に動ける時間が少なくなってきたから、本当にこれでいいのか?と考えるようになること。いろんなことを考えて、慎重になりすぎてしまうのだ。貴重なお金にも、減ってゆく時間にも。特に私は30代半ばの女性。出産だってしたい。大体の女性は30頃からここもネックになってくるのではないかと思う。30代の半ばになる前からずっと意識はあったけれど、あっという間に半ばになってしまった。あの時何ができたかな、なんて考えてもどうしようもないので、とりあえずこれからはとにかく動く、を意識して体感したことをnoteに綴っていこうと思う。

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