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乳がん治療体験記 「公表の決定打とnoteを選んだ理由」

乳がん治療についてnoteに書くことにしたのは、初投稿に記した

一般人の私が公表する必要はないのですが、自分の記録として残しておきたいのと、日本人女性の9人に1人が乳がんになる現在、そして早期に発見すれば90%以上の方が治る病気ということで、たまたまこれを読んでくださった方の何かのきっかけになればと思い、体験記を書くことにしました。

初投稿より

これが大枠ではありますが、もう少し踏み込んだ経緯を今回は書きたいと思います。


遠い世界の話ではないこと

まず、乳がんって確率的にこんなにも身近な病気なのに、罹患するまでの私にとってはどこか遠い世界の話のようでした。しかも、まさか自分が39歳という年齢(突然の年齢公表/華の83-84年組です、笑)で罹るとは思いも寄らず。

書くことを仕事にしている身としては、やっぱりこの体験を書かずにはいられないというのはありつつ、私がこれを書くことによって、直接面識のある周囲の方々はもちろん、私の存在を知ってくださっている各アーティストのファンの皆様にも届く可能性があるわけで。

読んでくださった方にとって「知っている人が乳がんになった」=遠い世界の話ではなくなるんじゃないか、つまり他人事ではなく自分事として捉えてもらえるきっかけになり得るんじゃないかなと思ったのです。

ミュージシャンの訃報が続いた2023年

今年は本当にミュージシャンの訃報が多く、特に私が接している業界では、まだ50代だったり、突然過ぎる報せだったりということが続きました。それをきっかけに、少なからず自身の体や人生について改めて考え直した人もいたのではと思います。

人それぞれ考え方はあると思いますが、心配させてしまうことと、突然いなくなってしまうこと(闘病していたことを言わずに)、どちらのほうが人をより悲しませるのかを考えた時に、心の準備をしてもらえるという点では、公表することも一つの優しさになるのかもしれないと思いました(真逆の考えの方もいると思います)。

こんなことを書くと私が末期のように見えますが、私は初期ですし、完治する気満々ですし、まだまだ生きますから大丈夫です!

有名人の言葉

実は昨年、乳がんの啓発運動をされている歌手の麻倉未稀さん(2017年に乳がんが発覚し、全摘&乳房同時再建手術を受けるも奇跡的な回復力で、術後3週間でステージに復帰)にインタビューをしたばかりで、不思議な巡り合わせだなと感じつつ、読み返してみたりもしました。今、思い出しても、麻倉さんキラキラ輝いていたなぁという記憶。

乳がん治療の体験記は必ずどこかに書こうと最初から考えていた私ですが、それでもたまに「本当に公表してしまって大丈夫かな?」という不安が頭の中をよぎることもありました。

そんな時、たまたま辿り着いた青木さやかさん(2017年に初期の肺腺がんと診断されたそう)のエッセイに、最初は公表したら同情されるんじゃないか、仕事が減るんじゃないかとか考えたけど、結果、公表してよかったと感じているということが書いてあって。

特に「隠し事は、できるだけないほうが、やっぱり、楽だ」という締めの一言が刺さったんですよね。一つ隠し事があると、それを隠すためにたくさんの嘘をつかないといけなくなる。日々の人間関係的にも、自分の精神衛生上も、できればそれは避けたいです。青木さんの言葉に、やっぱり書こうと背中を押されたのでした。

なぜ公表の場をnoteにしたのか

実は、元々はインスタとFBに直で投稿しようと思っていたのですが、結構な長文になりそうだなということと、インスタは基本的にお仕事関連ばかりなので、その中に乳がんの話がポツポツと出てくるのもなんだなと。

それだったら、乳がん治療のことだけを書くnoteを始めるのが一番だなという結論に至りました(もちろんインスタとFBでシェアはするけど)。ある種、編集者目線での考えが働いた感じですね。

実際始めてみると、書きたいことがどんどん出てきたので、やっぱりnoteにして正解だったなと感じています。

あと、ヘッダーと初投稿の画像がお花だったのですが、後々自分のページを見た時にふと気付きがありました。これ、今後の投稿も全部サムネイルをお花にすれば、記事が増えれば増えるほど、一覧で見た時にお花畑になって綺麗なのでは!と。初投稿した後に気付いた偶然の産物です。※画像は全て過去に自分で撮影したもの。

なのでぜひ、たまに一覧で見てみてください(笑)。

2023年12月8日
金多賀歩美



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