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リトぺが描く未来のかたち

こんにちは。「リトぺ」を立ち上げている中濱歩弓(Ayumi)です。
※リトぺはアパレルのサービスです。

今回のnoteでは、リトぺの描く未来についてお話しようと思います。
最初にまず、アパレル業界の課題や、実際に街中でヒアリングをした際に感じた現状について知っていただきたいです。

業界の課題

アパレル業界の現状をまとめてみました。

◆アパレルに対するウォレットシェアの減少
あなたは、月にどれくらいのお金を洋服に使いますか?
アパレル業界
では、コロナ以前と比べ、消費者の支出マインドが変化しアパレルに対する支出が減少しています。外出自粛によりファッションがカジュアル化し、カジュアル・低価格志向が定着したためです。
国内アパレルの市場規模も年々減少に進み、1991年の15兆円から2019年のコロナ前には9兆円に縮小。
そして現在はついに7兆6,105億円にまで大幅縮小しました。コロナ禍に伴う行動抑制が緩和されましたが、前年からはやや増加はしたもののコロナ前の水準には未だ戻っていません。

◆謎のアパレル供給量の増加
コロナ禍の影響を受け、市場規模は大幅に縮小をしましたが、衣類(外衣、下着、補正着、の合計)の国内供給量(生産量+輸入量-輸出量)は減少せず、増えています。なぜ市場規模は減少してるのに供給量は増加しているのでしょうか。

まずは低価格思考が定着した背景から考えてみました。

◆物価の上昇・低賃金による貧困化
日本の労働者の平均賃金は、諸外国との比較の中で順位を落としていると言われています。これまで「持続的な賃金の引き上げを」(公明党)、「企業は内部留保を活用して賃上げを」(共産党)、「最低賃金を1500円以上に」(共産党)などと低賃金解消に向けた政策を訴えてきて、10月1日から、やっと最低賃金がアップしました。しかし、それを上回る勢いで物価が上がり続けているのです今の賃金はそれに見合っているのでしょうか。

◆金欠×ファストファッション
物価が上がり、お金がないから
ファストファッションで買い物をするという負のサイクルにより低価格思考がマスとなり、このマスボリュームが拡大するとされています。

ここからはリトぺ独自の調査に関してご紹介します。

街の声・現状

渋谷にて、20代前半から後半の女性に生の声をヒアリングをしました。
(N=70)投稿にて見ていただけた方は多いかと思います。

月にどれくらいの金額を洋服にかけているのか、またよく購入するブランドなどの調査からアパレルへの消費傾向をヒアリングした結果、消費者の思考が二極化していることがわかりました。いわゆる低コスト志向と高級志向です。リトぺ事業資料の一部ですが、月に5000円以内に抑える安ければ洋服を買うマスボリューム層と、月に平均3万円-5万円(またはそれ以上)ほど使うなど洋服に対してのシェアが大きいリトぺの理想ユーザーである層です。

低価格思考がマスに広がり一般化していますが、コロナによってトレンドに対する意識が薄れたりする風潮が見られました。

これは余談ですが、マスボリューム層のトレンドに対する意識が薄れていることによって、流行が細分化されているのかもしれません。従来のインフルエンサーの洋服をマネすることなどに価値を見出す消費者も、少なくなっていると感じました。

またリトぺに想定されるユーザーの深掘りをしていくと、面白いインサイトがあったのでまたの機会に紹介しようと思います。
ここまで、アパレル業界の現状やヒアリングから感じたことを書きました。

リトぺの描く未来

ここまでつらつらと色々書きましたが、リトぺは独自の循環を生かした経済圏を生み出すことを目指しています。

メルカリなどフリマが普及し、6万円のコートが4万円で売れると分かれば、2万円の出費でお気に入りのブランドを身にまとうことができるようになりました。そのため消費者は売ること前提に購入し、数回着ると売りに出して、また次のブランドを買う。こんな購買行動がすでに行われるようになってきています。

私のようなお金はないけど洋服が好きで、お金を多く洋服に使っているような層にとって、洋服の価値の可視化によってクローゼットに所有している服がそのまま資産となる可能性があることはとても大きいです。
そして、このことによって洋服好きのための決済が作れるのではないかと考えています。

日本ではこれまで金融という観点からは不動産や自動車、ラグジュアリーアクセサリー程度しか資産にできませんでしたが、これからは服も資産となると考えています。金融の知識は乏しいですが、担保設定にも大きな影響を与えることになるとも考えています。
低価格思考がマス化し、どんどん消費者がファストファッションに吸い取られている中で、資産性のある洋服を購入することによって新たに洋服が手に入れやすくなる循環を生み出すことは新たなアパレルのエコシステムになるのではないでしょうか。

今は全くの理想論で、妄想にすぎません。
手探りですが進んでいきます。

ここまで読んでいただきありがとうございました✨



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