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手を取り合った先の、未来は明るい

思わぬ展開が起きた。

ここにも詳しく書いたけど、昔の大喧嘩が嘘のように、最近仲のいい両親。


一見、親子の関係性は以前と変わらないように見えるけれど。同じような会話をしていても、なんだか以前と違う。見え方が違うし、わたしの感じ方が違う。

数日前に両親と会っていて、また父と母が小競り合いを始めた時。以前だったら、「またかー、やめてよ。」とこちらの居心地も悪くなって、毎度変わらない両親に呆れていた。悪い表現をすると、あざ笑っていたのだよね。
けれど、今回は「あー、またやってる。🤭」とちょっと余裕の感じで見られる。仲がいいのに、つまらない喧嘩をするんだからと、さも子どもを嗜める心持ちでいられるんだ。そして、仲がよくても、つい相手に反応して口論しちゃう。夫婦ってそういうものだよねって納得できる。

その上、両親が不仲だった背景に対してもわたしの理解が進んでいるから、今の仲のいい状態により有り難みを感じるし、祝福できる。

だから、全く違うんだ。両親は社会の投影というけれど、まさに。社会に対しても、信頼感が強くなっていると思う。なんて素晴らしいことなんだ!と自分で思ってしまうくらい、色んなことがうまくなっている。

両親にとっては、仲のいい状態が今は普通になっているみたいだ。それについて自分たちからわざわざ話さないのは、気恥ずかしさもあるのかな。
いずれにしても、娘のわたしは両親に会う度、二人の距離が近くなっていることが嬉しくてたまらない。



そんな出来事があった帰り道、両親から電話がかかってきた。最初は違う要件だったのだけれど、話は流れてジュエリーの話に。

そう、わたしは子どもたちを出産する前、ジュエリー製作をしていた。といってもほんの数年だけ。父がジュエリーの仕事をしていることもあって、父の仕事を受けていたのだよね。
一人目がお腹にいる時も、ジュエリーの勉強をしに行っていた。けれど、いよいよお腹が大きくなって製作することが難しくなった。そして、産後は産後で毎日が忙しかった。それに加えて、ジュエリー製作で使う道具はどれも鋭利なものばかりで、管理が難しく、もし子どもが触ったら大怪我するという可能性を考えたらできなかった。

それが、両親の方からまたやらないかと話を向けられた。褒め称えるタイプの親と、叱咤して育てるタイプの親がいると思うけれど、どちらかというと父は後半タイプだと思う。ましてや、昭和のおやじで面と向かってあなたのここがすごいという人って少ないと思うのだけれど、父は真正面からあなたは上手なんだからと言われた。母からは、私たちで一緒にやろう、父からきちんと学んでいこうと声をかけられた感じだった。

こういう話は以前にもあった。その時も何度かやろう、本気でやろうと思ったけれど、表立っては見えない家族の歪みがあって、うまく進まなかった。けれど、今は違うのだよ。

こうして同じ話をしていても、わたしの見ている世界に対する信頼感が違う。だから、嬉しくてわたしは泣いた。二人が手を取り合ってくれるようになって、本当に嬉しいと。そんな両親とだから、またやってみようと。そう答えたんだ。

幸い4月から下の息子も保育園へ通ってくれるようになり、以前よりも製作時間は取れる。自分自身でも、そろそろ始めようかなとは思っていたのだけれど、こういう形でオファーみたいなのは受けるとは思っていなくて、なんだか嬉しい。きっと、両親からのまっすぐな誘いがなかったら、また違う形になっていた気がする。


というわけで、ジュエリー製作を本格的に再開することになった。チーズケーキや食の動きもやるけれど、どっちもやる。
以前は何個も色んな活動をやっていたら、わたしが何の人なの分からなくなってしまわないかという不安があった。けれど、もう迷ってない。わたしの中で、はっきりと明記されているから。

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