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【銀河鉄道の夜】終演

ご無沙汰しております。
亜裕美です。

久方ぶりの更新。
一ヶ月以上、福島県西会津町で生活をしていました。来たときにはどんどん色づいていく秋の山、帰るときは枝だけとなった冬の気配。そんな中でパフォーマーとして、この街でお世話になっていました。


まだまとまらないけど、多分ずっと纏まらないから、忘れないうちに、えんがちょ、今日からの自分の鼓舞のために、記録。




まちめぐり×えんげき×おいしいごはん


今回頂いたお仕事、作品は、町を舞台とし、一緒に、歩く。というもの。
宮沢賢治の銀河鉄道の夜をオマージュした作品で、町の皆様の協力のもと、主催の西会津国際芸術村の方々がパフォーマンスの場所を作ってくれ、野宮有姫さんの演出によって命が吹き込まれた作品。

多分、読んだらぞくっと楽しさがむずむずするので、是非、どういうことなのか、想像してみてください。

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JR磐越西線野沢駅をスタートし“でんしゃ”に乗って旅をして、戻ってくる。


この企画は、今年の春あのウイルスが暴れていた頃に、注文の多い料理店をモチーフに、西会津国際芸術村で行われた演劇の第2弾としてスタートしています。どんな内容?って方、是非下記リンクで詳細をチェックしてみてください。
https://www.facebook.com/events/191085732186815/



野澤銀鉄の乗務員

声を発せず、演劇する。
私は銀河鉄道の乗務員。

銀河ステイション 銀河ステイション

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町に朝と夜を告げる合図のチャイム。それとともにこの町が舞台に変わります。


何が始まるんだろうというワクワクと、社内放送でのご案内。そして自由な(笑)パフォーマンス。毎回全力でいたずらをしているので、主人公の皆様のクスクスッが聞こえるとより張り切ってしまう、がきんちょ乗務員。


出発後、毎回打ち合わせ無しの道中。怒られたりお参りしたり踊ったり。それはそれは愉快なもので。

。。。。
ここまでで一度汗だくになる毎日…笑


途中停車駅で自由時間

第四次空間前


ここは時間が歪められたような、建物全体がアーティストの西尾佳奈さんによるインスタレーション作品に。

この中で、私は “カコの部屋” のパフォーマンスをさせていただきました。この時は、乗務員ではなく…実際なんだったのかは、お客様それぞれが答えをお持ちになっている気がしているのでここには書きません。

毎回、その場所のエネルギーを受け取って身体に落とし込んでいく作業。それが唯一無二のダンサーとしての自分の価値を感じることができる空間でした。

腕を伸ばす、ただそれだけの動作が、すごく美しくみえただろうなと。一歩の感触も、秒単位で変わっていく。この場所での喜びや感情の自然な流れが、からだを通して観えていたら嬉しいな。

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ゲンザイの部屋、ミライの部屋では、また全然違う世界が。空間が素敵で、それを扱う演者も最高なんです。こんなに近い距離でパフォーマンスを見ていただくこと自体がとても贅沢な経験だなぁと。


儀式
出発


自由時間のあと、指定された場所に戻ると、なにこれ?と興味をそそるものが目の前に。“ここ から そこ” へ進むための乗り換えきっぷを持ちます。

乗務員は、鉄道員らしく。安全運転第一にそれぞれの停車場に運行します。同じ町を歩いているはずなのに、景色も空気も変わっていきます。本当に不思議。音楽も合わさり、天気も合わさり、まちをぐるぐる見渡しながら電車は進んでいきます。それぞれの停車場が本当に好きなのだけど、これは、アナタとだけの思い出。
日によってルートも違ったり起こる出来事も違います。

そうそう。
出てくる登場人物が毎日違って、乗務員も驚きの連続なんですよ!
電車は止まらずあっという間に見えなくなってしまうのに、お家の前やバス停やごはん屋さんや自転車屋さんの前に、見送ってくれるアンサンブルの皆さんが。
あたたかい町で、本当に心意気が素敵で、じんわり視界がにじむのもしばしば。


食堂車へ


終点まで最後に過ごす食堂車へ、主人公の皆様をご案内するのが乗務員の大事な役目。遅れず早まらず定刻通りを心がけ。
乗務員、素直なのでおいしい匂いを嗅ぐとおなかがなってしまいます…。食堂車には、銀河鉄道に乗れた人しか食べられない、ほかほかのごはんが。
この時ばかりは、主人公になりたい!と思います笑

乗務員は、たまにのおこぼれを喜んで頬張っております。

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終点 “野澤 根本時計店”


ここでの社内アナウンスが、とっても好きなのです。乗務員は、駅で主人公の皆様をお見送りし、きちんと確認したら、記憶の回送列車に乗り込みます。

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今日こうだったねぇ。ここはこうしよう。なんておしゃべりをしながら到着を待っています。


それでは、みなさん
さようなら


汽笛の音ともに出発いたします。



.......


パフォーマーとして生きる

気づけば、全33公演。
怪我なく事故なく終えることができていました。

毎日送り迎えやごはん、まかない、休憩、プリセット、小道具などなど、上げきれないほどサポートしていただき、町の方々に応援して頂き。


しっかり寝て、美味しいものをしっかり食べて、たまに温泉入って、お酒も美味しく頂いて、沢山笑って、毎日が本番で、パフォーマンスに集中できる。


1日1日、今日の最高の自分でステージに立ち、その自分を楽しむ。次の日には新しい自分に出会える。こんなに楽しいと、いや、わかっていたけど本当に楽しい。

たまにお返しで、整体してる


みたいな時間を過ごしていました。


完売したチケット、ほぼ満席。
本当に、全国各地からありがとうございます。


そして、パフォーマンスに対してたくさんの感想を聞かせていただき、あーーー、私幸せものだなぁと。

自分のこれからの目標がより明確になると同時に、今までの目標であった、パフォーマーとしてオファーをいただけてロングラン公演でのお仕事が叶いました。

お声掛けくださった野宮さん。本当にありがとうございます。そして関わってくださったすべての方に、本当にありがとうございます。


パフォーマンスの時間が、何よりも自分との対話となり、今日の自分を好きになれる。そんな毎日を送ることができました。今後とも、西澤亜裕美の活動を楽しみにしていただけたら嬉しいです。


よろしければ各種SNS覗いてみてください…!


家族のような存在

今回、たくさんの方々の協力のもと、このえんげきに携わることができました。大千秋楽後、集合写真を撮りましたが、ここに入っていない方も。

なんか、隣の親戚の家とか、おねえちゃんおにいちゃんとか、いわゆる家族という、父母子の枠ではなく、座組の全員が家族だと感じています。
つたわるかなぁぁぁぁ


一緒に楽しいことをして一緒においしいご飯を食べ、迷ったり野望だったり今までのことだったりに根気よく一緒に感じて、考えてくれる存在。お互いの幸せを、パフォーマンスを信じている応援している関係。リスペクト。


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今回であってくださったすべての方へ。本当にありがとうございました。おいしいご飯や面白い人たちのこともそのうち書きたいな。企んでいることも…ね。


だけどひとまず。
サヨウナラ



そんな最高の時間を過ごしていました。
是非、気になった方は、#野澤銀鉄(もしくは、はっしゅたぐ野沢銀鉄)でSNS探してみてください。それぞれの主人公の皆様が素敵な感想を載せてくださっています。



さぁて!東京に着きました。
今日もまた、最高の一日になります様に!


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最後まで読んでいただきありがとうございます。

これからもがんばるぞ!

本当にありがとうございました。



西澤亜裕美






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西澤亜裕美(ayumi)
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