あったらいいな。かかかりつけのキャリアコンサルタント

「かかりつけのキャリアコンサルタント」
そんな存在がいたら心強いな、と思ったことはありませんか?

「かかりつけ」と言えば、一番最初に思い浮かぶのは「かかりつけのお医者さん」です。
いつも診てもらっているお医者さんというだけで、とても安心感がありますよね。ただ診療してもらうだけではなく、これまでの自分の既往歴等も含めての診察や、対処療法などを教えてもらえることが心強いと思います。

学校で言えば、学級担任はそのクラスの子どもとその保護者にとっての「かかりつけ」です。特に小学校では、担任は自身の学級で非常に多くのコマ数をもっていますし、給食もそうじの時間も一緒です。
教師同士でも、子どものことで何かあれば、必ず担任に情報が集まります。子どもたちには、「何かあったらいつでも担任の先生に言いましょう」と声を掛けます。また、保護者の方が学校に連絡を取りたいと思った時、その相手が担任であることがほとんどなのではないでしょうか。
教師の働き方改革が叫ばれている中で、担任に学級に関わる全ての情報・仕事が集中することは一概に望ましいこととは言えません。しかし、まだ6~12歳の子どもや、その保護者にとって、「何かあればこの人に言えばいい。頼ればいい。聞けば、状況が分かる」という「かかりつけ」の教師がいることは、非常に心強いことではないでしょうか。

ある自治体では、学校に常勤のキャリアコンサルタントを置き、子どもたちのキャリア形成を促そうと言う試みを行っています。
しかし、キャリアコンサルタントは1校に1人が基準で、子どもの「かかりつけ」としての役割を果たすことはできません。

アメリカでは、カウンセリングを受けることへのハードルが日本と比べて非常に低いとのことです。「かかりつけ」のカウンセラーをもっている方も少なくはないのではないでしょうか。心の問題だからこそ、知っている、信頼できる人に話したいものですよね。

日本にも、美容院くらいたくさんのキャリアコンサルタントの事務所ができるといいなと思います。美容院には、「かかりつけ」というより、「行きつけの」という言葉がぴったりでしょうか。
キャリアコンサルティングについても、若いころからいろいろなキャリアコンサルタントを試しながら一人一人が「お気に入り」を見つけ、自由に「行きつけ・かかりつけ」を選びながらキャリアコンサルティングを受けられる制度を作ることができたらいいなと思います。


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