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テニスで強くなりたい!!テニスの試合で勝ちたい!

今日、ご来場のお客様から面白い質問がありました。

「なぜ、TPPはトレーニングのみで、技術を教えないのに試合に
勝たせられるの??」

っとの質問。

この質問結構いただきます。皆さん、ジュニアも一般の方も女性の方も真剣な方ばかりで嬉しいです!!

これに関しては多くの経験談があるので一回ではお伝えできないので、小出しでいきます!


これは私の指導者人生でも若い頃の、かなり苦い思い出です!

何故ならば、私の師匠である親父に殴られるは、選手を負けさせてしまうは。で、貴重な経験でした。

当時、プロキックボクサーを指導しており、リングネームは「マグナム」。


ミドル級チャンピオン・マグナム界選手

第6代MA日本ミドル級チャンピオン
士道館全日本無差別級2連覇
R.I.S.E. MIGHTY EIGHTY TOURNAMENT '06優勝

という、とても硬派な男気溢れ、優しい素敵な選手でした!

彼は「MA」というキックボクシングの団体で、ミドル級チャンピオンでした!

有明にある「ディファ有明」の興行などではオオトリを務める程の選手です。

そんな彼についに、その当時ものすごく人気が高まった「K−1」の出場をかけて、格闘技の聖地、「武道館」で行われる「K−1マックス」の前哨戦で勝てば次の年のマックスに出る!!という大事な試合でした!

その当時は「K−1」は盛り上がっていましたね!!魔裟斗選手や小比類巻選手、今はマルチに活躍している須藤元気選手など、カリスマ的な選手が多かった時代でしたね!!


試合が決まり、かなりの追い込みをかけて、トレーニングでは気迫も満ちており、試合前までのアップなども十分な状態で迎えた試合直前。

控室でも今日のコンディションはいける!!と確信しマグナム選手を送り届けました。

扉が開き、リングインするマグナム選手。。。。


んっ。なんかおかしい。。。

なんか雰囲気違うな。。

そんな感覚を感じながら試合は開始されました。


まあ、この前振りじゃ、結果はお分かりになりますよね。。

2R KO負け、完璧に顎にキックをもらい負けでした。。。

観客席に戻り親父である田中先生の所に報告に行くと、一殴り。

「お前たち試合前のアップどうやった??」

と聞かれ、アップで行った内容を報告すると。

「だから、マグナム選手は動きがおかしかったんだよ。地に足が付いてなかったろ」

私は、ぽかんと何が悪かったのか検討もつきませんでした。

アップは十分、身体のキレもメンタルも気迫も十分!本人もそうでした。

何がいけなかったのか。。ただ、試合が終わり、マグナム選手に聞いてみたら「真っ白」になったと言っていた。

田中先生曰く、マグナムはビックリしてしまい、パニック状態になり身体と、脳がバラバラになったとか。

そうです。ここからが「虎の巻」

私たちはウォームアップはしたが、選手の試合の入れ方を間違えたのです。。。

選手を試合に入れる際、それが初戦なのか、ベスト8なのか、決勝なのか、天候、場所、選手の心理面はどうか。で入れ方が違うのです。

例えば、私たちがウォームアップが終わった後に、マグナム選手に

「ここは有明と違い、武道館だから、会場の大きさ、天井の高さが違う。」
「まだK−1マックスが始まる前哨戦だから、お客様もまばらでポチポチと座席に座り始めている。」
「入場の際、いつもの様に入場曲はなく、暗くもない、電気がサンサンと明るい状態」


等のインフォメーションを流していればマグナム選手はその状況でイメージ作りをして試合にのぞめたのですね。

だが私はそれをしていなかったので、マグナム選手は自分のいつも通りのイメージをつくってしまい

「入場曲が始まり扉が開けば真っ暗の中にスポットライト!いつものファンの方などからのマグナムコール、いつもの様にロープインをして、試合のゴングを待つ。。」

というイメージを作り。
実際は、イメージと懸け離れた事が瞬間におこり、脳と身体がパニック状態になってしまったのです。。

これは、勝っている選手ほど、必ず試合に入る前にイメージを鮮明につくっているのでおこりやすいんですね。
テニス選手でも同じ経験をしました。

長くなってしまいましたが、このような経験を生かし、会員様の質問に対して、この話をよくします!!!

「技術練習を重ねて、トレーニングもしても、本番前の入り方をきちんとしないと試合は勝てない!それだけ試合前の入り方は大事だよ!!」

と伝えています!

なぜ、トレーニングのトレーナーなのに試合に勝たせられるのか。。

それはこの様な選手の勝たせ方を経験から知っており伝えているからなんですね!!

こんなのが実はたくさんあります。

あまり、この様な内容を描いてある書物などはありませんが、孫子兵法などは勝たせ方なども書いてますね!!

これからも小出しになってしまいますが書いてみますね!!

それでは長々とおつきあいありがとうございました!!

アデュー!

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