地球防衛軍6のストーリーが過去からの積み上げを上手く活用していて非常によかった
注意
この記事は2022.8.25発売の地球防衛軍6のネタバレを含みます。
EDF！EDF！
ふざけ続けているPV
ストーム1の強さの理由、イイ……
今作はタイムリープモノである。
プライマーが侵攻してきたときから、その戦いの最終局面である約3年を繰り返し戦い続けることで、数ある未来の中から『人類が生き残る可能性』を追い求める物語だ。
この過程で、主人公であるストーム1（それはあなたです！）は繰り返しプライマーの侵攻に立ち向かい、何度も歴史を改変され、悪化の一途を辿る戦線の中でも生き残り、そして最後にはプライマーの歴史改変を乗り越えて勝利する。
初期のストーム1も普通に強いのだけど、何度もタイムリープしたストーリー後半になるほど、対プライマーの戦闘経験を積みすぎて一人で戦況を覆しまくる超人となり、自軍の通信の中でそれはもうめちゃくちゃにヨイショされることになる。
曰く「何が起きるか知っているみたいだ」「あいつがいれば負けない」「歴戦の戦士のようだ」……。
これが気持ちいい。
もっとホメてくれ……
これまでのEDFシリーズでも超人というかむしろ異常者のような扱いを受けることは多々あった。それはプレイヤーが中に入っているから当然というか、主人公補正的なものによってスーパーヒーローになっていたわけである。その部分を物語によって補強することはなかった。しかし今作では、きちんと理由があってストーム1が強いのである。
もちろん”主人公だから強い”というのはスタンダードで気持ちのいい展開ではある。しかしストーム１のようなキャラクター性の薄い主人公であるからこそ、強さの理由を物語のなかにしっかり組み込むことで、NPCからの熱いヨイショに説得力が生まれ、プレイヤーも気持ちよくヨイショされることができるのである。
負けイベ逆転はロマン、なんだよね
タイムリープが物語に組み込まれたことで素晴らしく良くなった点として、これまでのEDFシリーズで繰り返し登場した負けイベントを覆せることが挙げられる。
たとえば、テレポーションシップと呼ばれる敵円盤は、転送装置によって怪物を次々に投下するうえに、強力な外壁に覆われているために通常兵器の攻撃を受け付けない。したがって、倒し方が判明するまでは「テレポーションシップに攻撃は通用しない！投下された怪物のみを倒せ！」と指示され、テレポーションシップは見逃すことになる。
しかし、過去作をプレイしているストーム１にとっては「いや転送装置撃てば落とせるやん」という弱点のわかりきった敵であり、何ならこれまで何隻も落としてきているし、むしろ都合のいい稼ぎスポットとして活用していたことさえある。過去作をプレイしていないのだとしても、ある程度ゲーム経験のあるプレイヤーであれば「あの光ってる転送装置絶対弱点やん」と推測できるわかりやすさである。
それがストーリーの都合で謎の強敵として扱われているのである。納得がいかん。俺の好きにやらせてみろ。
今作ではそれをひっくり返せる。好きにやれと言ってもらえる。
司令部や仲間たちが「くそっ！いったいどうすれば…！」と悔しがっているところで転送装置をぺしぺしっと叩いて壊し、「何！？あいつ……戦い方を知ってるのか！？」と驚かれる。
気分いい～～～～～～～～～～！！！！
テレポーションシップではないにしても、ストーリーの都合（予想外の敵の増援とか）で撤退させられて「いや続けさせてもらったら勝てたと思うんですけどね～ｗ」と思っていたあのミッションを、「あいつ、立ち向かう気か！？」とか言われながら逆転して「ほらやっぱり勝てたじゃ～んｗ」にしていく気分。
最高～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
過去作からの積み上げがあるからこそ、という部分はあるにしても、今作から入っても全然楽しめるよいストーリーだったと思います。
でも過去作からやってきてるストーム１はまじで気持ちよくなれると思うのでやってください。EDF！
注記
EDFに出てくる敵はアリ、クモ、カエル、イカ、タコなどの群れであり、人によっては見た目で非常に嫌な気分になる場合があります。PVを見て無理だったらやめましょう。
だらだらプレイ感想
EDF5に続いてエアレイダーでプレイ。
ドローンが導入されたおかげでプレイの快適さはよくなった。リムペットガンでﾍﾟﾁﾍﾟﾁﾎﾞｶﾝするのめんどくさかったし、地味なんだよね、リムペットガン……。
序盤から範囲攻撃が使えるのは楽だったような気がするものの、やはり敵との相性で面倒な思いはした。ハチ1匹に1機ずつドローン送り込むのまじで虚無っすよ……
今作もネグリング自走ロケットは大活躍。
比較的コストが安くて、射程が長くて、誘導してくれるので、適当にミサイルをばらまいておけば敵を減らせて楽。ミサイルを撃ったら次の発射までの待ち時間に降車して爆撃を呼んだりドローンを送ったりしておくとDPSが高まるので、真面目エアレイダーの諸君は乗り降りしましょう。不真面目エアレイダーは発射ボタン連打しながらスマホ見てたらいい。
今作はフレンドとプレイすることが少なかったのでレーザー誘導装置系はほぼ使うことがなかった。
あとミサイル系もDPSが悪いので使う機会がない。もうちょっと発射までを早くしてくれてもいいと思うんだよな……どうっすか……？
ドローンの機銃掃射が敵味方を区別してくれるので、囲まれたらとりあえず足元に出しておけるのが強い。囲まれると弱いというのがエアレイダーのあり方だと思うけど、かなり明確な回答が得られているので、いいのか……？という思いがあった。でも普通に助かった。
クラーケンはビームでビークルをすぐ壊すので不快。
速射砲あたりを持ち込んでいるとすぐ足が取れるのでよい。
最終面だと射程的に戦える武器がすくなくて厳しい。
そしてあの龍が戻ってくるのを待たないといけないのがダルい。まぁでも最終面っていつもそんな感じのような気がする。EDFだしね。
相変わらず処理落ちする。
PS4でこのグラフィックでまだ処理落ちするんですか？でもEDFだしね。
フレンドと初回プレイしたときに爆発物でｺﾞﾘｺﾞﾘに処理落ちしたときはめちゃくちゃ笑ってしまいました。いいゲームだよホンマに。
後半になって大量の敵が発生するミッションが出てくると、エアレイダーは最高に気分がいい。後半はエアレイダー有無で難易度が変わるミッションも多そう。でもオンライン4人プレイになると敵の体力が上がりすぎて爆撃しても散らばるだけになっちゃうんだよね。爆風にのって足をバタバタさせているアリどもが嫌いだよ、俺は。
迫撃砲が便利。キュクロプスも結構やれる。射撃までの遅さはご愛嬌。
レイダーのアイテム回収効率は最悪。ブラッカーあたりを持ち込まないとｺﾛｺﾛしながらアイテム集めすることになって、え？EDF3……？という気持ちになる。辛い。オンラインでプレイして誰かに助けてほしい。
EDFシリーズってラスボスが退屈なことが多い印象なんだけど、今作は結構好きだった。デッカいやつがいるし、同時に雑魚がわさわさいるのがよい。やっぱそういう大混乱をね……俺たちは求めてんだよ……。
総じて酒を飲みながらプレイすると楽しいゲームであることに変わりはなく、ストーリーの強さも合わさってシリーズ最強の一作に見える。まさかEDF6買ったらEDF9まで遊べるとはね、さすがの私も予想しなかったよね。
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