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なぜ商社をやめて教員になろうと思ったか②

ある英語サロンとの出会い

退職後「また働きたいなぁ…けど何が出来るかなぁ…」とぼやぼや考えている最中、コロナの波が襲って来た。
多くの人にとって大変な変化だったと思うけれど、私にとっても変化の時期だった。
とにもかくにも時間と体力が余りまくる。知識も衰えまくる。
なのでひとまず英語の勉強でも再開しようと、SNSの英語無料コミュニティを探しまくった。
そしてその中で興味を持った水曜オンラインサロンに参加してみた。
そのサロンは私立中高一貫校英語科の先生が主催しているもので、全国の英語の教員や英語スクールの経営者、長い海外経験を持つ方などが多く集う場所だった。
驚いたのは、皆さん英語が堪能なのは言うまでもなく、人として「出来ている」方ばかりだった。
視野が広く知識が豊か、皆さんお仕事で多忙なはずなのに向上心も、そして新参者の私にもめちゃくちゃ優しい。
熱く教育に向き合っておられる参加者の方たちに刺激を受け、私も「ここにいる人たちみたいになりたい!」と思い始めた。

日大通信に入学

サロンに参加するようになってから、英語と教育への興味がビンビンになっていたのを察したのだろうか。
ある日、カウンターでラーメンをすすっているときに、配偶者に「先生になったら?」と言われ、思わぬ形で背中を押してもらった。
2020年秋、日本大学通信教育部に教職生として編入学した。
日大通信での学習の日々については後の記事でも少しずつ触れていきたいと思うが、私自身この2年半の学びはとても有意義だったと感じている。
人が何かを達成するためには、「目標設定」と「環境」が整っていることが一番重要な前提ではないかと思う。
(全然関係なくなりそうなので、また追って…)

社会のために生かせたら

大学時代に塾講師という布石があり、商社退職後、英語サロンへの参加をきっかけとして、日大通信に入学し教員への道を目指すことになった。

教員を目指し始めてから、1つ自分自身でストンと腹落ちした思いがある。
それは「何のために働くのか」についてだ。
商社に限らず民間企業というのは「自社・ステークホルダーの利益」を重要視しなければならない。
もちろん会社というものは永続させる必要があるからで、企業価値を高め続けていく必要があるからで、利益を追求し続けるのは当然のことだと思う。
私も会社員時代はもちろん「いくら利益(率)を上げるか」「いかに売上目標を達成するか」ということを優先し「自社のために」仕事を進めてきたつもりだ。

でもいつからか、実はそれが自分の中で「モヤる」ようになっていた。
私の働き方として、本当にこれを続けるべきなのかな?
知識や経験を積んだとして、それを自分や会社のためだけに還元させるのは、本当に私のやりたいことなのかな?
上手く言語化できなかったけど、そういった思いがあった。

自分のモヤモヤに少しずつ向き合いながら気づいたこと。
私は「社会のために」働きたいのだ。
そして教育を通じてならそれが可能だと信じている。

生徒が人生を切り拓くために、少しでも役に立つこと。
それが私なりの「社会のために」働くことなのだ。

そういった自分の中の思いに気づけて、教員を目指すことに更に前向きになれた。

沢山の生徒の人生に関わっていきながら、自分も成長していければ。
そんな希望(と大きすぎる不安)を抱きながら、4月の教員デビューに向けて準備していきたい。

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