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【日記#11】挨拶するの、好きですか?
お久しぶりです。
昨年末から卒論発表やら国試勉強やらでバタバタしていて、4月からは社会人になりましてなかなか書く時間がなくて。
いや、でも書こうと思えば書けたはずなんです。
3月なんて遊んでばかりでしたし。
私がこうして怠けてる間にも、継続して投稿し続けている方はいらっしゃって。
なんだか感化されたようで、こうして文字を打っています。
最近、挨拶するの好きだなぁ
と思うようになりました。
昔、いえ、ついこの間まで、挨拶するのが苦手で
「明るく元気なあいさつをしましょう」って小学校の標語は特に嫌いでした。
小さな声でボソッと呟くような小学生で、当時通っていた塾の先生からはよく揶揄われていました。
中高に上がっても聞こえるか聞こえないかくらいの声量の挨拶で、「挨拶」の文字を目にするたびに溜息が出そうになってた気がします。
挨拶するのが好きになるなんて、ボブ好きの男性が少数になるくらいありえないと思ってました。
そんな私がなぜ挨拶するのが好きになったのか。
実習期間に
よく見かけるおじいさんがいました。
おじさんでもなく、おじいちゃんでもなく、お爺さんでもなく、おじいさんがピッタリくるような方。
朝はアパート下のゴミ捨て場までゴミ出しに行って、夕方にはアパートの2階から外を眺めていて。
いつ見かけても、口はへの字に曲がっていて、ぼんやりとした目で、どこか寂しそうでした。
朝いつもの如くゴミ出しに歩いていたおじいさんと目が合いました。
目を逸らしてはいけない気がして、小さく会釈しました。
すると、おじいさんは少し驚きながらも小さく会釈し返してくれました。
それから会釈し合うようになり。
やがてボソッと挨拶するようになり。
実習終盤にはディズニーのキャストさんのような挨拶だった気がします。
実習期間が過ぎればもう会うことはないと思ってたから大胆になれたんでしょうね。
それから、4月。
私は当時お世話になった実習先に就職しました。
もう私のことなんか覚えてないだろうと思いながらも、「もしかしたら」を頼りにまた会えることを楽しみにしていました。
そして、入社して数日経ったある日、アパートの2階で夕焼けを眺めるおじいさんに再会できました。
「こんにちは」と挨拶すると、
一瞬目を丸くしてから、ニコッ笑って手を振ってくれました。
「おはようございます」
「こんにちは」
それ以外の会話は交わしたことはないけど
仕事終わりにおじいさんに挨拶してニコニコと笑って手を振ってくれるだけで、今日も仕事来れてよかったなと思えます。
「明るいあいさつ」
される方が嬉しいから挨拶する、も間違いないです。
けど、する方も嬉しいです。
「今日も朝から明るく挨拶できてる自分いいじゃん」ってなんだか嬉しくなります。
小学生や幼稚園児だってできる
当たり前のことかもしれないけど
私にとっては特別な、素敵な出会いでした。
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