演劇部
台本
昨日と今日は大会だった。
生徒台本。
友達が素の私たちを、個性を形にした話。
十人十色というように、
みんながみんな自分の個性を出せるわけじゃない。
個性や気持ちを隠してしまったり、決めつけられてしまうことは必然的にあってしまうこと。
自分を思いを、好きを、個性を出していいんだよ。
そんなメッセージがこもった台本。
同級生は素の状態でも、みんな個性強くて、
素敵でありそれぞれ……コンプレックスでもあり。
その個性をこめた台本。
それを自分の味として、武器として光らせてくれる
それがこの私にとっての演劇部。素敵な場所。
宝石みたいな世界。
中3、次からは後輩ちゃんたちのサポートに、裏方になる。
これが最後の劇。
大会
演劇部の中で最大のイベント。
春は3年生から引き継ぎ、新体制になって
これから頑張りますって姿勢を見せる大会、
夏に向けての準備っていうのもある。
夏は賞も決まる。1番力を入れる大会。
中3が引退する前にできる最後の演技。
今回は、初めて生徒台本で挑んだ。
1日目、2日目とあったけど、私らは1日目だった。
準備をして、発声して……
本番の3日前くらいに熱出してから
喉が治ってなくて、不安が襲ってきたね。
本番、舞台上で大きな声出せないから、
小声で円陣組んで、やったりましょ!、って。
セリフが真っ白になりかけたり、
飛ばされたりとかアクシデントもあったけど、
舞台に立ってる間はそれすら楽しくて……
演劇っていいなぁ、
もっとこのメンバーでやりたいなって、
引退前ながらに感じたよね、
認めて
審査員の方の好評で、
「この方たちは演劇をやるために生まれてきたんだなって感じてしまいました。」
言われた時、結果わかんなかったのに
泣きそうになったよね。
去年までは、上手くできた!大丈夫!って
思ってても、指摘が痛いくらい……あったから。
自分たちの意図があって
あえてその演出にしてたのに、
この役はこんなことするキャラじゃない。
役をしっかり自分の中で組みたてた上で
それに沿って演じてるの、生きてるの……って、
言いたかったな……。
自分たち持ち前の個性強めのキャラの対比、相違。
得意な分野で作りつつ、
全員の演劇部に対する思いがこもってて、
初めて認められて……嬉しかったよ、
結果
結果は生徒からの採点で決まる賞、最優秀賞の2冠。
その大会に参加してきて、私の学校が歴代初めて
最優秀賞をとれて、しかも2冠。
別の圧倒される学校があって、無理だね〜って
みんな頭で思って話してたのに。
最優秀賞……この問題児ばっかの3年生が
役者やって?直前まで舞台の配置変えてたのに?
まさに信じられないよ、
今までやってきたこと、全て酷評で。
好きなこと、夢中になってたこと、やっと……3年間の思いが全部認められたよ、
いっぱい泣いたよ。嬉しいよ。離れたくないよ。
引退したくないよ。
大好きな演劇部で部員同士で認めあったり、評価するのも大事だけど、他者からも認められて、誇りたい、誇れるんだって思えた。
認めてもらえた……やっとだなぁ…………ッ、
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