見出し画像

寝付きの悪い夫と、すぐに寝る嫁

単身赴任をしている夫からLINEがきた。

「昨日ベッドで考え事してたら1時間半ぐらい寝られへんかった」

なんと。1時間半も。焦るよな-。
そんな時、いつも私はなんとも申し訳ない気持ちになる。
私は生まれてから47歳の今に至るまで
「寝られない」
という経験が一度もないのだ。
夫は以前からよく
「なかなか寝付けない」
と言っている。
私なんて、夜布団に入ってまばたきしたら翌朝だ。

私は悩みがひとつもない、というわけではない。

結婚してすぐに酷いアトピーになり、仕事も辞め、毎日酷い痒みと見た目の醜さに悩んでいた。
20~30代の10年ほどそんな状態だったので、辛かった。

でも、毎晩ぐっすり眠れた。
日中がしんどすぎるので、夜になると眠るというより「気を失う」の方が近いのかもしれない。
でも、とにかく眠れていた。
当時、夜中寝ながら身体や顔を掻きまくっていたらしいので、隣に寝ていた夫は、私が掻かないように、手を握ってくれていたらしい。
そんなことも気付かず、寝ていた。
ごめんね、夫。
夫はだから不眠だったのか?

体調以外にも、悩みの種、考え事は尽きない。

だけどやっぱり、毎晩ぐっすり眠れている。

私がぐっすり眠れる理由を考えてみた。

①日中しんどすぎる

アトピーだったときは、起きているだけで大量のエネルギーを使うのか、しんどかった。
ただの肌荒れやん?と侮るなかれ。
痒みと痛みと戦うことで、息をしているだけなのにしんどいのだ。
だから、夜になると疲れ切って寝るのかもしれない。

②女性の仕事はエンドレス

仕事しながら子育てしていたときは、そもそもの睡眠時間が毎日4時間を切っていた。
仕事して家事して育児して。
どうやって毎日生きていたのかも思い出せないくらい忙しかった。
考え事をする余裕もなかったから、寝れたのか。

③楽天的

どこか、根が楽天的なのかもしれない。
どんなに体調が悪くても、人間関係の悩みが深くても、
「しゃあない!悩んでもしゃあない。いつかきっと良くなる」
という、理由なき自信のようなものが、いつもある。

④一人で寝ない

結婚してからず~っと誰かと一緒に寝ている。
子どもができるまでは夫と。
子どもができてからは、子どもと。
今、高3の末娘が中3まで、末娘と寝ていた。
狭いベッドの中で、末娘に抱きついて寝ていた。
子どもの匂いをクンクンすると、安心して落ち着いて眠れた。
さすがに高校生になって娘から
「もう無理」
と断られたので、今は愛犬を抱きかかえて同じ布団で寝ている。
とても、幸せだ。


そんなわけで、どんなときも毎晩眠れた。
翌朝目覚めて
「今日も治ってない。痒い、痛い、ボロボロや」
「人間関係も昨日と同じ、どうしよう、しんどい」
とどんよりした日々も長かったけれど、毎晩眠れたことで、精神的に参るギリギリのラインで踏みとどまれたのだと思う。

もし。
今、寝付きが悪く悩んでる人がいるならば。
睡眠環境を整えるとともに、日中肉体的にも疲れ切ること。
適度な運動をして、身体にほどよい疲労があるとよいね。
可能であれば、子どもやペットなど、温かみのあるものと一緒に寝ること。

お試しください。
(カンタンに試せなかったらごめんなさい)

夫は今夜は寝付けるかな。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?