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コロナ禍がもたらしたもの

およそ4年ぶりに東京。明日は高齢者虐待講師用の伝達講習のため前乗り。
年1は東京に何かしらの用事で来てた。コロナ禍でめっきりなくなり、ようやく福祉業界も通常運転になりつつある。

その一方で、施設医療系施設はまだまだ面会や外出には慎重。医療機関などはやむを得ないと思う。今年に入ってから入院中にコロナのために亡くなった方も。担当ではなかったが、想定外だったので心が痛んだ。これからも変異を繰り返すので、インフルエンザのように毎年戦いが続くことになるだろう。

さて、疑問なのは高齢者系の福祉施設の対応。住宅型有料ホームやケアハウスまで警戒が強すぎたと思う。いまでこそ制限は緩んだが、住まいの意味がわかっているのかと腹が立ったのは私だけではないと思う。家族にも会えず外出もできない時期が長かったなんて、そもそも行動を制限する権限がどこにある。以前勤めていた法人も、そのような考えだった。無難に管理することが先に立ち、施設運営の本当のミッションを忘れている施設のなんと多いことか。そう思っていた先週、被補助人と見学に行ったケアハウスが素晴らしかった。「コロナ禍でも緊急事態宣言以外は外出や面会を制限したことはありません。住まいなので」とあっさり。自由にしたことで皆自主的に感染防止に努めたらしい。素晴らしい。運営側が入居者目線で運営管理できているかどうかによって、こんなに差が出る。
はからずしも、コロナ禍が使命感のない施設運営を炙り出してしまった感があると思う。

上述したケアハウス、もしかしたら相談員が「この施設は住まいです。入居者の人権を考えると一様に制限するのはどうでしょうか」と戦っていたのかも。知らんけど。
20年前、私はケアハウスの相談員だった。その時の戦いは、身元保証人がいない方をいかに受け入れるか。いやー、戦ったよ。ほんと。懐かしい思い出。
施設の相談員には運営と戦うことを期待したい。

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