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はじめての時効援用通知

深緑の季節。しばらくは曇天とジメジメが続くが、6月は比較的仕事が穏やかだったので穏やかに過ごせた。がしかし、最後の最後で某病院駐車場で愛者のデミオさんに当て逃げされる事件が発生。修理のためしばらく職場の車を台車がわりにさせていただくことに。
気を取り直して、ここからの7月が多忙だ。リーガルサポートへの報告などなど、さまざま事務仕事が多い。個人受任も新規2件。更生支援計画の仕事も控えており、絶対に多忙な月になることは間違いない。土曜も仕事することにそうな予感しかない。
しかし入職3ヶ月目を迎えて業務を効率的にこなして時間を作れるほどには成長はできたはず。週末の楽しい酒を目指して日々頑張る。

さて、自身が受任している被後見人Aさん(女性 70歳代 在宅生活)の話。就任当初からサービス利用料等の滞納があり、悩みながらの対応をしてきた。被後見人なのだが、自宅での生活を希望。サービス導入をめいいっぱい行い、ギリギリ健康を維持する生活。低空飛行ながらようやく一服感が出てきた今日この頃。訪問時にポストを確認すると何やら消費者金融からの封書が。恐る恐る開けてみると、案の定、「お支払いについて」という文面。支払督促ではなかったが、消費者金融の負債はないとAさんが言っていたのに、まさかの展開。契約金額は820,000円、遅延損害金がおよそ210,000円。とても払える金額ではございません。

やむなく自己破産かと思い、事務所の司法書士に相談。「時効かなぁ。ちょっと計算してみる」とおもむろにエクセルを使い計算。
前提として、遅延損害金の利率は、14.6%と仮定する。
契約金額820,000円✖️14.6/100✖️ x年=遅延損害金2,100,000円
x=2,100,000/820,000×100/14.6  
x=17.51(年)

消滅時効は5年のため、十分時効が成り立つであろうという計算。それでは、時効援用ということになる。援用方法は決められた様式はないが、司法書士作成のものを参考に作成。後見人ということを示し、時効援用の意思を記入。あとは消費者金融に郵送するのみだが、「普通郵便でもいいけど、内容証明郵便で送ってみたら。」と司法書士。アドバイス通り、内容証明郵便の準備。送り方は2種類。郵便局の窓口にもっていくか、ネットを利用するか。窓口だと、比較的大きな郵便局でしか対応していないことに加え、封筒やらコピーやら準備する必要がある。ネットが圧倒的に簡単。

webゆうびんに新規登録し、e内容証明郵便の手続き。wordデータのままで、添付するだけ。支払いはクレジットカードにて。ものの数分で終了。料金は1,500円ほど。

次の日、早くも私の控えが届いた。これで簡単に終わればいいのだけれど。「業者によってはこのまま認められて終了だけど、登記事項証明を送るように言われるかもね」と司法書士の先生。

事務所に来て、新たな学びから、自分でできることも広がる。
今後のテーマの一つは業務効率化。マクロの勉強してみたり、chat -GPTを活用してみたり。またnoteでも報告したい。それではまた。

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