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生涯学習と社会福祉士会

週末は楽しみを作ると決め、バーへ繰り出すことに。マティーニは最高だったが、アルコール度数が高いので一発でフラフラ。なんとか電車で自宅へ辿り着いた。酒は週末のみの楽しみ。これくらいが健康的でちょうどいい。

さて、そのバーにて。同じ社会福祉士仲間と語らった。話題は事業を立ち上げた同僚と自分たちの今後。経営にシフトする社会福祉士は学習する内容が違う。経営だったり周辺知識を磨く。専門職として高みを目指すなら、社会福祉士会の基礎研修をクリアし、スーパービジョンを受け、認定社会福祉士へと至る道がある。私はどうか。認定社会福祉士を目指すには、かなりの時間を持っていかれる。それは「お金」を呼ぶのか?時間をかける意義はあるか?クライエントが求めているのは、そこなのか?疑問ばかり頭に浮かぶ。専門性の高みを武器にするには、トップを目指さなくてはならない。それは狭き門。誰しもができることではない。それよりも福祉✖️法律とか、希少な人材を目指す方が理にかなっているのかもしれない。
確かに学びは必要だ。私の場合は自分が今いる立場を生かして行政書士試験に挑戦する、外国人支援のために語学を学習する等の方が有意義かもしれないなと考えている。

社会福祉士会の課題

専門性を高める学習機会を提供しているのが、日本社会福祉士会・都道府県社会福祉士会だ。が、入会率は一説には20%未満。2022年の公表されている情報を見ると、合格者数10,742人。正確な新規入会者数はわからないが、会員純増数493人となっている。合計会員数43,124人であることを考えると、入会率の低さが窺える。
なぜなのか。さまざま理由があるだろうが、一つには、入会費。都道府県によって違うのだが、おおよそ15000円。それに対してのメリットを各々で判断した結果が現状の入会数に現れている。
私も合格後入会したが一度辞めている。その後入り直したわけだが、その時の辞めた理由は、社会福祉士会の活動や学びが業務に直結しないからというものだった。当時は施設の生活相談員。施設内のミッションはソーシャルワーカーとしてのそれとは違う。入所希望者のニーズと施設の機能とのマッチング、入所者を絶えず獲得するための宣伝活動、施設内の研修計画など、事業運営の業務はソーシャルワーカーの専門性と結びつきにくいと感じたから。人脈は欲しかったがそもそも入会している方々の中に同じような業務を担う方は少なかったため、老人ホーム連絡協議会なるものを近隣市町村を巻き込んで立ち上げたのので十分な情報交換もできた。

再入会したきっかけは、地域包括支援センターの社会福祉士に就任したから。以降はソーシャルワーカーの専門性向上のために研修等を活用。今では複数の委員会に所属して研修企画の日々。まさに便利屋になりつつあったので、ちょっと自分の役割を整理中だが、それは別の話。
とはいえ、近年は地域包括職員や社協職員の加入率も低い。理由はさまざまだが、会に入会した後にさまざま役割を担うことを「楽しい」よりも「煩わしい」と考える人が圧倒的に多い。余暇時間の使い方はパーソナルな物事に振り切れている時代だ。また、研修があるとはいえ会員限定の研修は少なく、多くの研修企画が会員外にも開かれている。よって入会メリットが低い。時には会員限定研修をと思っているが、なかなか周囲の理解を得られない。良くも悪くも公益重視の意識が高いメンバーなので。加入者が少ないためにとても寂しい研修会になってしまうデメリットを超えて、入会するインセンティブを設計していくことが急務。その他にも課題があるが、今日はこの辺で。

e-ラーニングの活用

日本社会福祉士会の生涯学習として、eラーニングが開設されているのはご存知だろうか。数年前から実施されており、無料から有料になったりと変遷しながら、現在まで続いている。久方ぶりに無料動画を視聴してみた。内容は多文化ソーシャルワーク。知識を得るには貴重なツールなので、有資格者にはぜひ利用してもらいたい。

IDとパスワードは必要となる。入会していれば問題なく利用できるはず。未入会でも利用可能。(こういうところが課題)
社会福祉士として就業してからの学習は他の専門職よりも重要だ。福祉に関しては大学だけではさわりしか学べない印象。社会福祉士に合格したからといっても、必要十分な実務上の知識が求められる試験内容では無いため、身に付いてはいないはず。知識を詰め込んでいる他の士業と肩を並べようと思うなら、常に学び続けるしかない。

常に学習することは間違いなく必要だ。クライエントに役立つ人材になるために何を学ぶか。それを同じ社会福祉士たちと語らうことは本当に楽しい。学ぶ内容はそれぞれの目指す理想によって違うが、生涯学習は必須。あなたは何を学ぶ?

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