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お気に入りのイヤリング
お気に入りのイヤリングを片方落としてしまいました。
マリッジブルーならぬ、イヤリングブルーです(?)
それは先日訪れた京都でのこと。
ご紹介いただいていたベジタリアン対応カフェと目的の公演を観るために降りた出町柳駅。駅に着いた時点ではまだ両耳ともついていた記憶があり、それが悲しいことに最後の記憶となってしまいました。
わりとすぐに気づいたので、考えられるのは出町柳駅構内か、駅から歩いて向かった百萬遍知恩寺までの間の道端か、はたまたお寺の敷地内か。
帰りに駅に再び寄って(その駅には戻らない予定でしたが)、訳を話して改札の中に入らせて頂き、思い当たる場所を確認させてもらったのですが、残念ながら駅にはありませんでした。
ショックが大きかったけれど、私はけっこうポジティブなので、お寺に納めてきたんだと考えることにして気持ちを切り替えました。
アシンメトリーのイヤリングも流行っていることですし、他の何かとコーディネートして片耳だけつけるのも良いかも!と。片方髪をおろして、もう片方の、耳に髪をかけている側だけつけるのもありだなとか。楽しみ方はまだまだあると思いました。
悲しみをつい漏らしてしまった方々に「なにか悪い事を代わってくれたのかもしれない」とか、「あとは良いことしか起きないね」と優しい言葉をかけていただけてすごく救われ、気持ちがさらに前向きになりました。
黄色い花びら4枚のお花の形をした少し大きめのイヤリング。そうしょっちゅうはつけないので、いつどこへつけていったのか、つけていった場所をすべて覚えているくらいお気に入りでした。
同じものがまだ売っていないか一応調べましたが、買ったのはもう何年も前のことでさすがに無く、手作りアクセサリーの希少性を思い知らされました。
あれから数日が経ち「寂しげだな…」と、片方だけになったイヤリングを手にとって眺めていると、電話がかかってきました。
ん?どこの番号…?と一瞬怖くなる見覚えのない市外局番。
恐る恐る出てみると、なんと………!
もしかしたら酷似のものが届けられているかもしれないとのご連絡でした。
現在、京橋駅の落とし物・お忘れ物センターに保管されているとのこと。
次に京都へ行く予定は8月某日。次に関西方面へ行く予定があったのも嬉しい奇跡です。
本来であれば拾得物は数日後には大阪府警へ保管場所が移されてしまい、さらに3ヶ月後には処分されてしまうそうなのですが、8月○日に必ず伺うという約束のもと、その日まで京橋駅にて取り置いていただけることになりました。それだけでも本当に感謝です。
朝イチで大阪へ参ります!
そもそも、私の落としたイヤリングはなんのブランド品でもなく、宝石1つついていない物なのです。それをどなたかが拾って届けてくださり。イヤリングは落とした2日後に出町柳駅に届けられていたそうです。
無くした当日の出町柳駅の駅員さん方の対応もとても親切で、さらには電話応対してくださった京橋駅の方も丁寧で。私はとても恵まれています。
関西の方とこんな風に長くお話したことが無かったので、雅な関西訛に聞き入ってしまいました。途中、なんだかつられて私が変なイントネーションになってしまった時には笑ってつっこんでくださいました。笑
あ、申し遅れましたが私は神奈川県民です。
生まれも育ちも「○○じゃん」くらいしか特徴的な言葉のない県なので、方言に憧れがあります。
脱線してしまいましたが、あくまで「酷似」ということで、「黄色」としての特徴の記載がなく「金色」と記載されている点、でも花びらは4枚、装飾無しで届けられている点から、もしかしたらそうなのではないかと。
実際に行って見てみたら違う物だったということもあるかもしれないとのことでした。そして届けられたものは残念なことに少しひん曲がってしまっているとも。きっと踏まれたり蹴られたり、なにかがあったのでしょう。
それでもいいんです、もしそれが私のものなら、私にとっては変わりない宝物です。思い出いっぱいの宝物です。
むしろ、高価でもなんでもないイヤリングを、見つけてわざわざ拾ってくださった方には心からの感謝と御礼を申し上げたいです。
お洋服でもアクセサリーでも他の物でも。気に入ったものはいつも長く大切に愛用します。このイヤリングもそうです。
どうか、私のイヤリングでありますように。
お迎えに行き、買ったときとはまた違った気持ちでもう一度この手に取り、2つ揃う瞬間を夢に見ています。
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