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東京という街

東京に住み始めて2ヶ月が過ぎた。
雑感を書こうと思う。

①人が多い

そんなのみんな知ってんだよ、という声は、東京の10分の1の人口しかいない県に生まれた私に免じて控えていただきたい。

店の数も電車の数も多いが、そんなものは比較にならないぐらい人が多い。需要がパンクしている。よくインフラが保たれているものだ。人気がないはずの夜の住宅街にも結構人がいる。これが意外と驚きで、やはり昼間に忙しく行き交う人たちは幻ではなく、ちゃんと生きてここに暮らしているんだなと感じた。

②縦に発展

地下にあるお店がすごく多い。東京という狭い土地で、横がダメなら縦はどうだというまあ考えてみれば自明のことのように思える。

入り口は狭くても地下に潜れば何十席も広がっているお店を見ると、アリの巣みたいに東京という街の断面図を観察してみたい気持ちが湧き起こる。

③常時工事中

ずっと何かしら工事している。明日にはもう同じ姿をしていない感覚すら覚える。こんなに完成された都市なのにいつもどこか未完成な空気を漂わせるのはこのせいなのか。私の地元にも少しぐらいクレーン車を手配していただきたい。

④飲食店のクオリティが高い

東京、と聞くと冷たいイメージがあったがそんな感触は今のところない。

特に飲食店、すごい、接客が。東京は競合が多いので他と差をつけるならもう接客の質ぐらいしかないみたいだ。もちろん味も美味しい。魅力的な飲食店が所狭しと言った感じで、チェーン店に行く機会は少なくなった。

⑤ニュースが自分ごとに

東京は日本一人口が多い。ということは、日本一何かが起きる可能性が高いということだ。良かれ悪かれ東京に関するニュースは多いし、それは自分と社会を結びつけてくれるアラートのようでもある。

それと昼間の情報バラエティ番組。東京の〇〇グルメ!みたいな特集を頻繁にやっているが、東京に住む前の自分には毛ほども関係のなかったことである。それが今はじゃあ来週行ってみようという思考回路になるわけで、食べログのブックマークと体重は増えていく一方だ。

⑥魅力的な街、多すぎる

週休2日制では死ぬまでに東京を遊び尽くせないのではと思うほど、魅力的な街が多すぎる。それでいてアップデートも欠かせないときたもんだからこりゃもう手も足も出ない。

渋谷・新宿・池袋(ここで池袋を並べるのが地方民っぽいらしい。別にいいだろ!)だけじゃない。

古着屋とカレー屋とライブハウスがひしめく下北沢。古本屋が立ち並ぶ神保町。サブカルの聖地、中野。芸術と動物が大集合、上野。もう挙げきれませんよ。

ちなみに一番良かったのは神楽坂。ハズレなしの美味しいごはん屋さんが乱立している。京都は烏丸駅周辺のスタバ並みに乱立している。

⑦なんでもない風景が様になる

厳密には「様になると錯覚する」というのか。東京は多くの映画やアニメのロケ地になっているので、ふと「あれ?ここなんか見たことあるぞ」と思う瞬間がある。

「数多くの作品の舞台になっているから」という刷り込みにより、別になんの作品にも登場していない場所が、まるで映画の中の世界のように姿を変える瞬間があるのだ。これは東京という街が獲得してきたブランドがそうさせているのか、私が田舎者だからなのか、誰か教えてください。

ありきたりな感想にはなったが今後も追記していきたい。

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