見出し画像

美味しく感じてもいいのかぁ

ベンガル料理食べてきたの!(キラッ)
と言ってみたくて食べにいってきた。

ベンガル料理と陶芸作家

この日は、よく行くコーヒー&器(うつわ)屋で、陶芸作家さん(日本人男性)の個展があった。

個展を見に来てくれたお客さんに、作家自身が手作りベンガル料理を振る舞うというなかなか興味深いイベント。

お皿も作家さんの作品


ポタージュのようにきれいな黄色のダル(豆)カレーと副菜たち。優しい味のベンガル料理を食べ、美味しいコーヒーを飲む。ふぅ。

ベンガルといえばベンガルトラとあいみょんの歌(夢追いベンガル、だったけな?)くらいしか知らなかった私にとっても心地よい時間だった。


作家、店主とコーヒーを飲みながら話していると、どういう流れか加工食品というか添加物というか、そういう話になり・・・。(いきさつは割愛)

「味のもt…(←頑張ってごまかした)って否定する人多いじゃないですか。でもアレは人間が美味しく感じるように研究して作られたものなんですよ。だから美味しいと感じるものなんですよ。アレをマズイって感じるのはおかしくて。で、そういう食べ物を自分が選ぶかどうか、それだけなんですよね。」

さらーっとフラットにベンガル兄さん(=陶芸作家さん)から放たれた言葉たち。
「そうですよね~。」とコーヒーを飲みながら相づちを打った。

頭の中では私の「食べ物に対する反応」が思い出されていた。


ケミカル食品への嫌悪感

オーガニック派、健康志向の人々はどうしても「ケミカル悪!加工食品ダメ!ゼッタイ!!!」と過激に反応しがち。

いまそうでないオーガニック派の人でも、過去にこういうガチガチ思考に陥ったことはあると思う。

私もオーガニック食生活に切り替えだして、しばらくはこの状態だった。添加物やグルテンに眉をひそめる日々…。

先日、母が作った味噌汁を飲んだら出汁がよくきいてて「今日の味噌汁、なんかすごく出汁を感じる!やっぱり自然の出汁が一番美味しいよね!」と伝えた。

某「こだわりのおいしい商品をお届け」系の店舗で買った「だしパック」を使ったそう。

成分表を見るのが習慣化してしまっている私は、袋の裏面をちらりと拝見。

えっ…だしパックって加工ほにゃらら~とか、ほにゃらら調味料が入ってるんだ…魚とか昆布しか入ってないと思ってた。(入っているかどうかは商品にもよると思うけど)

イロイロ入っている「出汁そのものとは呼べない出汁」を美味しいと感じてしまったことにプチショックを受けたことがある。(嘘。まあまあ落ち込んだ。)

美味しく感じても、いい

でも、ベンガル兄さんの話を聞いてなんだか安心した。

加工的な食べ物はそもそも「人間が美味しく感じるように作られている」のだから、それを美味しいと感じたことをダメと思ったり、必要以上にマイナス感情を感じなくてもいいのだと。美味しく感じてもいいのかぁ、と。

どこかで「健康志向な人間ならば、自然食品とそうでない食品の違いにちゃんと気づけないとダメ。」と自分で自分をガチガチに固定していた。


そもそもどうして健康志向になったのか?

なにかを否定するため、拒絶するためじゃない。
健康に生きたいから、だ。


どうして健康に生きたいのか?

食べ物をジャッジするためじゃない。
幸せでいたいから、だ。

忘れがちな気持ちを思い出させてくれたベンガル料理。
ベンガル兄さん、ありがとう。


【追記】
私もケミカル感のある食べ物を食べて美味しくない、と思うことはあります。誰かを否定したいのではなく、美味しいと思ったのならそれでいいじゃないか、ということと、オーガニック雁字搦めで悩んでいる人が少しでもラクになれば、と書いた文章です。(なにも突っ込まれてないけど先に言っておくスタイル)


サポートで補えるカフェインがある!(意:コーヒー奢ってください)