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目標を人に言いたくない

あなたは自分の目標、夢、ゴールを周りの人に伝えるタイプですか?それとも、自分の心の中にしまっておきますか?

私はこの17年間、自分の心の中だけに秘めていました。

理由は単純で、どんでん返しがしたいから。

これは、最近気づいたことなのだけど、自分は人にどう思われるのかをかなり気にしているタイプなようです。他人の目に映る自分は、いつでも私が思う理想の私でありたいのです。

声を大にして言ったことはないけれど、私が無意識に気にしてしまう一番のポイントは「人と違っていること」です。

悪いことだとは思っていませんが、時々それが私の好きなことの邪魔をしてしまっている気がしています。人と違っていたいというのは一種のプライドでもあるとも考えられます。

それと「目標を人に言うこと」の何が関係しているのか。私のこれまでの考えを分解して説明していきます。

私の目標のほとんどは、あまり人がやらないようなことです。そういうのに魅力を感じ、目標にしたくなります。

だから周りには同じ目標の人が少ないのです。彼らの中には、そのような選択肢を知らない人さえいます。

そしてもし私が彼らに目標を伝えたら、彼らの選択肢を増やすことになるのです。

中には、そっちの方がいいと思って、目標を変えて私と同じにする人もいるでしょう。

それが最も避けたいことです。自分の真似をしてほしくない、同じになりたくない。こう感じるのです。

だから、少数派の目標を持つ私は、人に言わず、最後にサラッと言う。そして、何が凄いのかわからない人たちに褒められる。

この瞬間がすごく好きになってしまったのです。


いやいや、誰もそんな人の目標を真似しないでしょ。

そう思う人もいるでしょう。でも、真似する人はいるんです。

小さい頃から私は割と何でもできるタイプだったから、同級生から羨ましがられると同時に妬まれてたと思います。(当時は何も考えてなかったけど、今思うとそういう感じでした。)

私の図工や美術の作品は、なぜか似たようなものがいくつかあったし、作文を見せたら同じ内容のやつを書いて提出されたこともありました。

自意識過剰かもしれないけど、真似されたと思いました。

だから人と違っていたいと思うようになり、自分のやっていること、何を目指しているか、など、人に言わなくなったんだと思います。

しかし最近、だんだんとそれが苦痛になっていくように感じました。

高2の3月、もうすぐ受験生になる私。友達とは進路の話を前よりもするようになりました。

私は海外大に進学したい、と高1の頃から思っています。でもなにも行動をしてきませんでした。そして、学校の友達には誰にも言ったことがありません。今もです。母と兄と、担任の先生しか知りません。

 友達から「どこの大学目指してるの?」と聞かれた時は必ず「まだ全然決まってないんだよね〜」と返しています。しかし最近は、こう返すたびに罪悪感が大きくなっていくように感じます。

そんな時にTEDトークで、こんな動画を見つけました。「目標は人に言わずにおこう」


この動画を見る前は、タイトルだけ見て、「ほらやっぱり言わなくてもいいじゃん!」と思いました。

でも見終わった後は、こう感じました。「なんか思ってたのと違う。」

この動画が言っているのは、他人に話すことにより生まれる満足感が目標から遠ざけているということ。つまり、満足感を得るのではなく、やらなきゃいけないという、半強制的な使命感を得られれば、目標に近づくということ。

私は日々大きくなる罪悪感をなくすために、学校以外の人に少しずつ伝えるようにしました。

動画で言及されていたように、目標を伝えることで確かに気持ち良くなりました。でも、自分の今の現状を知ることもできました。目標と現状のギャップに気づくことができたのです。

1年半ほど、誰にも話していなかった目標を、少しずつ人に話すようになって1週間が経ちました。

入ってくる情報が増えて、自分と同じ状況の人にも出会えました。人と違っていたいという気持ちは今もあるけれど、一緒に頑張れる人がいることも大事だと気づきました。

そのうち学校の友達にも正直に話せたらいいなと思います。今は目標からすごく遠い位置にいるから、もう少し近づいて、目標が現実味を帯びてきたら話してみようと思います。

海外大に進学したいと伝えたのはまだわずか数人だけど、話して良かったと思っています。

目標を人に伝える方がいい、伝えない方がいい。どちらの方が目標を実現しやすくなるかは分かりません

どちらにせよ、実現するためには、それなりの努力と恵まれた環境が必要だと思っています。

私は「人に言わない」がベースにあるので、人に言いたくなったら、誰かと一緒にやってみたかったら、アドバイスがほしかったら、「伝える」でいいのかなと考えました。

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