#05 食べ物に影響をうける薬〜クラビット®︎〜
こんにちは。
薬についてちょっと詳しい人(薬剤師)です。
日々の業務で感じたこと、気づき、疑問を綴っています。
今回は、
「飲み方によって効果が変わるよ」って話。
様々な感染症で使用される抗菌薬の中には、ある食べ物や薬と同時に摂ると、効き目が悪くなるものがあります。
例えばクラビット®︎
(成分名:レボフロキサシン)
鉄やアルミニウム、マグネシウムを含む薬と一緒に摂ると、クラビット®︎とくっついてしまって、クラビット®︎がうまく吸収されなくなります。
(専門的に言うとキレートが形成されます。)
薬は体の中に吸収されないと、効果が得られないので、つまりは”効きが悪くなる”というわけです。
じゃあどうしたらいいの?
となるわけですが、時間をずらせば大丈夫!
今回は吸収過程の問題で、
要は胃の中で混ざらなければいいので、
2時間くらい間をあけて飲むようにしてくださいね♪
便秘症で酸化マグネシウムを飲んでいる方などは、ついうっかり同時服用してしまいがちなので要注意!
食べ物でも、鉄分を多く含むもの(ひじきやレバーなど)を食べたときも同様です。
せっかく薬を飲むならば、十分な効果が出て欲しいですよね。
今回ご紹介したクラビット®︎以外にも、飲み方で効果が薄れてしまうものがありますので、気になる方はご相談ください ^ ^*
わからないことは全力で調べてお答えします。
みなさんのヘルスリテラシーが少しでも向上するお手伝いができますように。
参考:クラビット®︎添付文書
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