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Little Diamond 第2話
第2話 ユウトとふたりで
2-1
私やユウトの滞在している宿屋は1階が酒場になっている。
町の中心から外れているせいで、周囲の人通りもそれほど多くない。
でもそのわりに、夜は常連客の集まる人気の店だ。
ただし酒場のお客が増えてくるのは、陽が落ちてから。
昼間は店を開けてはいるものの、お茶を飲みに来るお客がたまに来るくらいで、基本はヒマだ。
マスターは買い付けに出かけたり仕込みをしたり。
おかみさんは、お店や宿の部屋の掃除をしながらの店番。
酒場の忙しくなる夕方までは私たちも勤務時間外なので、基本は自由に過ごしている。
が、何か用事があればもちろん手伝う。
家族のように親切に接してくれる彼らに、少しでも恩返しできるなら嬉しい。
今朝は「屋根の上にあるお店の看板が歪んでいるから直してほしい」と頼まれたので、ユウトと一緒に作業に当たった。
彼はパワーはないけれど意外に器用だ。
はしごを登る時こそ危なっかしい足取りだが、修理の方はとても手際が良い。
私はその間、ハシゴを抑えたり正面から出来ばえを確認する役。
ほとんど出番がなく、ちょっと悔しかった。
出会ってから数日たつ。
ユウトとは、一緒に仕事をしているうちにだいぶ打ち解けた。
頼まれた作業を終えてお昼ご飯をいただいた後、
お客のいない店内で二人でくつろいでいた。
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ユウトはさっきから何やら黙々と本を読んでいる。
魔法関係の本みたいだ。
聞けば、彼は就活中らしい。
新たなスキル習得にでも励んでいるのだろうか。
横から本を覗いてみたけれど、内容は全く理解できなかった。
語学は色々かじったはずだけど、見たことのない文字が混在している。
一体なんの本なんだろう……。
というか、そもそも座学は苦手だった。
頬杖をつきながらぼんやりとしていると、この平和な状況が不安になってきた。
私……なにやってんだろ……?
ここに来てからしばらく経つが、とりあえずで始めた酒場の仕事に一生懸命になって、目的を見失っているのではないか。
最初の目的は……仲間を探すこと。
まだ仲間どころか、知り合いと呼べる人すらほとんどいない。
……ユウトくらいか。
だが彼は私より3歳も歳上なのに、ひょろ長くてひ弱だし軽くてチャラくて、優柔不断で意志薄弱。
魔法は使えるみたいだけど、戦力になるとは到底思えなかった。
改めて思い浮かべてみる。
求めている「仲間像」とは――。
経験豊富で機知に富んでいて、屈強で親切で頼れる男前……。
……ユウトとは全くかけ離れていた。
「は〜ぁ。どっかにめっちゃ強い剣士とか、
落ちてないかな~」
ため息と一緒に思ってることがつい口に出てしまった。
「……何の話?」
拾わなくていい独り言をユウトが拾って、怪訝そうな顔で本から顔を上げた。
その時、おかみさんが奥の自室から顔を出して、二人を呼んだ。
「ごめーん!2人とも。ちょっとお使いに行ってきてくれない?」
2-2
今夜、お店ではお得意さんの誕生日パーティをやるらしく、ケーキを買いに行くことになった。
おかみさんが言うには
「ユウトだけじゃ心配だから、ジュリアも一緒にお願い」と。
何が心配なのかは謎ではあるけれど「ケーキを1人で買いに行けない判定されている」という時点で心配になった。
そんなわけで、ユウトの護衛(?)として一緒に酒場を出発した。
未だ町の地理には詳しくない私に、得意げに町を案内しながら歩くユウト。
なにやら無駄に上機嫌だ。
無駄ではあるけど、楽しそうだからまぁ、いいかな。
目的のケーキ屋は町の中心を通り過ぎてほぼ反対側にあるらしい。
途中、町の中ほどには大きな広場があった。
季節によって色々なイベントが行われるのだとか。
今も、準備のためにたくさんの人たちが何やら作業していた。
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「ここ、何かやるの?」
指差して尋ねると、ユウトは振り向きざまに答える。
「ああ、アレ、武術大会だよ。この街は予選会場だからね」
はっ。そうだった……!
そういえば今年だった?!
4年に一度、国が主催し騎士団が主管を務める、国中の猛者が一堂に集結する大きなイベントだ。
武術大会と名はついているものの、実戦に近いシンプルなルールで行われる、異業種の混在する1対1の模擬戦である。
武闘家以外にも剣士や魔法使い、特殊な武器やスキルを持つ者も参戦する。
今年も王都内の騎士団本部では準備が進められていたはずだ。
ずっと出場したいと思ってたはずなのに、旅に出るための準備に忙しくしていたら、すっかり忘れてしまっていた。
それに、予選がどの街で行われるかなんて把握していなかった。
父によって情報規制がされていたし、自分が出場することなんてないと諦めかけていた。
だって、父が許すはずがないから。
前回の大会の時は11歳。
まだ出場はできないけれど、本当は見に行きたかった。
父に連れて行って欲しいと頼んだが「子供が見るものじゃない」と。
王宮にいた頃を思い出して、ちょっとブルーになっている自分に気づく。
過去を悔やんだって仕方ない。
頭を振って現実に戻った。
2-3
アクシデントも特になく、二人は無事に頼まれたケーキを買うことができた。
当たり前っちゃ当たり前だけど。
結構な距離を歩いたせいか、ユウトは少し疲れたのかも知れなかった。
行きははしゃいでいた彼も帰りは少し無口で、夕焼けの中をケーキの袋をぶら下げてただ黙々と、もと来た道を歩いていた。
「ジュリちゃんはすごいよな。1人で家を出てきたんだろ?怖くないの?」
ユウトがふいに口を開いた。
「んーそうね。怖くないわけじゃないけど、それよりも退屈な方が嫌だったんだ」
王都に閉じ込められて、王女としてふさわしい行動を求められて。
好きなこともできず、世界の広さも知らずにいるなんて。そんなの絶対嫌だった。
「退屈かぁ……オレも確かに、今なら少し分かる気がする、かも」
ユウトは真っ赤に染まった空を見上げながら続けた。
「オレは、さ。小さいころから魔法が得意で。魔法を教えてくれたばあちゃんが好きだったんだ。あ、ばあちゃんはオレが物心ついたときにはもういなかったけど」
ばあちゃんが遺してくれたローブに刻まれた思念が、まだ幼いころに両親を失ったユウトを導いてくれたのだという。
彼女は高名な魔法使いで、形見は実家にたくさん残されていた。
けれど、どれも高価で貴重なものだったせいで、ほとんど盗賊に持っていかれてしまったらしい。
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「オレが手にすることができたのは、古めかしいローブと、本と、指輪だけ。でもばあちゃんがオレに教えてくれたことはたくさんあった。……憧れたんだ。オレも魔法を使えるようになりたいって」
そうして魔法使いになったのだという。
ユウトは続ける。
「でもさぁ。……それだけだったんだ。小さい頃に両親が亡くなったとき、適性があったおかげでそのまま魔法学校に引き取られたんだけど」
国は次世代を担う魔法使いの育成に力を入れているらしく。
3歳の健康診断で魔法適性を測り、高い数値を持つ子は奨学金付きで養成所への進学を強く勧められる。
先の大戦での悲劇「呪い」の影響によって、親を亡くした子供たちが溢れたが、魔法適性がある場合はほぼ自動的に養成所が後見人となり、教育を受けながら寮で生活することになっていた。
ユウトもきっと、そうだったのだろう。
「そこで魔法は使えるようになったけど、やりたいことがなくて。人を傷つけるなんて嫌だから軍には入りたくないし、人を助ける医療系なら良さそうと思って専攻したけど、実習してみたらちょっと無理かなって。血を見るのが苦手だったから」
ははっ、と自嘲を含む笑い。
「結局、就活してるなんて言ったけど実は、そもそも自分でも何をしたいのか分からないんだよね」
ユウトはいつもの軽い口調で話していたが、ここで急に黙り込んだ。
そして、独り言のように小さくつぶやいた。
「オレって、何なんだろうな。……なんの役に立つんだろ」
急に声色が変わった。
「……?」
並んで歩いていた私は、ふとその横顔を見上げる。
逆光でハッキリとは見えないが、いつもと明らかに様子が違った。
ヘラヘラとお気楽にふざけているばかりの、いつもの彼ではなかった。
優柔不断だとか……そんな一言で片づけることのできない、思いつめた、悲痛な表情だった。
彼は少し俯いたまま、変わらない歩調で黙々と歩いていく。
どうしたらいいんだろう。
何を……助けてあげられるんだろう。
私には、答えを見つけることができない。
ユウトがどれだけ深く悩んでいるか、見当もつかないからだ。
心の声は、勝手にこぼれ出た。
「……私だって、強くないよ。強がってるだけ」
気の利いた言葉が思いつかなかった。
自分も同じようなものだったから。
何をしたいかなんて、まだ分からなかった。
何ができるのかも。
何かができるのかどうかだって、まだ分からない。
それを見つけるために、飛び出してきたんだから。
自分がなんなのかなんて、わかるわけない。
ユウトは立ち止まって、驚いた様子を見せた。
それから、穏やかに笑う。
「ジュリちゃん……。ありがと」
一瞬、何か言いたそうに眼を泳がせたように見えたが、彼は大きく深呼吸して、いつもの笑顔を見せた。
「ゴメン、暗くなっちゃて。聞いてくれてありがとね」
それから彼はすっかり元気を取り戻し、宿までの残りの道のりは楽しく歩いた。
陽は落ち、東の空は深い青に変わり、星が瞬き始めていた。
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2-4
酒場に戻ると、すでに何人かのお客がグラスを傾けていた。
「あ、二人ともおかえり!ちゃんと買えた~?」
すかさずおかみさんが声をかけた。
「ッたり前じゃないっすかー!まったく問題ナッシング!はい、これはおかみさんにお土産」
ユウトがお使いのケーキに、花を添えて渡した。寄り道して道端で摘んできたものだ。
彼は女性に対してこういうサービスを息をするようにできる男だ。抜け目がない。
半ば呆れながら、まだお客のいないカウンター席に座り、マスターが無言で出してくれたお水をいただく。
数時間も歩いたあとなので、身体にしみる。
ふと横の、カウンター脇の掲示板に目をやる。
一枚のチラシに目を引かれた。
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【第4回 全国武術大会】
◆予選!参加者受付中!
パルサティラ王国で最強の猛者を決める血戦!!
今年、国中にその名を轟かせるのは誰だッ!?
◆会場◆
ククルの町・中央広場 特設闘技場
◆予選大会 日程
11月
〇日~〇日 エントリー
〇日~ 対戦開始
◆本戦進出決定戦
11月
〇日、〇日
(試合の進行具合や参加人数などにより変更する場合があります)
◆参加者全員特典
・対戦期間中は宿泊費免除
・抽選にて豪華賞品が当たる!(ハズレなし)
◆本戦出場者特典
・本戦会場までの移動交通費免除
・本戦出場のための滞在期間の宿泊費免除
・本戦出場準備金として5万G
◆注意
・エントリー時に試合で使用する武器を登録しますので、必ずお持ちください(登録のない武器の持ち込みは反則となります)
・観客に被害が及んだり、会場を大きく破壊するような飛び道具や爆発物などは禁止。
・観客に被害が及んだり、効果が試合後も継続するような魔法は禁止。
・騎士道精神に則って、正々堂々と戦うこと。
◆連絡について
詳細な日程や時間は、宿泊施設経由で連絡します。
必ずエントリー時に宿泊施設を申告してください。
主催:パルサティラ王国
協賛:魔法学会・魔法医療協会
運営:王国騎士団 武術大会運営部
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これか!!
……と、思わず目を見張った。
初めて見る武術大会の詳細は、新鮮で刺激的な内容だった。見てるだけでワクワクする。
何より驚いたのは、宿泊費免除。
さらに本戦出場が決まった時点で5万Gももらえるとは!
我が国はそれほど裕福ではないのに、ここまで金銭的リソースを投入していることは驚愕だった。
国や、協賛の民間組織が優秀な人材を見つけることに力を入れている証拠だろう。
大戦の爪痕が残る街の外ではモンスターが闊歩し、犯罪抑制力の弱いところに付け込んで盗賊たちが暗躍するような治安の悪い国内である。
戦闘能力が高いことは就活には強いステータスになるのだ。
この国の発展と復興の片腕となっている「魔法系民間組織」が協賛していて。
都市間の安全な運輸のために、優秀な護衛要員が欲しい「商業ギルド」も注目している。
さらに本戦準決勝と決勝は、国王と王国騎士団も観戦しにくる。
上位に食い込めば知名度は一気に上がり、騎士団のメンバーにも一目置かれ、スカウトされるチャンスもあるだろう。
公式の戦歴証明書も発行され、信頼性の高い実績として就職の時にはとても有利になるのだ。
つまり国の立場からみればこの大会は、優秀な人材を育成・発掘するために投資するべき重要なイベントなのである。
ちなみに第1回大会の優勝者は、私の母である。そこで父と再会を果たし、結婚に至った、らしい。
まぁ、そこはどーでもいいんだけど。
武術大会のチラシに見入っていたら、ユウトがいつの間にか隣にいた。
彼は若干緊張した様子で、真顔で言った。
「……ジュリちゃん。これ、一緒に行かない?」
え、待って待って。
一緒に行くものなの?武術大会って。
ダンスパーティに誘うみたいに言わないで。
さらに推してくるユウト。
「仲間探してるんだろ?強い奴、たぶんいっぱい来ると思うよ!」
確かに猛者を物色するにはうってつけかも。
それに腕試しもしてみたい。
だけど……。
問題なのは、運営が王国騎士団という点だ。
王室直属の数人とは私も面識がある。
この予選大会にも審査員や審判などで出張してくるかも知れない。
さすがに幹部クラスは出てはこないにしても、もし正体が疑われて噂が流れたりしたら、父に報告される可能性もある……。
強制送還だけはなんとしても避けたい。
ジュリアはそこでふと気づいた。
武闘家である自分は当然のように「出場すること」を前提で考えていたけど、ユウトは……戦闘タイプじゃない。
「……あ、『観戦に』一緒に行くってこと?」
ユウトは人差し指を立てて、チッチッチッ、と振った。
「まさか!もちろんエントリーするに決まってるだろ!」
自信満々に言い切った。
あんなに人を傷つけるのを嫌がってたのに。
……ホントに戦えるの?
というか、弱そう……。
「オレも覚悟決めなきゃな、って思ったんだ。いつまでも迷ってたら退屈から抜け出せない……だろ?」
ちょっと照れたように頭をかくユウト。
へぇ……意外と思い切り良いじゃない
「じゃぁ、一緒にいこっか?」
どちらにせよ仲間探しはしなきゃと思っていたし、武術以外の戦闘スタイルの相手とも戦ってもみたい。
「よっしゃ!ありがと!オレの雄姿を見たら間違いなく、惚れ直すぜ~?」
ユウトはウインクをして投げキッスをよこした。
さらに鼻歌を口ずさみながら、軽い足取りで店内の常連さんにちょっかいを出しに戻っていった。
すると、珍しくマスターが口を開いた。
「実はユウトのヤツ、武術大会に出るのをずっと迷ってたのさ。ああ見えて意外と怖がりなんだ」
さっきの帰り道での、ユウトの思いつめた横顔を思い出した。
『なんの役に立つのかな……』
人を傷つけてしまうことももちろん嫌だけど、負けて「役に立たない自分」を証明してしまうのも、彼にとってはきっと怖いんだ。
ユウトはお客さんの増えてきたホールで、気さくに声をかけながらテーブルを回っていた。本当に楽しそうに。
ユウトは今だってすごく役に立ってる。
みんなの笑顔を作ってる。
ここ数日、ずっと一緒にいたからよく分かる。
転んですりむいて泣いている子がいればヨシヨシして応急処置してあげるし。
困ってる人がいたら、自分のことを置いてでも何とかしてあげようとする。
木に登って降りられなくなったネコを助けるのに、必死になったことも。
おつかいの成功率が低いのも、きっとその「寄り道」のせいだったんだ。
彼は色んな所で色んな人の役に立ってる。
武術大会で勝っても負けても、それは何も変わらない。
けれど彼自身が変わりたいと願って、勇気を振り絞って一歩を踏み出したのなら。
この挑戦には大きな意味がある。
すごいことだよ。
――もちろん応援してあげたい。
だから私は力強く拳を握り締め、全力でマスターに言った。
「大丈夫です。任せてください!ユウトは私がちゃんと面倒見ますから!!」
するとなぜか、マスターは声を押し殺しつつ、おなかを抱えて爆笑していた。
「ジュリア、君は面白いな……!」
いや、めちゃ真剣なんですけど……?
◆◆第2話 終わり
今回も読みに来ていただいて、ありがとうございました!
もし良かったら、スキ、フォローをお願いします。
ご意見やご感想もバンバンお待ちしております。
今回はユウトについて少し書きました。
彼は大魔法使い(ばあちゃん)の血を受け継いでます。
歴史の表舞台に記録はないけれど、関係者の間でひそかに伝説となった人。
なので魔法適性のかなり高い、生粋の魔法っ子(?)なのです。
けれどそれをまだうまく活かせていない。
優しい性格は戦闘には向かず、
天才肌のせいで感覚に頼るところがあり、論理思考は苦手。
そんな彼も武術大会にエントリーするそうです。
さて、どうなることやら。
ジュリアと一緒にハラハラしてください。
絶対、次回も見に来てね!
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余談ですが、
予選会場の屋外闘技場のイメージは、ドラゴンボールに出てくる「天下一武道会」みたいな四角い石造りのリングです(笑)。
魔法学会の凄腕の人たちが何人か出張してきて、何もない広場に土から魔法で生成します。
リングの周りを囲むように円形の大きな階段状の観客席も。
設計さえしっかりできていれば、数分で完成しちゃいます。
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