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畑のわが子たち

畑初心者にとって、猛暑だったこの夏は失敗の連続。 初夏に接ぎ木苗を買って植えたおナスとトマトはどんどん実をつけ、わが家の食卓を賑わせてくれたけれど、葉物野菜が高騰する中、高くて買えないなら畑でつくっちゃえ、と蒔いた種は、どれもこれも芽を出さないか、出しても本葉が出る前に虫にやられたり、しおれてしまったり。 そりゃそうだ。プロのお百姓さんでもうまく作れないほどの気候なのに、ド素人の私がうまく育てられるわけがない,と気づいたのは、何度か種まきにチャレンジしたあと。 面白かっ

    • 野菜たちを、命を丁寧に扱うこと

      お豆のシーズンから入った義父の畑。 お豆の旬は容赦がないのです。次から次へと花が咲き、実をつけ、ふくらみ、食べごろを迎えるのです。 昨年までは、毎日毎日義父がお豆を収穫して、私が料理をしていました。さやえんどうはたまごとじやおみそ汁の具、煮物の彩りにもせっせと使い、グリーンピースは豆ごはんを炊いてみたり、チキンライスに入れたり、高野豆腐と炊いたり…積極的に使っても、とても使いきれる量ではありませんでしたし、残念なことに、私の息子たちはグリーンピースが嫌い(泣)。けれど

      • 私の畑ことはじめ

        エンドウ豆の花盛りに、私の土いじりは始まりました。 この畑の主は夫の父。心を込めて育てていた野菜たちが、すくすくと育ち、さやえんどうやグリーンピースがそろそろ収穫期に入るころ、義父は急激に弱ってしまい、畑に足を運ぶことが難しくなってしまいました。 畑仕事などしたことがないけれど、お豆をちぎるくらいならできるだろうと、毎日、水やりと収穫に出かけるようになりましたが、何を植えたのかを聞いていなかったので、グリーンピースとスナップエンドウ、さやえんどうの区別もできなくて、成

        • 進め。

          伝えることに躊躇する自分がいる。 好きなもの、好きなこと、よいと思うもの、よいと思うこと。 それを伝えることを躊躇するのは、 相手を不愉快にさせるかもしれないと心配したり、 自分が大切に思うものやことを否定されるのが怖いからかもしれない。 でも、私が伝えなかったそれは、 相手にとって必要なものだったかもしれない。 私が伝えなかったそれは、 相手を最悪の事態から救うものだったかもしれない。 躊躇しているときではない。 人の生き方、暮らし方が大きく変容する今、

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        • 畑ことはじめ
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