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畑のわが子たち

畑初心者にとって、猛暑だったこの夏は失敗の連続。

初夏に接ぎ木苗を買って植えたおナスとトマトはどんどん実をつけ、わが家の食卓を賑わせてくれたけれど、葉物野菜が高騰する中、高くて買えないなら畑でつくっちゃえ、と蒔いた種は、どれもこれも芽を出さないか、出しても本葉が出る前に虫にやられたり、しおれてしまったり。

そりゃそうだ。プロのお百姓さんでもうまく作れないほどの気候なのに、ド素人の私がうまく育てられるわけがない,と気づいたのは、何度か種まきにチャレンジしたあと。

面白かったのは、蒔いた覚えのないゴーヤとカボチャが勝手に生えてきて、実をつけたこと。カボチャは人工授粉してやらないと実をつけないと、本で読んだのは花盛りを過ぎたころで、受粉できたのは1個だけだが、それでも、売っているような立派な<見た目>のカボチャができた。ゴーヤは、支柱を立ててやるのは面倒だなと、地這いで放置しておいたが、次々と実をつけた。小ぶりだが、使い切りにちょうどいいサイズ。

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昨年の実りから落ちた種、おそらく収穫しそびれた実が静かにときを待っていたんだろう。

自然に生まれてきた赤ちゃん野菜たちに、「過保護になるまい」と心に決めた夏。わが子を育てるように慈しみ、見守る。

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