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エトス・パトス・ロゴスと転職活動

前回の、転職に関するエントリーに沢山の反応有難うございます!本当に嬉しかったです!
その記事で自分の転職活動を振り返りながら、表題のエトス・パトス・ロゴスと言う概念について理解を深める機会がたまたまあり、その2つがリンクする事があったので、記録してみます。

エトス・パトス・ロゴス

皆さんはエトス・パトス・ロゴスをご存知でしょうか?

①エトス<信頼>
②パトス<感情>
③ロゴス<論理>

古代ギリシャの哲学者アリストテレスが、人を説得し動かすには、この3つの要素が重要だと唱えたそう。

「7つの習慣」でも、効果的なプレゼンの為には、まずエトス(人格:あなた自身の信頼・信頼残高)があり、次にパトス(人間関係:感情・気持ち・相手の身になったコミュニケーション)が来て、最後の最後でロゴス(自分の言いたい事:論理)がやっと成り立つ、と説明されていますよね。

エトスとリモートワーク

これを調べている時に目にした、

本能は、危険を察知し逃れようとする働きを持ちます。
「信頼(エトス)」がなければ人間はそれを本能的に拒絶するわけです。
<モチラボ>

と言う文章を読んで、

あ、前の職場の環境、私にとってエトスが無かった、と言えるかも...と気づいてしまいました。(苦笑)
前回の記事で、職場が遠すぎて、リモートワーク・職住近接熱が高まっていた事について書きました。
それと同時に、前職はカスタマーサービス部門が併設されており、とある電車が止まりそうな大雪の日に、勝手に電話窓口を閉められない、と言う理由でなかなか従業員が帰れない、と言う出来事も相まって、妊娠中だった私は本能的な危険を感じていたのでは無いかと思います。
その当時は、当然コロナの様な事は想定していませんでしたが、この様な自体になって、改めて、妊娠時期の本能的な危険察知能力が、私を突き動かしていたのかも知れない...と感じました。

感情的な行動を説明すると

文章で転職活動を振り返る事で、もう1点感じた事がありました。
それは、文章にして行動に意味付けして行くと、モヤモヤを解消する為に、戦略的に行動している様に?見えて行く感じがしたのですが、振り返ると、感情の赴くまま、出会いに任せて場当たり的に行っていた行動も多かった、と言う事です。

感情の赴くままの行動だったのに、戦略的な行動の様に見える事の違和感はなんだろう?とぼんやり考えながら、冒頭の「エトス・パトス・ロゴス」を調べていたところ、又この一節が引っかかりました。

私たちは、頭で物事を考えているつもりですが、実際は本能と感情が先に反応して、後付けで理屈をつけるという順番で物事を判断しています。
<「モチラボ」より>

つまり、この違和感が生まれた原因は、私が行動していた事の元は、本能と感情なのに、それを文章で振り返る事で勝手に理屈をつけている、と言う事なのだな、と思いました。

エトス•パトス•ロゴスと転職活動結論

家が遠いとかで転職して良いの?と言う問いに対して、以上の事から私が言えることは、

良いに決まってます。なんだかんだ理屈をつけても、人間は本能と感情で先に動いており、理屈は後付けです。どんな理由であれ、仕事で身の危険を感じる事があれば、転職したくなるのは人間の本能であり、自然です。

となりました。笑

詐欺

ちなみに、エトス・パトス・ロゴスは、詐欺にも使われる、と言うちょっと怖いポイントについて書いてみたいと思います。

やり手の詐欺師を想像して見てください。たいてい高そうなスーツに身を包み会社社長などを名乗り、語り口は情熱的です。
そうです、彼らは「信頼(エトス)」と「情熱(パトス)」で人を動かそうとしているのです。そこを押さえれば多少胡散臭い話でも人は信じてしまうということを知っているのです。
<モチラボ>

これ、本当に良く思い当たる。
信頼していた人や、ビジネスパートナーに裏切られる、という話は良く聞きますよね。
実際に、私も、この人の言うことだから、自分はよく理解していない事柄も、話し手の人柄で、問題無い、と進めていた事柄もあったと思います。
何かを決断するときには、この観点を思い出し、冷静な目を持ちたいですね。

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