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生まれ変わったら医者にはならんがこの人生は推せる(2024/03/31)

初出勤前夜にそわそわして書きつけていたメモを掘り出し、我ながらいい感じに青くて、熱くて、面白かったので貼ります。

書いていた目的は当時の自分によると「今の自分の素直な気持ちを整理、応援してくれている人に向けた現状報告(原文ママ)」らしい。

「普段応援してくださっている皆さんへ」系のアスリートかアイドルだったのかな?


今日蓮見てたら死後の世界ってこんな感じなのかなと思って過去を懐古し始めてしまった





本題は 「3. と、ここまで書いて別に私医者ならんでもいいんだなと思った」なのでお時間がない方はそこに飛んでください⏭️


1. 今考えていること

悶々として眠れない割には、そんなに心配なことも無く、一方で「やってやるぞ!オラ!」という感じでもなく、意外とのメンタルです。

国家試験の勉強をしているときは、社会人になったらやったらな!ぶちかまさないと!と思っていましたが、デンマーク留学(卒業と就職の間で1ヶ月)を経て、肩の力が抜けました。デンマークで何があったのかまた今度書きます。(多分)

なんとなく気持ちよく眠りに入れないのは、「明日からどんな感じの暮らしになるんだろう?」という見通しが立たないことが原因な気がしてきたので、新生活/月初恒例の目標設定をして心を落ち着かせようと思います。


2. 2年間で何を目指すのか

(1) 「ちゃんと研修期間いい時間過ごしてきたね、私」になる

将来的に公衆衛生や研究分野に進むことを考えると、一緒に卒業したみなさんよりは生涯の中で臨床現場にいる時間が短いだろうと予想しています。
なので、臨床現場での「高い専門性卍」「この分野でひとかどの人になりたい!」的なことはあまり考えておらず、

・プライマリな力(とは?)
・common diseases(珍しい病気ではなくよく出会う疾患)に適切に標準的な対応ができる
・見逃すとまずい疾患をきちんと念頭に入れてことを勧められる
・院内外の医療者・患者さん・ご家族ときちんとコミュニケーション取れる

などなど、2年間研修を修了したときに、どこに行っても「お、しっかり研修医やって来たね、これからも勉強しながら頑張ろうね」という感じの仕上がりになりたいというのが最大の目標です。

※就活を経たにも関わらずこの辺の言語化が進まないので、ロールモデル探しも含めて、結局2年でどんな人になりたいのかの模索をするべきだろうなと思っています。
「適切に」「きちんと」という解像度の低さw


(2) あんまり色気出さずにまずは目の前のこと頑張る

7年間の大学生活はとても充実していましたが、ものすごく「本業おろそか」でした。
「私は課外で色々やってるから勉強・実習はギリギリでもいいやい!」という気持ちで駆けずり回っていました。(そんな人なのに友達も先生も優しくしてくれてありがたい世界でした)

今思えば、好きなことも嫌いなことも色々飛び込みまくった結果、自分が興味があると思う分野や、心地よい人間関係/作業環境を見つけられたので、結果オーライな駆けずり回りだったとは思いますが、「目の前の一番ベーシックなタスクを頑張る」ということを中3以来避けて来たので、久しぶりにやってみようと思います。脇目をふらずに病院での仕事にコミットします。

できんのかな。何か他の人がやってないこと始めて「これは私だからできることね!」みたいな顔で逃避しそう。


(3) 将来に向けたヒントを探す、願わくば適切な時期に納得感を持って進路選択

今の所3年目以降は海外の公衆衛生大学院に行くか、内科系か精神科の専門医を取りに行く、のどちらかかなと考えています。
どちらにせよ、ぼんやり流れに乗っていても決断は出来なさそうなので、進学/就職先の情報収集、iELTSの勉強、自分にとってこの進路が本当に適切なのか、仮に大学院に進学できたとしてその学びや恩恵をどこにどんな形でお返ししたいのかなど言語化せねばなとずっと思っています。

でもこの1年忙しいことを言い訳にふんわりさせ続けてきたことが働き始めたら急に動き出すかというと微妙なので、定期的にセルフ監査が必要そうです。


おまけ1: 健康

国試勉強中から意外と体調は崩さずここまで来れたものの、自分の心身の調子に波がありそこそこ脆弱なのはわかっているので、最初の数ヶ月は生活を維持することに意識を置きたいです。ちゃんと寝てちゃんと食べる。無理だ〜と思ったらSOS出して休む。
どうせ何か始めそうな気もしますが、一旦健康第一と決意したことをここに覚書的に書いておきます。


おまけ2: 趣味!

仕事以外に、薬膳・スパイスの勉強や文章を書くことをしたいなと思っています。
趣味といえばスポーツや壮大なものづくりなど、何か準備や気合が必要なものだとなんとなく思っていましたが、別にそんなことはないはずだよなと最近思い至りました。趣味のハードルを高めていた…。

薬膳の勉強や文章の練習は家にいればすぐ始められるし、自分の人生を豊かにする(どこに行っても色鮮やかな生活を構築できる)ツールにもなり得るので、講座受けたり教科書的なものをゲットしようかなと思っています。


3. と、ここまで書いて別に私医者ならんでもいいんだなと思った

気が付きましたか?
目標たちのどことない他人事感に。
これを誰かから渡されたら、私は「あんたほんとにそう思ってんの?これ魂の叫び?」と聞きそうです。

2年間を通過地点と思っているわけではないけれど、「まあ、そういう制度だし、枠組みの中で精一杯がんばりましょい」というくらいの心持ちなのだなということが、今改めてよく分かりました。

※やる気ないとか頑張りたくない、とかではなく、燃えてはいない穏やかなモチベーション、というニュアンスです。

まあそもそも6-3-3-6年と教育の枠組みの中にいたので、いきなり制度外に飛び出すのも無理だし、できる範囲で頑張ろう〜というちょうど良い脱力感があります。

ここでタイトルにつながりますが、私は生まれ変わったら医学部には入らないと思います。最初の3年間が辛すぎたから。
あの期間や思いを体験しなくて済むのなら、しないほうがいいなあ。

とはいえ、思春期・10代半ば〜後半特有のアイデンティティクライシス(私は何者なんだ!みんなと同じでいたいけどみんなとは違う私!みたいな)が人より遅れてしかも大波でやって来て、とても辛くなったように今では感じるので、どこで何の道を選んでいても結局苦しくなっていたような気もします。

しんどい思いをしたからこそ、逃避/脱出のエネルギーで、留学・課外活動・休学など課外活動が大爆発して、素敵な人と機会にたくさん出会うことができました。
それ自体はものすごく貴重なことで、ありがたいことで、当時の自分の判断を支持したいです。

でも「生まれ変わっても絶対に同じこの道を歩みたい!」と思わないのは、(もう同じ種類の辛さはお腹いっぱいですわ、という気持ちと共に、)人生のどこかで別の選択をしたパラレルワールドの私もきっと今くらい幸せで満ち足りた人生をやっているだろうな、と感じているからです。


就活面接で、色々書き込んだ履歴書を見た先生が「どうしてそんなに頑張れるの?」と聞いてくださり、

・運が良すぎて本当に素敵な人ばっかり周りにいてくれるので、その人たちに恩返ししたり、「あの子私の弟子でね〜!」って自慢されるような人になりたい
・色々やってたらどんどんできることも増えて、自信もついて、良い循環が発生して未知のことでもハードルを感じずに挑戦できるようになっていく

とその場で初めて考えて喋ったのですが、話しながら「私の人生のドライビングフォースこれなの?良すぎる人生…ナイス質問ありがとうございます…」と思っていました。

あのままピアノの先生を目指していても、あの塾に行く選択をしていなくても、医学部に行かなくても、オランダに留学しなくても、iCAREでインターンしなくても、いい感じに幸せになれているはずです。

まあ、そう思えること自体がここまでの人生をやったことの結果である、という説もあるのでもはや何も断言できませんが…
(他の世界線でも「社会的にちゃんとしてる感じになりたい(資格とか収入とか)」「早めに将来決めちゃいたい」と思ってそうなので、学士編入とかダブルスクールとかしてそうで、まあどの人生やってもどうせそこに行き着くならいつやっても同じだな、と言う感じもある)

結論、この人生でも他の人生でも私は幸せになれているだろうから、誰が決めているのか分からんけどラッキーな身の上にしてくれてありがとうね、というお気持ちです。
「善く」生きようとすれば 引き続き良いことたくさんありそう。

明日からゆるく頑張ろー!おー!



3月31日の私は以上でした!
書いたらすっきりして寝たので公開されず3ヶ月眠っていました。
かなり青いし、話の筋がしっちゃかめっちゃかですが意外と今の私にとっても大事そうなことを言っているので世に出しました。
何度読んでも恥ずかしく思うであろう文章…。

最近 元引きこもりの芸能人が、

”「引きこもりの時間があってこそ今のあなたなんですね!」と引きこもりの時間さえも肯定して意味づけされがちだが、俺が「無駄な時間だったな」と思えば無駄な時間だったってことでいいでしょう。何でもかんでも美談に着地させなきゃいけなくなったの?”

という趣旨のことを言っており、「そのインタビュアー私じゃん」と日頃自分が無意識に美談着地を試みていることに気付かされました。(というか半年に一度くらい気付かされてるけれども毎回忘れている)

100%無駄なことなどないような気はしているが、美談とかポジティブに着地させなければいけない、みたいな圧力を自分にも人にもかける癖があると思います。

で、「今は今でいいけど、あのときは辛かったからもう経験したくない」と素直に吐露できたこの文章は3ヶ月前の私のgood jobなので残しておきます。


あやたか 2024年7月14日


お高いプリン購入費に使います。