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医学部を休学して元気になった話

こんにちは。高野です。
今日はうまく書けそうな気がするので休学に至ったストーリーを書いてみようと思います。
休学したくなり始めてから現在に至るまで、おそらく50回以上似たような話をいろんな人にしているのですが、
登場するファクターが多すぎるのと、その時々の気分に左右されまくっていたので、なかなか整理がつきませんでした。
悲劇風、英雄風、宣言風、忖度風…テイストが色々ありすぎて全然書く気にならなかったのですが、
ジェイミーさんにグラレコしてもらってちょっと整理がついたのでフラットな気持ちで書けるような気がしています。(多分)

ちなみにジェイミーさんとグラレコについてはこちらの記事から。2hのイベントに1.5h遅刻してキャッチアップをお願いしている私がサムネイル画像に写り込んでいます。嬉しい。遅刻してすみませんでした。

では、どうぞ。

ことの発端

休学を真剣に考え始めたのはオランダ留学を終えたあたりです。幸せに働くための秘訣を探りに行った結果、「いや、そもそも私が全然幸せじゃないやん」という結構ウケな発見に至りました。「日本の人にもっとハッピーに暮らして欲しいYO!!!」と本気で思っていたのですが特大ブーメランでした。ハッピーじゃないの私じゃん。オランダの人たちの自分の「好き」を大切にする生き方や、自分の幸福を主軸に置いて進路選択している姿にすっかり感化されました。

よく考えたら3年間まあまあ楽しくない


大学生の私と話したことがある人なら分かるかもしれませんが、残念ながら群馬という土地にも医学部医学科というコミュニティにもあまり、いや、ぜんっぜん馴染めませんでした。入学して1年くらいは土地や人が悪いのだと本気で思っていたのでかなりヘイト感を出していました。当時私の近くにいた方ごめんなさい。

集中力があって、やるべきことに愚直に向き合えて、間違いなく努力家の集団なのですが、多動気味な私にとってはあまり居心地が良くありませんでした。私は広く浅く色んなことをやったり、めまぐるしく変化する何かが好きなので、今思えば単純にキャラが全然合わなかったんですね。ここ(穏やかな現在)まで到達するのに3年もかかってしまいました。

それにしてもあんなにハマってないところでよく3年も暮らしてたなあ。あんまり覚えてないもんなあ。

じゃあなんで医学部に入ったんだっけ(表)

とはいえ、推薦入試で医学部に入学してるくらいなので結構ちゃんと医師になる動機はありました。児童精神科医になりたかった。学校に行けない時期や周りの人全員が怖い時期があったので、自分に似た子供達の役に立ちたいなと思いました。(今も当時ほど強くはないですが思っています。) 心理学や福祉の方向も検討した結果、エビデンスを持ってシビアにことを進める理系の学問のほうが自分に向いていると思って医学部に行くことにしました。

じゃあなんで医学部に入ったんだっけ(裏)

と、いうのは表の理由で、ここからはここ半年くらいで気付いた裏の理由です。色んな方にメンタリングやコーチングしてもらって気付いたことなのでほんまにありがとうございまっちな感じなのですが、「”勉強できる”が私にとって必要不可欠なアイデンティティだから」です。

自信を持てることが一つもなかった私は、「頭が良い」ことで教室に行けるようになり、同級生と話せるようになりました。逆に言うと、勉強ができなくなったら社会にいられないような気さえしていました。面白いとか楽しいというよりも、「私が勉強できなくなったらやばい」という一種の強迫観念に突き動かされて勉強しておりました。もちろん楽しい時もあったけどね。

ということで高校生の私の頭の中は「子供達を幸せにしたい!」という熱い想い以外にも、「医学部くらいは行かないと自己肯定感が保てない」「医師になれば半永久的な社会的ステータスが手に入るだろう」という不安と打算が入り混じっていた、というのが最近わかったことです。後者が大部分を占めていた説まであります。

ここからが辛い辛い


「人が合わない」「土地が合わない」に加えて「そもそもそんなに医者になりたくないのかもしれない」に気付くとなかなかきつい。私にとって医学部はなんとなくこなせる勉強内容や環境ではありませんでした。医学部に入った人は全員当たり前に卒業して医師になっているように見えるかもしれませんがこれはものすごいことですよみなさん!!!(開眼)
ちなみにかなり序盤で、学内で友達を作ったり居場所を形成することは諦めてしまっていたので、こうした内容を相談できる友人もほぼ皆無というなかなかの状況でした。

でもすぐ復活する

と、言いつつまあ私は根がテキトーなので、旅行したり美味しいもの食べたりしてるとだんだん元気になってきて、「別に試験で上位取らなくてもこのビールで全然幸せになれるなあ」みたいな気分になってきました。同時に自分で自分の機嫌をとれない大学生活がいよいよ変だなあと思い始めて、今まで封印していた「休学する」という選択肢が結構現実味を帯びてきました。


※なぜ封印していたかというと大学1年の5月に「休学しなきゃまともな大人になれねえから休学しろ」的な宗派の人たちに出会ってしまい若干怖かったからです。と同時に、現役で医学部に入った私は内心「まあ我々は将来が約束されているのでそういった脇道は必要ないです…どうぞお引き取りください」とも思っていました。宗派っぽさと偽りの自己肯定感により封印されていましたが、このまま医学部にいても生ける屍状態なので、これは休学しないとどうにもならないぞ、というくらいまで休学への熱は高まっていました。

じゃあ何しようかな

もともと生ける屍、WALKING DEAD状態で医学生していたので、医学部の外にやりたいことはたくさん転がっており、結構シンプルに決まりました。


1個目はiCAREでのインターン。生まれて初めて「ここで働いてみたい!!!」と思った場所だったので、インターンを募集していないことを無視して特攻しました。拾っていただけて本当にもうなんとお礼を言っていいやら…。あとから色々かっこいい理由も考えたりしましたが、結局は「なんかめっちゃいきいきしてて楽しそうな人たちと私も働いてみたい!!!」というシンプルというか稚拙な動機が一番強かったです。でもWALKING DEADからだいぶレベルアップした…。


2個目はデンマーク留学。オランダやらその他の留学で「自分の幸福を軸において物事を考える」という価値観に強く惹かれ、興味を持ちました。その価値観が暮らしの中で醸成される様子を肌で感じたり、同年代の北欧の人々との共同生活がしたくて、色々調べた結果、デンマークのフォルケホイスコーレが良さそうだなあとずっと思っていました。70歳くらいになったら行こうと思っていましたが別にあと半世紀待つ理由ないので行くことにしました。

ここで唐突に終わりにする

じゃあ休学終わったらどうするんだよとか結局医者になるんですかとか日々色々聞かれていますが、それはまだ私にも分からないのでこのnoteはここで終わりです。結構書いたし…。


休学を決めてから納得感のある1年にできるように色々考えた(考えている)こともあるのですがそれはヘビーなのでまた今度書きたいときに書きます。


書いてみたらあまりにも長くて所々ふざけてしまった。。。
2020年5月現在のストーリーテリングなのでちょっと時間が経ったら変わるかもしれませんがとりあえず書いてみました。

ここまで読んでくださった辛抱強い皆さん、ありがとうございました。次はライトに最近見たNetflixドラマの感想とか書きたい。もう少しSTAY HOME STAY SAFEな世の中が続きそうなのでみなさまご自愛くださいませませ。

5月末追記:読んでくれた皆さまから「大学3年間すごく色々活動して頑張ってたじゃん!!自分を卑下しないで!!!」とのお声をかなりいただきました。確かに。卑下要素が強く見える文章になっているかも👆。でも色々やったことで 勉強になったこととか向き不向きがわかったこと、面白かったこと、色々あるので「総じて満足。過去の自分ぐっじょぶ!」という感じで今は落ち着いています!

それと、「そんなに辛かったなんて……気づいてあげられなくてごめんね、、」というコメントも数人からいただきましたが、(優しさ!ありがとうございます!)今は元気なのでこちらも特に問題なしです!私はわりとサイレントで話を盛るので、その効果もあると思います。

お高いプリン購入費に使います。