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言葉を扱う大切さと、デザインフェチに気づけた話

今年の5月に入会した前田デザイン室。前デに入って1ヶ月の振り返りを過去3回に渡って書いてきましたが、今回で最終回。

この記事を書いている今の時点で既に入会して2ヶ月が過ぎましたが、それくらい入っていろいろなことに気づけたり経験できたのではと思います。

前回のnoteでは、入って気づいたこと・できたことの振り返りをしました。今回はその続き。


前デに入って自分でも驚いたのは、言葉を扱うことの大切さに気づかされたことです。

というのも、恥ずかしながらデザインに関してこれまで深く意識したことがなかったので、正直デザインといえばグラフィカルなデザイン技術を身につけるだけのもの、くらいにしか思っていませんでした。

しかし前デで様々な人のお話を伺い、Webや広告、ファッションなど視覚でのデザインだけではなく、クライアントとコミュニケーションをとったり、「ユーザーはどう使うのか」「なぜそのデザインにするのか」など言語化して製品に落とし込んだりといった、言葉を扱う状況が多いことに気づかされました。

他にも雑誌や広告といった文章も手掛けるなど、言葉の持つ影響力はデザインをする上でとても大きいのではと感じ、デザイン力を磨くことは言葉を扱う力を磨くことでもあると、前デでのいろんなイベントを通じて痛感しました。

ただ学校の読書感想文で、400字詰め原稿用紙の半分を埋めるのも苦労していたほど、自分の思ったことを文章にしたり声に出して話すことが苦手で、今でもその苦手意識はあるので、こうしたnoteの記事に自分の考えを少しずつ書いていくことで、筋トレのように言葉を扱う力を伸ばせれば良いなと思っています。


これまで前デに入って気づいたことを話してきましたが、それだけではなく、前デに入る前は絶対できないと思っていたことが、入会して初めてできたことがありました!ポスターコンペに応募できたことです!

前デに入るまでは、デザインしたものに対してフィードバックをいただける環境にはいなかったので、自分がデザインしたものに自信が持てなかったり、そもそもポスターなどをデザインをするための軸や武器のようなものもなく、ポスターコンペはハードルの高いものでした。

そのハードルを下げてくれたのは、デザインを上達させるための鉄板技をカードにビジュアル化することで、遊びながら鉄板技を身につけられる「DESIG-WIN」というカードゲーム制作プロジェクトでした。(プロジェクトの詳細は前回の記事に書いています。)

そのカードデザイン担当の一人として関わらせていただいたことがきっかけで、
デザインの必殺技を少しずつ身につけ、その必殺技を使って、Twitterバナーを初めてデザインすることもできました。

DESIG-WINの必殺技の一つである「カクツキマジック」という、
ポリゴンで表現するデザインの必殺技。


そして『勝てるデザイン』巻末ワークである「集めたデザイン1000例の中からマイベストとマイワーストを決める」を行なって、なぜベストなのかを言語化することで自分の好きなデザインフェチを見つけることができ、コンペに出すポスターの制作の軸として反映させることができました。

ちなみに私の好きなデザインフェチは、ルビンの壺などのだまし絵や錯覚、トロンプルイユのような表現が好きで、私はそれらを「パズルチック」と勝手に呼んでいます。

そんなパズルチック表現には、文字をイラストで表現する方法も含まれており、なんとこの技法は、フェチを認知する前からデザインしていたスマホケースにも使っていて、やっぱり好きなんだなと実感しました。(前のnoteに、スマホケースの写真とデザインしたエピソードを書いています。)

前回のnoteの内容から総括すると、前デに入ってからの1ヶ月で、自分がデザインの仕事に携わっていたことに気づくことができ、言葉の大切さを知り、ポスターコンペにも初めて応募できたという気づきや実績は、周りから見ると小さなことかもしれませんが、自分にとって大切な積み重ねになっていると感じました。

何事も「ただやって終わり」だけではなく、振り返ってどうだったかを考えることも大事なことだなと、全4回に渡る記事を通じてしみじみと思いました。