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初めてのSUP,初めての冬のアウトドア

自然環境リテラシー学 第三回 (11/5~11/6)

こんにちは。あややです。私は、大学の実習科目の一つである自然環境リテラシー学を受講しました。この記録は、第三回目の記録です。自然環境リテラシー学では、テントを用いた外泊、アウトドアでのアクティビティ、同じ大学生の仲間との共同生活など、なかなかできない体験、今の私達にしかできない体験をすることが出来ます。私はアウトドアをこの実習で初めて体験しました。なので、かつての私のように、アウトドアをやったことがない方や、将来のいつか私のような、青春時代の感覚にまた触れたい方と、私の体験を共有できるように、私が感じたことを、私の言葉で素直に記録したいと思います。

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SUP

今回の実習では二日間に渡ってSUP(スタンドアップパドルボート)を体験させていただきました。SUPとは上の写真のように大きめのボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進んでいくウォーターアクティビティです。ボードの上に立つため、やる前は難しそうだと思っていましたが、ボードが大きく安定感があるため、バランスが乗りやすく、すぐに立てるようになりました。SUPはボードのため、他の乗り物では底をこすってしまうような浅い場所も気にせず入ることが出来ます。実際に、SUPの体験では宮川の支流の小さな川にも入ることが出来ました。その際、SUPに乗ったまま川の底を触りましたが、このような体験はSUPならではだと思います。
また、SUPは大きく安定感があるため、立つこと以外の動作も簡単にできます。SUPのこのような特性を生かして、SUPの上でヨガをするアクティビティもあるそうです。私たちが水上で休憩したとき、SUPの上で寝転がっている人がたくさんいました。私もSUPの上で寝転がりましたが、波の揺れや日の光が心地よく、素敵な時間を過ごすことが出来ました。
SUPのパドルはブレード(水を捕らえる部分)が片方にしかついていないうえ、立って漕ぐため、カヤックのようにスイスイ速く進むことは初めてでは難しかったです。ですが、立って漕ぐことが出来る分、高い目線で広い景色を楽しむことが出来るので、SUPはゆっくり楽しみながら水上を移動する手段として優れていると感じました。インターネットでSUPについて調べてみると、SUPでサーフィンをしたり、流れの速い川を下る激しいアクティビティも見つけました。ゆっくり癒されることも、激しいスポーツとしても楽しめるのはSUPの魅力だと思います。

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↑宮川の水は透明度が高く、宙に浮いているように見える

宮川の自然

私達がSUPを体験した宮川は、国土交通省の一級河川水質調査において過去 11 回日本一に選ばれている清流です。水の透明度がとても高く、流れが穏やかなためSUPやカヤックに乗ると上の写真のように、宙に浮いているように見えることでテレビにも取り上げられています。私はSUPに乗っている時に水中を覗いてみましたが、水深が深くても川の中が良く見えるほど水が透明で、魚をたくさん見ることが出来ました。川の周りの木々も沢山生い茂っていて、自然が豊かで美しい土地だと感じました。
ですが、今回、講師をしていただいた野田さんによると、宮川の上流に宮川ダムが出来た影響で宮川の環境は大きく変化したのだそうです。具体的には、ダムによって宮川の流れが穏やかになり、元々は石や砂だった川の底に泥が堆積し、川の底が上昇しているそうです。SUP体験をしている際にも、本来滝だった場所が川の底が上昇したことによって滝ではなくなっている場所があり、ダムの影響を感じました。また、野田さんによると、宮川にはスッポンが多いようです。スッポンは底質が泥の場所に好んで生息するため、宮川にスッポンがいるのはダムの影響なのではないかと思います。実際、底質が泥の場所は多く確認できました。ここまでの話ではダムが悪者のようですが、宮川ダムは水害軽減や農業用水の供給、発電などの役割をもち、地域の人々の生活に欠かすことはできません。
また、宮川では外来種、特にブラックバスが増えていることが問題になっていて、ブラックバスの放流に関する注意喚起の看板がありました。SUPに乗っている時も、ブラックバスと思われる魚を見ることがありました。
宮川はとても自然豊かで美しく、素敵な土地です。だからこそ、人間の影響が及んでいることを知ると複雑な気持ちにさせられます。

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↑緑豊かな宮川の景色

寒い夜と日の暖かさのありがたみ

実習の二日間は幸いにも天候に恵まれ、起きている間はひどい寒さを感じることはありませんでした。ですが、深夜の冷え込みは激しかったです。野外にテントを張って寝泊まりしたのですが、手足が冷え切ってしまい、目が覚めるほどでした。一度手足が冷え切ってしまうと、いくら厚着をしていても温まりません。そこで、持ってきていたカイロを冷え切った手足と、大きな血管がある首や大腿部に張りました。すると、寒さが少し気にならなくなり、また寝付くことが出来ました。次回の実習では、初めから手足と大きな血管がある部位にカイロを張ってから寝たいと思います。勿論、低温やけどを防ぐためにカイロは肌に直接触れないようにしましょう。これまでの実習でも感じたことですが、キャンプの場面で快適に寝るというのは難しいです。だからこそ、新たな発見をしたり、それをもとに試行錯誤するのは楽しいです。
次の朝、気温は低かったですが日の光が暖かく、冷えた体に日の光が染み込んでいくようで気持ちよかったです。私が好きな爬虫類は変温動物のため、朝、日光浴をして体を温めてから一日をスタートするといわれています。爬虫類も毎朝こんな気分で過ごしているのかなと考えながら日の光を浴びました。

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↑夜はみんなで焚火を囲みました

実習後、今回の実習で体験したことを家族や親戚に話したら、とても喜んでくれました。また、ヨット部のいとこはとても羨ましがっていました。この実習では貴重な経験が沢山でき、私自身とても楽しむことが出来ています。今後も、この実習を支えてくれる方々、環境に感謝をしながら思いっきり楽しんでいきたいです。

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