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初めてのアウトドア 新たな体験と発見、沢山の失敗と反省

自然環境リテラシー学 Bチーム 第一回目(7/10~7/11)

こんにちは。あややです。私は、大学の実習科目の一つである自然環境リテラシー学を受講しました。この記録は、第一回目の記録です。自然環境リテラシー学では、テントを用いた外泊、カヤックでのツーリング、同じ大学生の仲間との共同生活など、なかなかできない体験、今の私達にしかできない体験をすることが出来ます。私はカヤックもアウトドアもこの実習で初めて体験しました。なので、かつての私のように、カヤックやアウトドアをやったことがない方や、将来のいつか私のような、青春時代の感覚にまた触れたい方と、私の体験を共有できるように、私が感じたことを、私の言葉で素直に記録したいと思います。

新たな体験と発見

カヤックの説明の際、船底の中央部分の船首から船尾にかけての直線立体構造をキール(図1)と呼び、この構造はカヤックの直進性やスピードに貢献していると習いました。その時、私は水棲カメの背中の甲羅の頭部から尾部にかけての直線立体構造の名前もキール(図2)であることを思い出していました。ですが、カメのキールの本数は種類によって異なるので、それによって推進性能に差が生じるのだろうかという関心が生まれました。カヤックに乗ってみると、確かに、一漕ぎでも自分が思っていた以上のスピードで海上を滑ることが出来ました。初めてのカヤックは思ったよりもちゃんとこぐことができ、海上を滑るような感覚は気持ちが良かったです。カメもこのような感覚で水中を滑っているのかもしれないですね。

図1


図2

初めてカヤックを漕いで、カヤックは、ダイビングと自転車を足して2で割ったようなスポーツだと私は思いました。
カヤックがダイビングのようだと思った理由は、カヤックで直進するときと、ダイビングで水深を変えずに泳ぐときの感覚が似ていると感じたためです。カヤックで直進するときは左右を交互に漕いでいきます。そして、もちろん右を漕いだ後は左を、左を漕いだ後は右を漕がないと、どちらかに進行方向が曲がります。ですが、片方を漕いだからと言ってすぐに進行方向が曲がるのではなく、水の抵抗を受けて、漕いでから少し時間がたって曲がります。なので、私はカヤックで直進するときは右側をひと漕ぎして、左側に曲がりそうになったら、左側をひと漕ぎして、右側に曲がりそうになったら、右側をひと漕ぎ…というように、カヤックの様子を感じながら、直進するようにしていました。ダイビングでは、肺に含む空気の量で浮上、沈降をします。そして、カヤックと同様、水の抵抗を受けるため、肺に空気を出し入れして少し時間がたってから浮上、沈降が起こります。なので、ダイビングで水深を変えずに泳ぐときは、息を吸って、浮上しそうになったら、息を吐いて、沈降しそうになったら、息を吸って…というように、自分の水深を感じながら泳ぎます。
次に、カヤックが自転車のようだと思った理由を説明します。まず、カヤックを使えば水上を移動してツーリングが出来るからです。これは、カヤック乗りにとっては当たり前かもしれませんが、私は今回、初めて知りました。カヌーは、ハッチにテントなどの大きな荷物を積み込んで長距離移動が出来ます。このことを知ったとき、カヤックってすごい!と思い、カヤックに荷物を積んでキャンプをすることにロマンを感じました。また、推進力を得るという意味で、カヤックにおけるパドルは自転車におけるペダルに置き換えられます。そして、体感的には、カヤックにおける波は自転車における路面状況、カヤックにおける水の流れやうねりは自転車における坂に似ていると感じました。自転車に乗っているときは、風や路面状況、坂道に苦労しますが、それと同様にカヤックに乗っていても風や波、水の流れやうねりに苦労します。ただし、自転車とカヤックで異なる点は、路面状況や坂道は目に見えますが、波や水の流れ、うねりは見慣れていなかったり、目に見えずらい点です。先生方は何度も水や風を読み分析する力を鍛えるようにとおっしゃっていましたが、このことに気づいてから、先生方の言っていたことの重要性を身をもって感じました。

この実習で、私は初めて野外でガスバーナーを使って調理をしました。普段の自炊では、次やるべき課題のことをなど考えながら、忙しく作っているので、調理の待ち時間を長いと感じませんが、実習では沢山動いたうえで、ご飯が出来るの楽しみに待っていた分、料理が出来るまでの待ち時間がとても長く感じました。ですが、その分、普段の食事よりおいしさやありがたみを感じました。

テントを張ってその中で寝るのも私にとっては初めての経験でした。
テントを張るとき、フライシート(テント本体との間に通気・通風のための間隔をもって重ねて張り、テント内部に朝露がつくことや、風雨の侵入を軽減するための防水処理された布地)を張るのに苦戦しました。特に、ペグを打ち込み、フライシートとペグをひもで結んで、テント本体とテントの間に間隔を作る作業に苦戦しました。さらに、リーダーから、苦労して張ったフライシートの張り直しを指示されてしまいました。このときは、フライシートを張る意味を理解していなかったので、面倒だなと思いながらフライシートを設置していました。次の朝、フライシートの内側と外側には朝露がたっぷりとついていました。ですが、テント内部はあまり朝露がついていませんでした。この時、初めて、フライシートを張る意味が分かりました。昨晩、リーダーが教えてくれなかったら、私自身や、私の荷物は朝露で濡れていたと思います。教えてくれたリーダーと、ちゃんと直した昨日の私に感謝です。
テントの中は思いのほか広く、秘密基地のようでわくわくしました。寝るとき、外は肌寒かったですが、テントの中は暖かく、肌掛けだけで眠ることが出来ました。

夜、周辺に人口の光が少なかったことと、晴れていたことが幸運し、満点の星空を見ることが出来ました。ここまできれいな星空を見たのは初めてでした。歯を磨いているとき、ずっと星空を見ていましたが。退屈しませんでした。昔、妹がキャンプに行ったときに星がきれいだったことを話してくれたことを思い出し、実家にいる妹や家族にもこの星空を見せたいと思い、写真を撮りましたが、うまく撮れませんでした。家族には後日、ZOOMで実習での出来事を話しました。

この実習では知り合いが少なかったため、初めは緊張していました。ですが、みんなで行動をするうちに、話しやすい雰囲気になり、どんどんおしゃべりしたり、楽しく協力し合えるようになりました。特に、私含めてたった二人の女子の参加者のうちのもう一人であるななせちゃんとは、この実習で初めて会ったのにも関わらず、とても仲良くなりました。ななせちゃんにはたくさんの場面で助けてもらいました。

沢山の失敗と反省

今回の実習では、初めてのことばかりだったので、たくさんの失敗と反省がありました。

まず、私の寝るときに使うマットが薄く、次の日、体が痛くなってしまいました。もしかしたら、この時、私はよく眠れていなかったのかもしれません。
二日目のお昼ご飯の時は、鍋をひっくり返してしまい、楽しみにしていた味噌ラーメンが食べられなくなってしまいました。困っていると、ななせちゃんがカップスープの素と、カロリーメイトをくれました。また、自分も羊羹を持ってきていたので、それらでおなかを満たしました。
また、今回、酔い止めを持ってくることを忘れてしまいました。幸い、ななせちゃんから貰うことが出来ました。この実習を通じて、ななせちゃんには感謝しかありません。ですが、船酔い問題がこれで解決したと思っていた私は浅はかでした…。
二日目の午後、外洋に面した場所を通ったのですが、そこは波とうねりが強く、チーム内でトラブルが発生したこともあり、船酔いをしてしまいました。船酔いをし始めたときは、最後まで漕ぎ切りたいという気持ちと、心配をかけたくないという気持ちがあり、気合で乗り切ろうとしていました。ですが、水を飲んだり、話したりできなくなるまで酔ってしまい、結局、リーダーの方々や、インストラクターの方々、先生方に助けてもらうことになりました。今まで、私は動けなくなって誰かに助けてもらうということはなかったので、自分でも驚きました。また、自分が動けなくならないように配慮することの大切さを身をもって感じました。助けてくれた方々にはとても感謝をしています。ありがとうございました。

後で、森田さんがおっしゃっていたのですが、空腹と、睡眠不足は酔いを引き起こす原因となるそうです。私の場合、両方当てはまるので酔ってしまったのも当然だったのかもしれません。周りの方に迷惑をかけてしまったこと、二日目は自分の力で漕ぎ切れなかったことが悔しいので、今回の経験を生かして次回は万全の準備をして臨みます。具体的には、強力な酔い止め、エアマット、多めの行動食、熱中症対策用品を持っていきます。次回は、自分の力でこぎきりたいです。

まとめ

楽しいことも、つらいことも体験した実習一回目でしたが、思い返してみると、どの経験もとても楽しい思い出です。そして、悔しい思いをしたので、次回がとても楽しみです。

実習を受けていて、リーダー、インストラクターの方々、先生方がこの実習に向けてとても入念な準備を重ねてきたことを感じました。私たちが今回の実習を無事に充実した形で受講できているのは、サポートしてくださる方々のおかげです。ありがとうございます。

皆さん、次回もよろしくお願いします!!





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