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圧倒された、小海高原美術館の「スズキコージの大魔法画展」

今月末まで、小海高原美術館で開催の「スズキコージの大魔法画展」に行ってきました!

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まず今回、初めて訪れた「小海高原美術館」について。

▼概要
1997年7月29日開館。八ヶ岳の麓、長野県小海町松原湖高原に建つ、安藤忠雄氏設計の美術館です。洗練された空間は周囲の大自然と調和し、芸術に親しむための環境を与えてくれています。当町出身で元国画会会員の画家、故栗林今朝男氏の作品、人間国宝で陶芸家の故島岡達三氏の作品を中心に所蔵し、郷土作家、現代美術、建築、デザイン等を扱った、特色ある企画展を開催しています。
▼理念
小海町高原美術館は、様々な芸術に出合う機会を、広く提供し、地域の文化活動の拠点として、以下の方針のもと、文化振興を図ります。
・郷土の芸術、所蔵作品を調査研究し、紹介する事で、地域文化の顕彰を行います。
・国内外の多様な芸術表現を紹介し、現代の時代や人間を考える契機を提供します。
・生活の中のデザイン・建築等、身近な分野を紹介し、親しみの持てる美術館を目指します。
・将来を担う子どもたちを育み、芸術を通じて豊かな未来を創造します。
建築について
▼設計:安藤忠雄建築研究所
安藤忠雄:1941年大阪生まれ。69年に安藤忠雄建築研究所を設立。95年建築界のノーベル賞といわれる「プリッカー建築賞」を受賞。 他受賞多数。代表作には、「住吉の長屋」、「光の教会」、「ユネスコ本部瞑想空間」、「淡路夢舞台」、「フォートワース現代美術館」、「ピューリッツアー美術館」などがある。
規模:本館地下1階、地上1階、屋外展望台地上3階/構造:鉄筋コンクリート造
敷地面積:7667.73㎡/建築面積:1188.42㎡/延床面積:1583.22㎡

調べてみると表参道ヒルズや香川県直島にあるベネッセハウス ミュージアムなどなどを手掛けている安藤忠雄さんが設計された美術館でした!
(代表作13選には乗ってないけど)


そんな小海高原美術館が企画の「スズキコージ大魔法画展」に。

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まずは「スズキコージ」さんのプロフィールから

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スズキコージ 1948年2月28日、静岡県生まれ。1962年頃、画家になることを決意。1966年、高校卒業後、上京。東京赤坂の割烹料理店で住み込み店員として働きながら絵を描く。1968年、新宿歌舞伎町の路上に手初個展を開催。1971年、個展「コージズキンの世界」を開催。サイケデリックフーテンヒッピー生活を続ける中で、編集者だった祖父の紹介により、グラフィックデザイナーで絵本作家の堀内誠一の知遇を得て、堀内に福音館書店の絵本編集部を紹介される。
1972年、最初の絵本『ゆきむすめ』(ビリケン出版)を発表し、絵本作家としてデビュー。1987年『エンソくんきしゃにのる』(福音館書店)で小学館絵画賞受賞。1989年『ガラスめだまときんのつつのやぎ』(福音館書店)と『やまのディスコ』(架空社)で絵本にっぽん賞受賞。2004年『おばけドライブ』(ビリケン出版)で第35回講談社出版文化賞絵本賞受賞。2008年『旅ねずみ』(金の星社)で第22回赤い鳥さし絵賞受賞。2009年『ブラッキンダー』(イーストブレス)で第14回日本絵本賞大賞受賞。2017年、詩人のアーサー・ビナードたっての希望で完成した『ドームがたり』(玉川大学出版部)で第23回日本絵本賞受賞。2020年「スズキコージの大魔法画展」(平凡社)の新版が出版される。2021年全作描き下ろし画集『天のすべりだい』(BL出版)が出版される。これまでに浜松市立美術館、ちひろ美術館、尾道市立美術館、茨城県天心記念五浦美術館など各地で展示会が開催されている。

強い個性の遍歴から作品が生まれ、数々の賞を受賞している方です。

いよいよ、ここからは美術館の中を紹介します。
(今回の展示会は撮影・SNS利用OKのものですので、予め添えておきます。)

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まずは圧巻の作品たちを、ドドドっと貼っていきます。

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色鮮やかなで迫力があるスズキコージさんらしい作品が壁一面に展示されています。

しかも、驚くことに特に大きく迫力がある絵はライブペインティングで描かれていおり、短時間で完成させているものも。

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今回も企画展オープン時には小海高原美術館の前でライブ・ペインティングが開催されており、その時の映像が流されていました。

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その作品が ↓ こちらです。
作りあがる映像と照らし合わせるとその凄さが伝わってきます。

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そのほかにスズキコージさんの絵本原画が壁に飾られており、実際の絵本を読んでいるのと同じように読み進めることもできました。

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そして、入り口では実際に絵本を買うこともできました。

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わが家は展示で読んだ『ドームがたり』を購入しました。

「どうも、はじめまして。ぼくの名前は「ドーム」。あいにきてくれて、ありがとう」──1915年にできた「広島物産陳列館」は、100年以上も広島を、世界を見てきた。ドームとは何なのか、何を語りかけているのか。原爆ドームの声を聴け! アーサー・ビナードによるドームの語りと、スズキコージの絵が、未来へ記憶をつなぐ。

「スズキコージ」さんの絵力に圧倒されつつ、作品自体にもメッセージ性が強いものが多く引き込まれる展示会でした。


また昨日書いた『町の文化財一般公開』でも同じような感想なのですが、

小海高原美術館においても、観覧する立場としては良い意味で混雑しておらず、子連れでも美術館を楽しめるのは嬉しい限り。

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移住前に少しずつ積み重ねていた美術館巡り。
移住を機にすっかり遠のいてしまっていましたが、近くにこんなに素敵な美術館があることを改めて知ることができて嬉しいです。

これからも企画展は開催されていくので、都度都度訪れてみようと思いました。

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