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イラン世界を切り取ったかのような場所(8/30)

授業の休憩中、コロンビア人とトルコ人の女性から興味深い話を聞いた。2人とも最近ドバイでフルタイムの仕事を得たらしいが、何ヶ月も粘って粘ってやっとの思いだったそう。今はオンシーズンなので、求人自体が少ないとも聞く。


2人から聞いたのはこんなこと・・・

安月給でも働くインド人がどうしても優遇される
インド人のコミュニティの力がものすごく強い
「1日10時間働いてね、時には14時間になる」と言われた
留学エージェントは「働けます」と簡単に言うけれど、英語力が低い人に仕事はない
結局仕事が見つけられなくて母国に帰ってくる人がたくさんいる

ほんのちょっとした会話なのに、いくら英語力を伸ばしても太刀打ちできない現実があることを思い知らされた。

授業後の足で、昨日インスタグラムでたまたま見つけた美しいモスクへ。イランのモスクらしい。

メトロとバスを乗り継いで片道約1時間。初めて来るエリアだったため、到着した途端に驚いた。都心部にあるような高層ビルは全くなく、庶民が足繁く通いそうなローカルなスーパーや服屋、レストランなどがひしめきあっている。市場のような商店街のような感じ。アパートのベランダから覗く洗濯物がどこか薄汚くてみすぼらしくて、またさみしい。

もしかして1人で来たらまずい場所だったのか・・・とさえ思ってしまった。いつもより気を引き締めて表情を若干こわばらせてサッサと歩く。

お目当てのモスク付近につくと、そこには「イラン世界」が広がっていた。モスクの向かいにはイラン人用の巨大な総合病院、モスクの横にはイラン人用の立派な薬局、があった! 仏教でいうビハーラ僧院みたいに、イスラム教も医療との結びつきがあるということだろうか?もしくはイランではよくある光景なのだろうか?

それに、病院も薬局もモスクも建物の装飾が美しい。白や青、水色、紫色の細かなタイルを敷き詰めて幾何学模様を生み出している。モスクが建っている方の道路に行くために渡った歩道橋まで、このイラン風のデザインだった。

ムスリムではない上に時間帯の問題でモスクは外から眺めただけだが、満足。他のモスクも3つ見つけて、すべて写真を撮ることができた。モスクが日常生活に溶け込んでいるのをみると何だかうれしい。



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