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郵便局から日本料理屋へドタバタはしご旅(8/26)

「同志」と授業後、今月初めにしくじった葉書の投函をしに郵便局へ向かった。近くだと、国際郵便も含めて個人が郵便物を出せる支店は4つのみ。メトロとバス(まさかの1時間に1本のペース)を乗り継いで長い道のりだ。

郵便局に入ると、1階が窓口、2階が私書箱が番号順に並ぶスペースになっている。昼休憩がお祈りに合わせた時間になっていたり、スタッフ(おそらく公務員)が皆、白いカンドゥーラとターバンを身にまとって窓口に座っていたり、女性専用の待機イスがあったりと、イスラム教の要素がつまっていて面白い。

整理番号をとって呼ばれた窓口へ行き、「国際郵便を・・・」と依頼。するとドバイ人と思われるスタッフが、

「葉書かい?それなら切手を貼って、外のポストに入れるだけだよ」と慈悲深い笑顔で返事。ガードマンが親切に、切手を貼る糊まで持ってきてくれた。

国際郵便なので、葉書と一緒に買った3AED(約120円)の切手だと料金が足りないだろうと勝手に思っていたし、おまけに身分証明のためにパスポートがいるとも以前言われた。予想外に簡単すぎて拍子抜け。逆にそういうことなら、街中にポストをたくさん作ってほしい・・・笑

郵便局を出て、近くの「アルバーシャモール」へ寄り道した。都市部から少し離れた郊外だからか、見たことがない類いのお店がずらり。たとえば、ムスリムが着る衣装や首長国軍の軍服を扱う洋服屋、富豪が食べていそうなアラブのお菓子の専門店、アラビア料理のローカルレストラン(フードコートに何店舗もあった)などだ。

タピオカとチーズハットクを食べたあと、バス停を目指してモールを出ようとしたところ、どういう訳か行けども行けども初めの入り口が見つからない。モールの構造が分かっていないと怖い笑

このせいで1時間に1本のバスを逃す羽目に。違うバスが停まる場所まで、熱と砂をまとった強風と闘いながら25分歩きまくる。道路が補正されていない箇所は小さな砂漠の状態なので、足を取られて歩くのが大変だ。道中にあったモスクの美しさに癒やされる(写真)。

バスとメトロを降りたあとも道に迷いまくって、目的地の日本料理屋「木村屋」に1時間遅れで到着。ドバイに数店舗あるが、今回来た店舗は時間無制限の食べ放題がサマーセール(130AED、約5200円)だった。

食べ放題は、しゃぶしゃぶか焼き肉(どちらも牛肉)と希望するサイドメニューを選ぶ仕組み。しゃぶしゃぶに加えて注文したのは、だし巻き玉子に納豆巻き、お刺身、唐揚げ、チャーハン、冷やしトマト、ナムル、キムチといった「ザ・居酒屋メニュー」だ。

どれも日本でよく食べる味が再現されていて、「日本に帰ってきたみたい。安心感がとてつもない」と2人で美味しさを噛みしめた。割り箸を割って握るのも、日本料理を食べるのもドバイでは初めて。世界の珍しい料理に挑戦するのは楽しいけれど、この懐かしさにはまだ敵わない。

「いらっしゃいませ」「どうぞ、お待たせしました」「お客さんお帰りです、ありがとうございました」と日本語で接客するのは皆、アジア系の女性。お客さんも日本人以外がほとんど。日本のようで日本ではない不思議なひとときだった。




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