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左右で全く違う2つの街並み(9/30)

今日は授業後、ドバイの新しい観光スポットとして知られるドバイフレームへ行ってきた。その名の通り、世界最大の額縁の形をした建物で、展望台のようになっている。最寄り駅のマックス駅から見えるほど大きくてわかりやすいが、行けども行けども入り口らしきものがない。結局、敷地になっている公園を半周くらいする形でようやくたどり着いた。

チケットを買って中に入ると、まずは昔のUAEを紹介するコーナーへ。旧市街風の街並みが簡単に再現されている。そのまま、額縁の左右の部分にあるエレベーターに乗り、一番上を目指す。つまり額縁の上の部分に行く形だ。

この部分は床の真ん中のスペースが透明のガラスになっていて、下をのぞくと先ほどまでいた地上の景色が見える。意外と私はへっちゃらだったが、よく考えると結構怖い。世界中から来ている観光客のリアクションを見ても多種多様。ガラスに三角座りをしたり寝転がったりして楽しむ人がいる一方で、「怖い怖い」という感じで足が動かない人もいる。こういうのに人種はあまり関係なさそう。

個人的に面白いと思ったのは、このフレームがドバイ中心部と旧市街のちょうど境に当たる位置に立っていること。つまり、エレベーターを降りたところから見て右手からはブルジュハリファや高層ビル、左手からは先週行った下町っぽいカラマ地区やスーク(市場)が一望できる。

左手の方は、右手の方と比べて建物の高さが均一に低く、外壁の色はどれも白。団地のようなつくりになっていて、そのなかにあるモスクが存在感を放つ。大都市や高層ビル、人工物にそれほど憧れをもっていないため、どちらかというとこちらのローカルな景色が好み。

そう思って地上に降りたあと、このローカルな方の町を軽く散策してみた。少しすると、すべての外壁にストリートアートが描かれた団地を発見。1階部分にレストランや土産物屋、スーパーなど小さな店がたくさん入っていて、2階以上がおそらく住居スペースになっていて面白い。

ドバイフレームだけを見ると、「ドバイはさすが近未来都市」「最先端のものをつくってばかり」「ただの観光スポット」と思ってしまうが、それが狙いではないと思う。すぐ近くにはこういうローカルな場所がいまも存在する。旧市街にいけば、古き良き姿もしっかり残っている。これからどう発展するかを伝えたいのか、帰り際には近現代のUAEについてのコーナー。行きに見たものと対照的になっていたので、そんな推測をしてしまった。

写真は、カラマ地区の中からたまたま見えたドバイフレーム。ここで暮らす人たちが見ている景色とドバイフレーム単体の景色は全く違う気がする。観光や旅行だけでは見えない「土地の魅力」を知ることが大事そう。





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