つぶやき11日目(https://youtu.be/fgbsdNdM5-g から転載)

緩衝液というものを知っていますか。これはコンビニのおにぎりなどに入っていて、「pH調整剤」とかいう名前で書いてあります。どういう液かというと、その名の通り普通はpHがめちゃくちゃ変わってしまうような場合でもこの液があれば全然変化しない、という優れものです。もっと学術的な用途として、私たちの体の中にあり、いろいろなはたらきをしてくれる酵素はpHがちょっと変わってしまうだけですぐ機能しなくなります。なので実験をするときに取り出した酵素を常時はたらかせるために緩衝液を入れたりします。(酵素というのは相称で、友達のことを人間と言うくらい曖昧なのです。だから酵素〇〇とかいう怪しい商品は大体詐欺です。本物だったら何の酵素か書くからね。)実はこういったものは体内にもちゃんとあり、血液はそれにより一定のpHに保たれています。

酵素というものは体内にあるのはもちろんですが、人工的に酵素を作ることだってあります。プラチナだって酵素になることはありますし、もっと複雑な酵素も存在しています。では酵素とはどういうものの呼び名なのでしょうか。まず酵素はある反応を助けます。反応っていうのはなんでもいいんですよ、水素と酸素で水ができる水素自動車も立派な反応を起こしていますよね、そういうやつです。酵素は本当は起きにくい反応の手助けをしてくれます。東京から大阪に向かうのはキツいですが自動車があるといくらか楽になりますよね。このときの自動車がちょうど酵素に当たります。キツい反応を手助けしてくれるのです。そして酵素のもう一つの特徴として、手助けした後も酵素はピンピンしています。つまり、ひとつの反応を手助けしてもまだ反応を手助けできます。なので、さっきプラチナが酵素になることがあるといいましたが、一粒だけでもプラチナを見つけてしまえばその反応を起こせるのです(ちょっと嘘)。なので、使い古されるまで酵素は使いまわせるのです。エコですね。酵素は生命にとって大事すぎるのでそれの専門分野もあるくらいです。身近なもので言えば、胃液の中にも入っています(ペプシン)。食べ物を酵素を使って分解しているのですね。実はその前の唾液にも酵素があるのですよ(アミラーゼ)。だからちゃんと食べ物は嚙みましょうね。胃液に任しっきりでは分解しきれないかもしれませんよ。

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