見出し画像

レイアウト変更工事を間近に控えて・・・


「石の上にも三年」VS「パイオニア精神」の狭間で

 

 皆さんこんにちわ、あやすけです。

 
 
 私は北国の片田舎で生存しておりますが、こんな僻地でも暑い日が続くようになってきましたね。

 肩にぶら下げた機械でお店の商品を日々発注するのですが、その作業の一番はじめの画面に天気予報が毎回出るんです。その天気が「晴れ」であり、その気温が「高い」と、テンションが上がります。何故なら、天気が良くて気温が高いと、「売上」が伸びるからです。

 夏が恋しいです・・・北国の夏は、超〜短いけどね。


 6月も半分がもう過ぎましたが、客数は前年比較で100%を割り続ける、という状況が依然として続いています。

 客単価が伸びていることから日販は何とか踏ん張ってはいる状況ですが、それは「タバコの値上げ」のおかげなのか「インフレによる商品価格の上昇」のためなのか「客単重視のお店の取組」の効果なのか・・・結論としては、「先行きに楽観的な感情は1ミリも湧いて来ない」というのが率直な見立てです。欧米の過去の経済状況のような「コロナ後の急回復」という現象は日本ではどこに行った?(笑)というのが、個人的な感想です。

 
 
 そんな状況の当店を知ってか知らずか・・・本部は店内のレイアウト変更工事を実行に移す予定のようです。

 まぁ、そうは言っても、実のところは、「やりますかぁ〜?」という本部に対して、「やりま〜す!!しかも、やると決めたなら最速でよろしく〜!!」という当店の対応だった、というのが今回の工事の経緯となります。


 工事によるレイアウト変更の要点を簡単に説明すると、 

 
 ・「冷凍食品の将来性は高い」という予測を基に、その売場をレジ側に近づける
 
 ・「アイスクリームも将来性はまだ高い方」という予測を基に、レジ前の売場」を維持するために横にスライド」させる
 

 
 この2点でしょうか。冷凍食品の売場がレジに近くなることでお客様の購買意欲を高め、それにより追い出された形になるアイスクリーム売場も「将来性が捨てがたい」という理由で横にスライドさせる、という事でしょう。

 一方、アイスクリーム売場が横にスライドしたことで、「レジ前の一等地」の座を奪われたのは、菓子パンや惣菜パンといった「ペストリー」の分類と、グミやキャンディといった「非デイリーのお菓子」の分類となります。


 ・・・将来の伸び代を考えれば、妥当なレイアウト変更かと個人的には思います。

 
 重要なポイントは、その「変化への対応」が、当店において「早すぎる」のか、「妥当なタイミング」と視るのか・・・その1点です。



 おそらく本部の本音は、「テスト」なのでしょう。
 
 随分前の事になりますが、新店舗を中心に今回とは別の新レイアウトが広がった時期がありましたが、あれが失敗したから次のテストをするというのが本音なのかも知れません。ホントのところは分かりませんが、それを考えても意味はないでしょう。

 
 テストとは試すこと、試行ですね。あくまでテストですので、失敗するリスクがあるのは当然です、テストですから。ポイントは、加盟店の経営者がそのリスクをどこまで許容できるか、となります。

 
 次に「リスクをどこまで許容できるか」に視点を移せば、それは今後の客数や日販がどう推移していく可能性が高いか、という「現状と将来の見立て」が大きく影響するでしょう。当店の将来の見立ては、簡潔に言えば、「下」ですね。特に「客数」が下降していく中で如何に日販を維持していくかが重要になる、これが将来の見立てです。その根拠は、「人口減少」となります。


 1点だけ気掛かりな所は、その変化への対応のタイミングです。東北の片田舎に購買意識の変化が訪れるのは、これまではいつも「遅い後ろの方」でした。「変化への対応が早すぎないか?」が現状の懸念点です。

 他方でインターネットやSNSの普及により、情報は以前と比較にならないほど遠い場所まで瞬時に伝わるのが当たり前の世の中になりました。購買意識の変化も、以前ほど地域によるタイムラグは無いのかも知れません。


 つまり、結局のところ、失敗するリスクを許容してでも、新しい事を試行する以外に道はない、となります。試行しなくても、将来「下」なんですから(笑)



 「石の上にも三年」と「パイオニア精神」・・・どちらも重要な視点だと思います。大事なのは、今この時、どちらにウェイトを掛けるか、となるのではないでしょうか?

 

 
 ・・・ちなみに私は、日本の諺や慣用句が、大嫌いです。



 それでは今日はこの辺で。

 このクソッタレな世界で戦う皆様と明日もともに。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?