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24時間営業を辞めたコンビニ〜7月の販売数値の動向〜「非デイリー品」


 皆さんこんにちわ、あやすけです。

 今回は、前回の記事の続きとして、「非デイリー品」の7月販売数値の動向について書きたいと思います。

1.基礎数値

・日販前年比103%(103%)、24時間営業時比89%(91%)
・客数前年比97%(97%)、24時間営業時比76%(80%)
・客単前年比106%(106%)、24時間営業時比116%(114%)
・買上点数前年比104%(104%)、24時間営業時比107%(106%)

※ 当店における時短営業開始時はコロナ禍初年度です
※ ( )は前月の数値です            

 前回の記事と同様です。当店の経営陣は7月の経営数値をもって、「客数の減」を今後も続く「トレンド」と確定致しました。


2.前年比upした分類

◯加工食品→前年比100%(112%)
・「カップラーメン→up」
・「カップ味噌汁→down」
・「袋味噌汁→大幅down」
・「レトルト→大幅down」
・「加工米飯→大幅down」
・「袋ラーメン→大幅up」
・「パスタ、パスタソース→up」
・「お茶漬け、ふりかけ→大幅up」

※( )内は前月の数値

 地区平均と同水準の数値を維持しています。販売スケールから見てメインとなる「カップラーメン」が引き続き好調です。

 新商品の「1アイテム売場1段」の売込み、ゴンドラ売場とは別にフロアに1ヶ所の売込場所の設定、0穴ゴンドラを活用した売場拡大、といった現在の取組みを継続していきます。


◯冷凍食品→前年比103%

 希望する店舗に対する店内のレイアウト変更工事が実施されてから、およそ1ヶ月が経過しました。レイアウト変更の中身を簡単に言うと、冷凍食品売場をレジ前に移動し、レジ前にあったアイスクリーム売場を横にスライドさせた形となります。

 その目指すところは、冷凍食品の将来性、つまり今後の伸び代が高いという見立てに基づき、その売場を強化したという事でしょう。

 数字は地区平均よりも上ブレしていますので、レイアウト変更は成功と言えるかと思います。本部に感謝です。そして、「レイアウト変更」というリスクを伴う選択をした親父オーナーの勝負の結果は、「勝ち」となりました。

 

3.前年比downした分類

◯アイスクリーム→前年比87%

 レイアウト変更工事に伴い売場が移動した「アイスクリーム」ですが、地区平均の数値と比較しても特に大きな差はありませんでした。レイアウト変更の影響は、可も無く不可も無くと言った所でしょうか。

 今回のレイアウト変更の目的は「冷凍食品」の売場強化です。アイスクリームの販売数値に悪影響が出ていないことが確認できましたので、それで良しとします。


◯ポケット・洋風菓子→前年比87%(104%)
・「焼き菓子→大幅up」
・「グミ素材菓子→大幅down」
・「チョコレート菓子→大幅down」
・「小物チョコ→大幅down」
・「袋キャンディ→大幅up」
・「ガム→大幅down」
・「スティックタイプキャンディ→大幅down」
・「駄菓子→大幅down」

※( )内は前月の数値

 甘いお菓子の分類となります。ひどい数値ですね。地区平均と比較しても大きく劣後しています。前月から引き続き好調なのは「焼き菓子」と「袋キャンディ」ですが、その他の分類の販売低迷が大きく響いています。

 焼き菓子については「高付加価値の付いた高単価の商品分類」として、随分前から売場作りに力を入れてきました。また袋キャンディについても、レジ前のチョコレート菓子や小物チョコの新商品の売込みが低迷したため、売り込む商品を塩分摂取系のアメに切り替えました。数字は地区平均と比較しても10%以上の上ブレです。

 一方でその他の分類については、当店のロードサイドという立地状況から、行楽やスポーツ関連のイベント減による影響を大きく受けていると予想していましたが、客数の減をトレンドと確定しましたので、この傾向は今後もしばらく続くでしょう。

 悪い数字の中にあって好調な「焼き菓子」をメインに、7月に取り組んだ塩分摂取系のアメと同様に季節に応じた売込みや割引セールの販促に乗っかるといった対応をすることで、数字の下ブレを少しでも減らしていく「守り」の姿勢を取って行きたいと思います。


◯スナック菓子→前年比94%(103%)
・「ポテトチップス→大幅down」
・「箱スナック→up」
・「袋スナック→down」

◯和風菓子、豆菓子→前年比81%(89%)
・「豆菓子→大幅down」
・「米菓→大幅down」
・「和菓子→大幅down」

※( )内は前月の数値

 塩っぱいお菓子の分類となります。甘いお菓子と同様にひどい数字です。地区平均の数値と比較しても大きく劣後しています。前月と比較すると、「ポテトチップス」の販売downが大きく目立ちました。それ以外の分類は前月と同様の傾向です。

 「箱スナック」だけが何とか上向きの数字となりましたが、地区平均と比較すると大きく劣後していますので、全ての分類において勢いは「下」という状況ですね。

 甘いお菓子と同様に、客数の減がトレンドと確定したことから、この状況はしばらく続くでしょう。プライチや割引セール等の販促に力を入れることで、数字の下ブレを少しでも減らす「守り」の姿勢で臨みたいと思います。


 前回の「デイリー品」の記事と併せて、7月の当店の販売数値の動向は以上です。

  
 それでは今日はこの辺で。
 
 このクソッタレな世界と戦う皆様と明日もともに。


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