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「自分で幸せになれ」って言いたい。でも、あなたの幸せが私の幸せでもあるから。

この記事は、 CoachingLife Advent Calandarの16日目の記事です。

「自分で幸せになれ」って言いたい。

私のコーチングは、いわゆる「質問によるコーチング」に馴染みある方や、コーチング学びはじめの方からすると、ちょっと変わっている(らしい)。

たぶん、質問の数が他のコーチより少ない。その代わり、沈黙とあいづち、フィードバックと承認で成り立っている。

このコーチングスタイルの背景に何があるのかを考えてみると「自分で幸せになれ」というメッセージが込められているように思う。

「問い」の力は偉大だ。だからこそ、コーチが良い問いを投げ続けるとクライアントは自分で考えることを辞めてしまったり、問いを待ってしまうことがある。

もちろん、それが効果的なセッションでもあり、むしろクライアントはそれを求めているのだろう、とも思う。

ただ、私は自分で自分の心と向き合う時間を一緒に創りたい。

そのテーマをどう扱いたい?どう感じている?何を求めているの?

それは突飛な質問からではなく、沈黙の中で心の声を拾うことによって見えてくる。その声は、人から言われる何かじゃない。自分のうちから湧き出るもの。そして、その声が自分を幸せにしてくれるものだと信じている。

ただ、それは必ずしも綺麗なもの、ポジティブなものばかりではない。耳を塞ぎたいものもあると思う。そんな時に、そばにいる私の存在がひとつの力になれたら。そんな想いでコーチングをやっている。

私の心の声はもともと「わかってほしい( ≒わかってくれない )」という小さな子供が癇癪を起すような、そんな意味を含んでいました。
その声に向き合い続け、最近は「伝えたい、わかり合いたい」というニュアンスに変わっていきました。その小さな意味の変化が、大きなエネルギーを秘めているのです。

でも、あなたの幸せが私の幸せでもあるから。

「自分で幸せになれ」といいながら、私の幸せはあなたを含めた、周囲の人や環境によって成り立っているから、私のリソースも最大限活用したい。

循環の中にいる私たち。自分が受け取ってきたそれを渡していきたい、という思いに駆られているのです。

だからそれを、フィードバックや承認として、言葉にしているのかもしれない。いや、うまく言葉に出来ないことの方が実は多いのだけど、「あなたが今、ここにいる」、そして「この時を共有できる喜び」を伝えようとしている自分がいる。

その声や想いが届いて、心のかいほうにつながり、力強く歩んでいくエネルギー源になってくれたらいい。それが私の心の豊かさに、繋がっていくのを感じています。

2022年夏ほむと一緒に創った自分のロゴ。

私がこれまで受け取った最大の承認は「彩と話していると楽しい」何の変哲もないこの一言。「自分はつまらないんじゃないか」「私って普通だよなあ」というある種のコンプレックスから解放された瞬間でした。
数年前のたわいもない会話の中、ともすれば忘れてもおかしくないこの一言が、その時の暖かい感覚と共に残り続けています。

葛藤の中に生きている。

とはいえ「ありのまま100%、自分。」で生きられるほど甘くはない。と感じているのが最近の私。

未知の世界、厳しい世界に飛び込んでみたくなる自分の性もあり、そんな世界で自己を確立していくことはまだまだできていない。

「ありのままで委ねていきたいよ。それだけで幸せだよ。」
「いや、もっとパワフルに。自分の人生の手綱を握って生きていくんだよ。」

そんな矛盾ともとれるような声の中で葛藤の毎日。だからこそ、人生は楽しい。

根底にある「願い」はきっと同じだから。今は矛盾に感じられるそれらがひとつにつながる瞬間が、きっと訪れる。そんな予感を受け取りつつあるのです。

2023年夏に主催したアート合宿。
その時に出てきた自分のキーワードは「"らしさ"と学びの循環」

来年2024年のテーマは「翻訳者」になりそうです。いろんな自分がいるからこそ、その架け橋として動き回っているイメージがむくむくと湧いてきています。そのために、自分の内にあるものだけではなく、理論と実践をどんどん吸収して磨いていくぞ、と宣言します。


とりあえず書き出してみたら、自分のコーチングスタイルの話から近況の話に行きついてしまった。思っていた着地とは違っているけどまあいいか。

そんな話の飛び方もひっくるめて、頭の中をざっくりと書き出してみたということで、楽しんでもらえてたら嬉しいです。


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