歩くこと

1.前回までのおさらい

前回までの記事で寝ていることから立つことまで書かせて頂きました。

大まかにおさらいすると
①寝る→座る→立つ姿勢は共通点があり、それをみること
②姿勢の共通点が大きくずれたとき間の動作をみること
を書かせて頂きました。

今回は歩くことを中心に書かせて頂きます。

歩くことは偉大な諸先輩方々の功績により多くのことがわかり、分厚い本が一冊できるほどの内容です。
なので、今回の記事は、歩くことに興味をもって頂き、更なる学びを助けることができればという気持ちで書かせて頂きます。

2.歩くことをみるポイント

大まかにみるポイントとしては

①歩くために何か使うもの(杖など)はあるのか
それは必要なのか、違うものの方がよいのか

②いつ、どの生活範囲でのことなのか
距離は?環境は?動く順序は?など

③どのように歩くのか?
→後述

④何のために歩くのか?
→トイレに行くため?、外出するため?
ご飯を食べに行くため? など

といった所でしょうか?
大切なのは、
◯生活をする上で必要なものなのか?
◯身体の健康など生活ではなく訓練目的なのか?
の区別をつけておくことです。
それをふまえた上で、どのように歩くのかをみていきます。

3.歩き方をみるポイント

①両足で支えている時間の違いはあるのか?

②足はすっていないか

③からだ全体はいつ、どのように動いているか

を大まかにみます。

それと筋力や関節可動域、認知機能、痛みなどの情報と照らしあわせて原因を考えます。

4.実際にあること

入所されている方でよく、膝が内側に曲がった状態の方をお見かけすると思います。

大抵、
足をする、もしくは
横に大きく傾き足をあげようと頑張る
のではないでしょうか?

なぜ、そのような歩き方をされるかというと
必ずではないですが、

変形する前の感覚で歩くために
足幅が狭くなってしまうことで
足が思ったより上がらず
床に足がする、もしくは頑張って足をあげる

ことが考えられます。

なので、単純ですが、足幅を少し広げる
"がに股で歩いてみたらどうでしょう?"
と、楽にすいすいと歩けるようになる
なんてことが多いです。
不思議ですよね?
それでもからだが悪くなってきていた人が
活動量があがり、
生活レベルがあがることもあります

必ずしもそれがいいとは限りませんが‥

歩行補助具があっていないケースもあり、
その点も注意してみる必要があります。
なんとか精一杯その歩き方をするのが、果たしていいのか、専門職として考えることが必要です。

5.おわり

一般的には正常な歩き方というのを学ぶことから始まります。

その上で、その人の今後の人生や生活にとって最適な歩き方を考えることが大切なのではと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました!

※私見を多く含んでおります。このような考え方もあると思っていただければと思っています

作業療法士 保健学修士 認知症ケアやグループホームでの業務などについて発信していきます!! 応援よろしくお願いいたします😊