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こわい児童書を読む。⑤


今回は『二ノ丸くんが調査中』を紹介したいと思います。

『二ノ丸くんが調査中』
偕成社
石川宏千花作


『死者の声を聞くがよい』のうぐいす祥子氏(こちらの漫画の名義はひよどり祥子ですが)がイラストを描いていたため興味を惹かれた作品です。

2017年の全国図書館協議会・選定図書に選ばれたこちらの作品は、ミステリアスな少年、二ノ丸くんが切通町で出会う数々のうわさを、白星(ホンモノ)か黒星(ニセモノ)か、伝わり忘れられたものがないか調査していくというお話です。

雰囲気としては『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』シリーズをもう少しマイルドにした感じですね。
昔ひらけポンキッキーズでやっていた「学校のこわいウワサ 花子さんがきた!!」に似ています。

あくまで二ノ丸くんは見届け人的な立ち位置で、うわさに関わる人たちに忠告などはしますが、都市伝説に対峙するのは切通町の子どもたちです。

次はどんな都市伝説が来るのか。
時にハラハラ、ワクワクしながら読むことができる作品です。

怖さレベル:⭐︎⭐︎〜⭐︎⭐︎⭐︎
対象年齢:小学校高学年から

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