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うろんな女がデザインするもの

こんにちは!うろんです。

仕事について、毎日悩んでいます。

今まで9年間フリーライターとして、雑誌やWEBや新聞なんかに文章を書いて仕事をしてきました。たまに企業のPRのお手伝いもさせていただいていました。

でも、今から3年前、急に言葉が出なくなるという脳の病気を患いました。

口から言葉が出なくなり、「あの」「その」「あれ」「それ」「なんか」と回りくどい言い方が増え、取材で話を聞いても2秒前に聞いた言葉を忘れてしまい、ついには今話をしているその人の名前まで出てこなくなるという、ライターとしてはもちろん、社会生活を送る身として致命的な症状が1年ほど続きました。

初めは脳梗塞を疑い、脳のありとあらゆる検査をしました。CT、MRI、シンチ検査などです。

結果、脳梗塞ではなく、左脳の側面(←?、詳しくは覚えてない)の血流が著しく悪くなっているという結果で、なんや、てんかんの信号も出てると言われ「ランドゥークレフナー症候(https://www.nanbyou.or.jp/entry/4411)」という難しい病気かもしれんという話に。(結局最後までわからずじまい)

なんのこっちゃようわからん。

ストレスか、過労か、鬱(元々持ってる)での症状なのか、先生も頭をかしげ、いろんな投薬を試してみては、「効いてないです」の繰り返し。

しまいには一人で電車に乗って、隣県までの病院へいくことも自信をなくしてしまい、夫に手を引かれ子供の様に連れて行ってもらうように。

これによって、全ての仕事をキャンセルし、1年間屍の様に過ごしました。

仕事をするのは好きでした。

今までの自分には何も秀でたものがなかったけれど、フリーランスだとダイレクトに仕事の成果が返ってくる。いい時もあかん時も、泣きながら、泥臭く仕事ができることが喜びでした。だって、人が自分を必要としてくれてい多様な気がしていたから。

たま〜に記名記事が載ると、家族や周りがそれをわざわざ買ってくれたりして、今まで取り柄のない自分がいっちょまえに社会で役に立つ人間と勘違いしてたんですね。

それが、仕事をキャンセルした途端、自分には何もなくなって、この先人間として再起できるのかわからないし、死にたいとさえ思う様になりました。

こんな無価値な人間は、家でも穀潰しでしかない。

妻として、夫を支えられない。むしろ支えられてばっかり。

母親として、子どもにいろんなことをしてやれない。むしろしてもらってばっかり。

「ごめんな」が口癖になり、一人家に残されると、何をしでかしてしまうかわからないから、ずっと寝てるといった地獄の様な日々でした。

そこから、何のきっかけがあって今があるのか、正直覚えていません。

でも確実に変わったのは「めちゃめちゃ自分を甘やかすようになる」でした。

「朝起きられた。よかった!元気や!」

「ご飯食べられた。作れた!嬉しい!」

「犬の散歩行けた!外出られた!やるやん!」

正直、アホみたいです。

世の中には1日で1億円稼ぐ人もいる中で、私は朝ご飯を食べられたことに偉いわ。すごいわ。って言うてるんですから。

でもこんな感じで、毎日過ごす様になって、少しずつではありますが、こうやって小学生並みの文章を書くところまで戻ってきたわけです。


で!


今です。

元々、マグロの様に何か仕事をしていないと心配になるタチですから、元気になると、少しずつまた社会の波に揉まれたくなってきてしまいました。

そこで休業中にデザインの勉強を始め、2020年1月にデザイナーとして、もう一度仕事をさせてください!とジャンピング土下座ばりの勢いで戻ってまいりました。

なぜ、デザイナーになったかというと、単純にデザインが大好きだからです。ライターよりデザインを追求している方が幸せだからです。

元々美容師として社会生活を始めたキャリアがありましたから、1から作り出すことがとても好きでした。その後は広告会社に勤め、企業のPR戦略をに携わっていた(らしい)ので、やっぱり畑が変わっても、何かを作るのが好きでした。

フリーになってからは、とりあえず文章でお金をいただいていたけれど、今はお金を頂くチャンスがぐっと減ってもデザインで食べていきたいなという思いでやってます。だって、その方が楽しいので!

自分の失敗経験も、すべて芸の肥やしに変えるほどの図太さを兼ね備えております。すごくないですか。(自己肯定感の塊


デザインとは「意匠・図案」的な要素で使われる言葉ですが、「(具体的な)問題を解き明かすために思考・概念の組み立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現すること(wikiより)」と言う意味が本来には含まれています。

私は、自分の知識や、いい経験も悪い経験も通して、依頼してくださる方のこと、それを使う人、今まで知らなかった人に知ってもらうための工夫、そういった人間の細やかな思考や気づきを大切にして仕事をしていきたいと思っています。

だから、単に「おしゃれ」だけにこだわるのはやめようと思います。

私と言う人間をパッケージとしてお届けしたいと思っているので、おそらくお客さまは少ないかもしれません。しかし、今までデザインを極めてきた人との差は到底埋めることはできないと思ってるので、そこでしか勝負することができません。

うろんな人間が、ウロウロと人生を真っ直ぐに進めずに道草を食いながら歩んできたこの道こそが私のキャリアであり、唯一の商品です。

楽しんでお仕事させていただくことをお約束いたします。

※どんなものを作ってきたのかはWEBサイトをご覧ください。(https://vaeltava.wixsite.com/vaeltava)

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