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【イラストAC】一輪のピンクのチューリップのイラストを投稿しました&水彩色鉛筆の使用感について

こんばんは。
今回はmastodonでリクエストを頂いた、チューリップのイラストをイラストACに投稿しました。

画材は水彩色鉛筆を使用しました。透明感が出るようにあえて重なった花びらが見えるように色を塗り重ねています。

チューリップのイラストはこのあとも2点ほどアップロード予定です。よかったらお気軽にダウンロードお願いします。無料・著作権フリーで利用可能です。


余談ですが今回使用した「水彩色鉛筆」について雑感を記してみたいと思います。

水彩色鉛筆とは、乾いた状態では普通の色鉛筆として、水で溶かすと透明水彩絵具として使える色鉛筆のことです。見た目はそのまんま色鉛筆ですが、芯はいわば透明水彩絵具を固めたものとなっています。

主な使い方としては

  1. 水彩色鉛筆で描いた上から水でなぞって溶かす

  2. 水彩色鉛筆の芯を直接水で溶かして固形水彩絵の具として使う

  3. そのまま色鉛筆として使う

などが挙げられます。
私がイラストを描き始めた20年ほど前は、アナログ絵描きの間で憧れの画材として語られることが多かったです。

「手軽に水彩画が楽しめる」と紹介されることの多い水彩色鉛筆ですが、実は私はあまりそう思いません。仕上がりが水彩になるだけで、使用感は透明水彩とあまりにも違うからです。

私が特に違いを感じたのは水の量です。透明水彩で使う水の必要量より体感で1.5倍は多いなと思いました。透明水彩の感覚で水の量を設定して水彩色鉛筆を溶かすと、たいてい水が足りなくなってしまいました。すると、仕上がりは水彩色鉛筆の芯が溶け残ってなんだか粉っぽくなってしまうのです。
さらに水彩色鉛筆の発色は透明水彩絵具と比べると少し劣るので、仕上がりに透明感がなくゴワゴワした感触になってしまうことがありました。

お値段の方は結構高額で「お手軽」という感じはありません。
私が使っているステッドラーのカラトアクェレルという水彩色鉛筆は、1本242円します。24色セットでは5,808円、36色セットでは8,712円(2024年2月現在)
しかも、削って使うので使用頻度の高い色はあっという間にゴリゴリ削られて無くなります。

【参考】ステッドラー「カラト アクェレル」公式ページ


透明水彩絵具の場合は色によって値段が違うのですが、ホルベインの場合は24色セットが5,500円、30色セットだと6,600円で良い勝負ですね。

【参考】ホルベイン公式  透明水彩


水彩色鉛筆の場合、色を混ぜるのも結構難しいです。まずは薄い黄緑を塗った上に濃い緑というふうに、混ぜたい色を紙の上に塗り重ねてから水で溶かすのですが、色が分離したり1か所に固まってしまうことがよくありました。乾いた状態で塗ったときのイメージと溶かしたあとのイメージにかなり差ができます。

うまく混ざらないな…と思って四苦八苦していると、割とあっという間に画面が乾いてしまい、予定していたにじみ・ぼかしといった技法に間に合わないこともありました。とにかく透明水彩の感覚で扱っていると失敗することが多かったです。

水彩色鉛筆は手軽に透明水彩を楽しむ画材というよりも、それ専門に特化したスキルを手に入れて楽しむ画材と考えたほうがいいかもしれないですね。

イラストAC プロフィールページ
素材が1件ダウンロードされるたびに、イラストACを通じて日本赤十字社に寄付が行われるそうです。


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