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皆勤賞はただの運だよバーカ!!!!くたばれリワーク&就労移行支援

良心的なリワークや就労移行支援施設があることを信じて記す。

障害を持つ身内(Aとする)がリワーク目的で就労移行支援施設に通っているのだがどうも違和感がある。最初は3か月間の予定だったリワークが4ヶ月になり、5ヶ月になり、6ヶ月になり……とズルズル伸びているのだ。私の目からすれば体調はだいぶ安定してきたし、ややムラはあるものの元々の障害が悪化した気配もないのでもうすぐ復職できるものと思っていた。

どうやらAの通う施設は「週5日、全く休まずにリワークに参加することが3ヶ月続けてできたら復職を許可する」という方針らしく、そりゃ無茶だよと声をあげてしまった。施設によれば「普通の人は体調管理をしっかりしてるから休まない」「休んでいいのは三ヶ月に1日まで」というのだが、そんな健常者は見たことがない。そんなペースでしか休めないなら有給休暇が余りまくって時効を迎えてしまう。

何より問題なのは、A自身が「復職は無理」という言葉にダメージを受けてしまっていて、精神的に不安定になってしまうことだ。職員と面談をするたびに「復職は無理」「休み過ぎ」と言われるので自信を失ってしまい、自分は働くのに向いていないのでは…とうつ状態に陥ってしまう。A本人や、私が日々メンタルケアを工夫して精神面を安定させても、職員が「復職は無理」と迂闊に言うせいで何もかもが壊れてしまう。主治医が「これは不可抗力の欠席だから事実上休みは0日と考えていいですよ」と復職可能の見解を出しても、就労移行支援施設側は「休んでいるので復職は無理ですね」と拒絶する……

リワーク。果たしてこれは一体何をやっているのだろう?ズルズルと復職の機会を先延ばしにし、復職不可能の証明をわざわざ作り出そうとしてるようにしか思えないのだが。そもそも、就労移行支援施設側に復職の可否を決める権限は無いのである。

はっきり言って、皆勤賞はただの運だ。皆勤賞が獲れたのは、周囲と時期的なタイミングに恵まれていただけに過ぎない。本人がいくら健康体でも休まなければいけない事情が起きることはいくらでもある。例えば、家族が急病になり、自分が病院まで送っていかなくてはならなくなったら?子供が保育園で熱を出し、すぐに迎えに来いと言われたら?

だが皆勤賞は就労移行支援施設にとっては都合が良い。なぜなら出席率の高い利用者を多く抱えていれば抱えているほど、収益が上がる仕組みになっているからである。ここで本来必要な支援との乖離が生じる。本当なら利用者に週5日の通所を必須にする必要性は無くて、その利用者のペースに合わせて週3日、4日としても全く差し支えないのである。

Aが通っている就労移行支援施設の利用者は、ほとんどが実家暮らしの独身者ばかりだそうだ。Aは親元から離れて暮らしている。家事は家族に任せられて、体調が悪くても最悪親に送り迎えしてもらえる実家暮らしと、一人で家事もリワークもしなくてはいけない自分との違いを全く考慮されないのは辛いとAは話していた。

架空の「勤怠が安定している普通の労働者」ーーすなわち週5日フルタイムで勤務し、1日も休まず、有給休暇を使うのは三ヶ月に一度だけ、という屏風を眺めながら障害者の就労支援をしていて、一体どのような成果が得られるのだろうか。

なお、就労移行支援施設では、更に安定した勤怠を求める目的で、祝日も休みを認めないとか、土曜日の通所を指示するケースもある。一般の労働者よりもずっと出勤日数が多い……

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