生きる事を辞める

生きる事を辞めた時。
死ぬ事の意味が無くなる。
死ぬ事の意味がなくなった時。
背後の闇ははらわれる。

背後の闇がはらわれたとき。
次なる一歩は軽くなり。
次なる一歩は生への回帰となる。

だからこそ
生かされ、生殺しにされ
現代の闇を抱えるすべての弱者は
もっと自由に
なにものにも縛られる事なく
その命を謳歌すれば良い。

生きなければならない道理など
この世界の何処にも存在しない。

この世界を美しいと感じているなら
それは、見当違いだ。

脚色され、価値を与えられ
存在理由を付け加えられて
延命され続ける文化や技術の礎に
幾重にも折り重なり
死んでいった命が有る。

希望も夢も
現実もあったもんじゃない世界は
最初から、絶望しか存在しない。

たった今、絶望に打ちひしがれたのは
か細い糸が、ただ、切れた様に感じるだけ。

その瞬間までも
絶望の上に立ち
絶望と隣接し
そちらへ傾かないように
がむしゃらだったはずだ。

切れた糸を元に戻す必要なんてない。
新たらしい価値観を
自分の中に創造せよ。

理想を。
希望を諦めるな。

絶望を携えた夢は
やがて、絶望を肥やしに
現実へと昇華する。

生きる必要なくば
死する道理も、消えよう。

命を使うのなら
一度限りの命の使い道は
光り、輝く事を
望むだろう。

他を傷つける事を拒むな。
心とは傷つくものなのだから。

自分の命と他人の命は平等だ。
その命を放り棄てようとした時点で
他を殺しに掛かったのと
何も変わりは無い。

手を伸ばし
声をあげよ。

持ち得る全てで
応えよう。

心には心でお返ししよう。

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