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ド初心者あやさと、ネットでひとり応募した草サッカーの体験談

2018年のロシアワールドカップを皮切りに現在までサッカー熱が加速の一途をたどるあやさと。
サッカーなどほとんどしたことがなかったというのに、ワールドカップ以降サッカー選手の解説動画を見あさり、何度も何度も繰り返し見ていました。
その後サッカーゲームに手を染め、これがサッカーを愛する決定打に。
今では戦術や選手の移籍市場、欧州リーグの速報にくぎ付けの毎日を送っています。
これは愛書のヨーロッパサッカー選手名鑑(今年のやつは9月13日(水)発売予定)

EUROPE SOCCER TODAY 2021-2022開幕号

この中でまだ所属チームが変わってないの、アラバと冨安ぐらいですね・・・ぐらいのことは言えるようになりました。

ちなみに、行動力のあるあやさとは、当時サッカーゲームで毎週賞金あり大会が開催されるオンラインコミュニティに所属。
メキメキと実力を伸ばし、世界644位にランクイン。

アイコンは茜茜推薦のバティストゥータ、背景も選ばせると奇跡的にアルゼンチンに

一時はもうちょっと上位行ってたんですけどね・・・(ドヤァ)
写真撮っとけばよかった。
大学4年の頃、このゲームと卒業論文しかしていなかった時期があり、卒論の他にやることと言えば現環境にあったベストメンバーを選んだり、育成を練ったり、フォーメーションを考えたりなど。
選手に関してはそこらのサッカー少年より詳しくなったかもしれません。
ちなみに、あやさとがあまりにこのゲームをやりすぎて茜茜はサッカーが大嫌いに。このゲームを入れているPS4をあやさとの実家に強制送還させられたため、今は全然やっていません。
茜茜は「あんなものは人生におけるゴミです」と言っていました。ぐすん。

そんなこんなであやさとは社会人に。
ゲームもそんなにできなくなったため、あやさとは次の一手を考えます。
今こそ、サッカーをやるべき時だ。
茜茜のやめときなよという言葉を振り払い、ネットで住んでいるところの近くで、なるべくガチじゃなさそうな草サッカーに応募しました。
初心者歓迎のチームだったため、応募したのち無事に連絡が来て、各週に2~3時間やるフットサルもしくはサッカーに参加させてもらえることに。
はしゃぐあやさとはスパイクやレガースを買いに行きました、スパイクはこんなドヘタが高いの使っても意味ないという判断に至り、中古で。
すこしだけサイズが小さく、やや小指が痛いです。
サッカーボールも買おうと思ったところ、レジのお兄さんにこれ小学生用ですけど大丈夫ですかと言われ顔を真っ赤にしながら大人用のを購入。
そ・・・そんなのわかんないし。ふんっ。

あとなんでサッカーショップ店はあんなに初心者が入りにくい雰囲気なのでしょう、わけもわからず商品を見ているだけなのに店員と他の客がこいつはどんだけ上手いんだという値踏みするような目で見られている気がする。
とくに小学生のスポーツ刈りの子供がこちらをチラチラ見ている。
あやさとは小柄で細身のため、こいつはもしかしてメッシのような天才タイプだとでも思ったのでしょうか、こちらも初心者とバレて舐められるわけにはいかず、最大限天才風な立ち振る舞いをしていたのにもかかわらず、レジに言った途端ボールのサイズを指摘される始末。
店を出た後、何やってんだろ俺・・・とやる前から気が滅入りました。

ドキドキしながら応募したチームで初フットサル。
年齢は20~50代とほんとにさまざまで、サッカーを愛する人たちが楽しくサッカーをするというコミュニティでした。
新人のあやさとを気遣って話しかけてくれたのは白髪がトレードマークのカズさん。三浦知良と年齢と名前が同じで、カズが引退するまでやるのだとか。55歳でなお、体は引き締まっていました。

軽いパス回しを終えた後6人制フットサル(5人と、キーパー1人)がキックオフ。
イケる、俺ならイケる。
縦の動きや裏を走る動きなど、すべて理解しているし、何度もイメトレしてきた。
技術でかなわないなら、頭脳でカバーだ。
ポジショニングを制すもの、フットサルを制す。(by あやさと)
そして開始から2分ほどたった後、すべてを理解しました。
この人たち、うますぎる。
そら私より下手な奴なんていないだろうけど、それにしてもレベルが全然違うし、想像以上にガチじゃん。半端ないって、この人たち半端ないって。
こういうコミュニティに来る人たちなんて、当然元サッカー経験者だらけ。いや、だらけどころかあやさと以外全員です。
そんなところに基本の止めて蹴るすらままならないあやさとがパスをもらっても、パスはズレるわトラップはできないわ・・・
運動神経には多少の自信があったし、何でも器用にこなすタイプだったのでそれに賭けていたのですが、やっぱりそこは積み上げてきた者と積み上げてないものの差がはっきり出ました、そりゃそうだ。

それともう一つ、こっちの方が深刻なのですが、体力がとんでもないレベルで無くなっていました。
もともと持病もちで、長距離走などいつも下から数えた方が早いような虚弱体質のあやさと。『ドカベン』の里中への共感度は他の読者とは段違いだったに違いありません。
それにしても、高校時代は運動部で、60分フルに走り回ることもできていたのに、今は2~3本ダッシュするだけで再起不能になってしまいます。
いや、こんな衰えるか?
ガラスのエース三杉君だって、10分間は動き回っていたぞ。
たかだか10分間のフットサルを終えた後、こんな感じになっていました。

あしたのジョー 矢吹丈

ほんと真っ白な灰になりましたよ、誇張抜きで。

そんな虚弱体質のドヘタに対し、仏のように優しいチームメイト達。
ミスしても怒らないどころか、せっかく来てくれたあやさとに見せ場を、と懲りずにパスを回してくれます。
ディフェンスもヘッタクソなので、実質6対5といっても遜色ないぐらいの試合内容。
そんな中、あやさとはある秘策を繰り出します。
もうゴール前に鎮座していよう、と。
仲間が必死におぜん立てをしてくれているのだ、私だって足はついているのだから、もう後は自分の勝負強さに賭けるしかない。
そんな中、ついにその時は来ました。
カズさんの縦パスに明らかに動きが違う20歳後半のお兄さんが、あやさとへのラストパス。
あやさとはごっつぁんですと言わんばかりに倒れこみながらゴールへねじ込みます、その姿がこちら。

一番左のビブスがあやさとです

やった。
ゴール後のおおーという祝福の声。ナイッシューというねぎらいの声、カズさんの拍手、嬉しすぎて今も鮮明に残っています。
どんなスター選手も、キャリアでの初ゴールは感無量だと聞きますが、まさにその気持ちを堪能。
ボックスストライカーあやさとが、産声をあげました。
ちなみに撮影者は茜茜です。そのあと事前に練習していたゴールパフォーマンスをカメラに向かって披露。

露骨にガッツポーズをして喜ぶあやさと
ゴールパフォーマンスはレバンドフスキのポーズを拝借

完全に調子乗っちゃってますねこれ。
この日、これで少し自信がついて、なんともう1つシュートが入るのですが、完全に休憩に入っていた茜茜、このあとガン萎えしていました(茜茜が)。

帰った後は体が動かず、翌日は膝が笑っていましたが、この疲れもフットサルの楽しみの余韻だなあ・・・としみじみ。
やっぱりサッカーって楽しいです。正直シュートが入らなくても、最初のパス回しからボール蹴ってるだけで最高に楽しかった。

あやさとのように未経験からサッカーやってみたい、と社会人になって一念発起する人もどこかにいるかもしれません、そんな方々へ最後あやさとからのメッセージなんですが、何より大切なのは踏み出す勇気、その後はパッションでどうにかなります
部活のように初心者に対して強く当たる人たちはおらず、むしろ来てくれたことを歓迎してくれる菩薩のような人たちばかりでした。
踏み出したその一歩は、そんな素敵な出会いへつながる道を踏みしめる一歩かもしれません。
あやさとも頑張ります、まずはエラシコからや!

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