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一方通行のコミュニケーション

「おはようございます。」「お先に失礼します。」返事はない。
あっても言語として聞き取れない。
そんな一方通行が一年続き、私は挨拶を辞めた。
見返りを求めるわけではないが、毎日続く年単位の無視は流石に堪えた。

そんなことを同僚に話すと、「私も挨拶なんてしないよ、無理ここじゃ」とのことだった😵‍💫

それでも挨拶をしないことは自分の常識からかけ離れており、本当にこれでよいのか?と人として疑問だった。
勇気を出して上司に話した。
「うちの会社はね、挨拶しないから『挨拶運動』というものをやっている。」それだけだった。

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昔の自分なら、真っ当なことをやり続けた。
しかし、今の私は、優しさを使い果たし、もう挨拶すらできなかった。
相手は、「大したことない」と思っているだろうが、誠意を一方的に注ぎ続けることはかなり堪えた。

小さな意地悪が、人の優しさを吸い取る。  
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もう正しいことも、当たり前もいらない。自分の心の健康を優先した。
そして、一方通行の挨拶は辞めた。
そうすると、挨拶されるようになった。

でも、ごめん。遅いよ、もう無理なんだ。
力尽きた心を回復する方法はあるのだろうか。
人との関係が壊れるともう戻らないことが多いから、こうなることを許してはいけなかったのだ。しかし、自分ひとりの力ではどうにもできなかった。

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