自分の人生を生きるということ。「季節がない街」がすごい。
今季ドラマ「季節がない街」がすごい。
黒澤明監督が映画「どですかでん」を作った原作(山田周五郎さん作)をもとにクドカンが企画監督脚本。出演者がとにかく豪華過ぎて舞台は仮設住宅、クドカン自身ずっとやりたかった作品ということもあり、とんでもない良作の予感。
人間とは、社会とは、生きるとは。
言葉はいらない、第一回をまず見てほしい。
ただただ生きている姿に胸が熱くなる。
舞台が「なに」と呼ばれる震災後12年経った仮設住宅なんだけど、そこで、ひどい目にあった「絶望」を聞いて、「あんたの方が大変だったのに」という言葉に対して主役の池松壮亮が言うセリフ
これすごい深くて。震災が多くて村社会の日本で誰がどうとか人がどうとか不幸とか羨ましいとか妬ましいとか、他人が気になる人って多いけど、この言葉、めちゃくちゃ刺さる。
私、今まで生きてきて41年。
それなりに生きているけどやっぱり上を見ればキリがなく、下を見ればキリがない。SNSで成功とか稼ぐとか不幸とか叩くとかそういうのにうんざりしていて。
日々ドラマを見ることが楽しみで。
そんな一庶民だからこそ、このドラマが輝いて見えて愛おしく切ない。
他にも、けなげにただその日を大切に生きる住民たちの日常がすごい。原作も脚本も素晴らしくて、だからこんなに豪華なキャスト陣が出たくなったんだなと思った。
みなに見てほしい作品です。
まだ第二話、おいつけます!
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