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風水師的観点からの”はてしない物語”(著:ミヒャエル・エンデ)

世界中の愛あるみなさま、
本日もご覧くださりありがとうございます。
いかがお過ごしでしょうか?

年の瀬も押し迫る頃に、
多田ヒカルさんの"あなた"を聴きながら

「この詩って虚無だよね」

と言ってたら”はてしない物語”を渡されました。


そして、年が明けて毎日2章ずつゆったりと読み進めて
”はてしない物語”の世界に浸っておりました。

最初に目を引いたのは、装丁。今まで読んできた本の中でも、トップクラスに装丁が美しい。(岩波書店の本気を見た)

あかがね色の絹でほのかに光り、
二匹の蛇が一匹は明るく、一匹は暗く描かれ、
それぞれの相手の尾を咬んで楕円につながってる。

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そして、二色刷りと意味深な扉絵。
きっと次の章はこんな感じなのかしら〜と想像をふくらませます。

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風水師的な観点からも、とてもよく練られた本だと感じました。

なぜ、はてしない物語の装丁が
”あかがね色”で”明るい蛇と暗い蛇が繋がって円になってる”
必要があるのか?

(映画版の本の方が見やすかったので、こちらを掲載)

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なぜアウリンは、表紙と同じ”明るい蛇と暗い蛇が繋がって円になってる”必要があるのか?

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陰陽五行思想では、蛇は赤色。

蛇は、死と生(再生豊穣思想)の象徴であり
明るい蛇と暗い蛇が円になっているのは太極図を表している
と推測されます。

また、蛇は陽が極まるタイミングでもあります。

現実世界は陽の世界、本の中は陰の世界と捉えると
陽の世界にあるという意味を強調しているようにも感じました。

蛇についての考察はこちらに書きましたので、よければ。

なるたけネタバレしない感じで書くと、
陽と陰がコントラストよく入子構造で配置されています。

・おさなごの君 と さすらい山の古老
・アトレーユとバスチアン
・前半と後半(前半もいいけど、後半もいいよ!)
・愛(生)と虚無(死)

読み終わり振り返った時に、
だから本の表紙はこうしたんだなとすごい腑に落ちました。

小さい頃に読んでも楽しめたかもしれないけど、
今は今の良さがある、なんとも奥深く楽しめる本でした。

後日、卍易兄弟弟子からDVDを借りました。

原作者の ミヒャエル・エンデさんの意に沿わず訴訟騒ぎになったと聞いていました。映画のストーリーの最後がアレだと。

原作から入った一人としては、エンデさんがどうしても許せなかったというのは理解できるなぁ。

わたしは、ファルコンもちょっと。。。

なかなか原作に思い入れのある作品は、
思うところが多いのだなということを改めて感じました。

映画だけみた方や原作を読まれたことない方、
ぜひ文庫本ではなく美しい装丁バージョンで読んでみてください。

きっと今の自分に必要なメッセージが届くと思います。


最後まで、読んで頂きありがとうございます。

読んだよ〜って「スキ」「ハート」をいただけると
めちゃくちゃ励みになります。

では、またごきげんよう〜。
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